LOVE AND PEACE 8

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放した唇は「ン~ッ」とつぶやいたまま閉じられる。

そのまま寝返りをうった背中はまるで俺を拒否してる様。

よく眠れるよなッ。

さっきあんなに泣いて愚図っていたのが、「道明寺の腕の中なら眠れそう」ってよく言うよ。

言われてうれしくないはずがない。

牧野の横で身体を添う様に横たえる。

こんなこと初めてじゃねーし。

慣れたくないけど慣れている。

苦笑気味に漏れる笑み。

俺も我慢強くなったものだ。

牧野限定という条件付きだけど。

最初からこいつといると我慢させられぱなしで・・・。

眺めてる顔は幸せそうな表情を作る。

この寝顔を見とくのも悪くはない。

指先で頬をなぞる。

軽く鼻先をつまんで「覚えとけ」と囁いた。

俺の指先を追い払う様に牧野の腕がうごく。

横を向いてた身体が上向きに変わった。

さっき外した上から二つのボタン。

ちらりと見える白い膨らみ。

わずかに見える肌にふれたくなる。

全部見える肌より心をそそるのは俺の想像力!妄想!お預けの為か。

「クゥーーーッ、眠れそうもねぇ」

これくらいは・・・いいよな?

胸元を唇で触れる。

鎖骨に添う様に指先が動く。

やっぱ起きねぇ・・・。

反応なし・・・。

確かめる様に触れた唇で肌を吸い上げる。

肌が赤く色を染めた。

結局・・・。

悶悶としたまま寝入ったの朝方だった。

「ギャーーーーッ」

な、なんだ!

牧野の叫び声に起こされてベットの上に飛び起きる。

「どうした!」

声のした方向に走る俺。

洗面所の鏡の前で自分の胸元を見ている牧野。

「ねえ、虫がいるよ、真っ赤になッてるし・・・蚊でもいたのかな?」

今にも塗り薬を探し出しそうな感じで一片の赤い痕を牧野の指先が触れている。

俺と寝ていて何もしなっいて思う感覚ずれてないか?

いろんなことやってんぞ!

キスしたし・・・

胸触ってるし・・・

ボタン外してるし・・・

それで我慢してんだよ。

ガキじゃねぇーーーーつーんだ。

「それ痒くねえだろう?」

「えっ?」

俺を見つめる目がうろたえる様に落ち着かなくなった。

「もしかして・・・?」

もしかしなくても俺だ。

「なんでこんな目立つとこにつけんのよッ」

牧野の反応が楽しくてしょうがない。

やってることはガキと変わんない。

「意地悪・・・」

言って膨らむ頬。

お前の方がよっぽど意地悪だと思うけど。

「俺をほっといたお前が悪い」

伸ばした腕は牧野を捉える。

そして、引き寄せて抱きしめた。

昨日の続きを始めよう。

結局生転がし~でも、しっかり元は取れると思うから♪

昨日の続きって・・・

帯シュルシュル~?

んな訳はないですよね(^_^;)