☆下弦の月が浮かぶ夜38 おまけの話
*「・・・で、どうなったの?」
あいつらと別れた夕刻過ぎ、久しぶりに会った牧野は俺よりも別なことに夢中。
それがあきらのことだどいうことにムカつく。
「まだ、どうもなってないみたいだけどな」
「でも一緒に住んでるんだよね?」
「美作さんと葵さんてお似合いだと思うけど」
両手を広げて深々とソファーに座った俺の横にちょこんと牧野が腰を下ろす。
やっぱ、牧野はあきらの気持ちに全然気がついてない。
お前にお似合いだって言われたらあきらはどんな表情を見せるのだろう。
こいつに分かる様な反応を見せるとは思わない。
あきら・・・同情するよ。
俺に同情されても喜ばないだろうけどな。
なにがあってもこいつを俺が離せる訳がない。
「なに見てるのよ」
深く黒色の知的な色を持つ瞳。
その瞳の上で怪訝そうに眉をひそめる。
楽しげに動く口元。
見てるだけ魅せられる。
「お前」
目の前の顔が赤くなってそっぽを向いた。
クルクルと俺の言葉で変わる表情。
すべてが愛しい。
「俺達、久しぶりだよな?」
「ん?」
「二人っきりで会うの」
「だから?」
目の前の無邪気な瞳が瞬きもせずに俺を見つめる。
その顔に俺の意地が悪くなる。
「他にすることあるだろう」
「・・・他って・・・えっ?」
今さらだろうが、照れるな。
腰にまわした腕でゆっくりと牧野を引き寄せた。
「1週間ぶりかな?」
「俺がいなくてさびしかったろう」
手のひらで包んだ牧野の頬の熱が俺に伝わる。
「楽だったんだけどね」
「なんだそれッ」
「・・・一人でいるのは楽なんだけどね。やっぱり・・・道明寺が側にいるときほど満たされないみたい」
照れてほほ笑んでやさしく俺を見つめる瞳。
それ・・・
会いたかったって聞こえてくる。
我慢できそうもなくて唇を強引に塞いだ。
お待たせしました♪
久しぶりの☆印。
えっ?ここでと言うところで書いてます。
続きがありそうなところではスルーして思わぬところの伏兵の感じ。
おまけが当たったと思ってもらえたらうれしいな♪
もしかしてあきらと葵!
なんて期待してた方はすいません。
続きの部分からはR18禁です。
年齢に満たない方はお控えください。
成年でも、そのような表現がお嫌いな方はお戻りくださますようお願いいたします。
邪魔だと言う様にはぎ取られていく服。
強引だけど私の肌に触れる指先はとても優しい。
やさしく私を求めてけして離さないというように全身の肌を滑る様に動く。
「・・・ッ」
我慢できずに唇から洩れる声。
形のいい唇がその声を飲み込むようにまた塞ぐ。
「・・・ここじゃ、ヤダッ、ベットまで待って・・・」
「誘ったのお前」
強引で・・・。
わがままで・・・。
時々すごく困る。
でも・・・。
いつだって私の本当に欲しいものをくれる。
どんな時も私を思っているのが解かるから・・・。
それが・・・分かってるから。
逃れられなくなって、身を任せてしまう。
「ど・・みょ・・・」
背中にまわした腕もすぐに束縛されて自由を奪われる。
口腔内に滑り込んだ舌先が絡み合い溶け合って離れない。
道明寺から受けるキスが好き・・・。
そのキスはやさしくて、激しくて・・・。
私を好きだと伝えてくれるから。
愛されることに心も身体も蕩かされてしまう。
乳房に触れる指先の刺激に反応するように突起した乳首。
「あっ・・・」
口に含まれて漏れる声。
「・・・んっ」
声を殺す様に手のひらで口元を押さえた。
まだ身体に張り付いたままの下着とスカートはすべてはぎ取られその横で自分の服を脱ぎ捨てる道明寺が見えた。
窓からの月明かりが逞しい身体を浮かび上がらせる。
バランスの良くついた筋肉の陰影が美しく浮かび上がる。
その身体の中心で雄々しく脈打つ脈打つオスの象徴。
見たのは初めてじゃないけど・・・。
慌てて目をそらした。
膝をつく道明寺の重みでソファーがわずかに沈む。
「すげえ、溢れてる」
会陰部に触れた指先がそれをすくい取る様に動いた。
「やっ・・・」
陰部に顔を埋めた道明寺の舌が会陰部をたどる様に動く。
嫌なのに、熱い舌の感触は確実に私を追い上げて行く。
「なにが欲しい」
「言わなきゃやらねぇ」
その囁きの吐息がかかってそれすらも官能を刺激する様だ。
「あっ・・・・」
内側の粘膜を舌で愛撫され濡れた窪みにすり込むように指をじわじわと挿入される。
「なぁ、言えって」
「ヤダ・・・ッ」
強引に押し入ってきた指先の刺激に身体がピクッと反応した。
「もっと気持ちよくしてやるから」
「・・・お願・・・っ」
しょうがねぇみたいな意地悪な顔がやさしく笑った。
「あ、あ・・・っ」
道明寺が自分の中に押し入ってる感覚に声が漏れる。
動きが止まって内側の粘膜を刺激するように小刻みに揺する。
ズンと一気に突かれて自分の粘膜がぴったりと道明寺の隆起を隙間なく包み込んだ。
自分の体が自分じゃないような感覚。
道明寺の背中に思い切りしがみつく。
道明寺も私を抱きしめるように動いた。
汗ばんだ肌に、道明寺の体温が気持ちいい。
道明寺の肩口に顔を埋めて与えてくれる快楽を渇望している。
「ま・きの・・・」
身体の奥で熱い飛沫がはじけるのが解かった。
熱い思いをぶつけるように私を抱く道明寺。
それでも情熱に任せて私を傷つけてしまわないように自分を押さえてるのが解かる。
求められるのがうれしくて・・・。
この胸の中から離れられなくなる。
やっぱり私の方が溺れてるのかな?
そんな気がした。
あ~本当に久々の文章に緊張。
あんまり書けませんが、こんなもんでお許しを~。
最近PWつける必要あるか?なんて思ってきてます。