LOVE AND PEACE 9

完全に・・・

すっぽりと・・・

腕の中に収まった私の体。

記憶合金仕上げみたいに一ミリも動きが取れない状態が出来上がってる。

見上げた顔はことのほか端正で・・・

私を見つめる熱いまなざし。

目を合わせちゃだめだと瞼をガシッと空気の糸で縫い合わせた。

「なぁ・・・」

耳元で誘う声。

振りほどけるか!?

*

「今から大学!講義!単位が取れないと困る!」

俺も仕事だけど、ここから3時間の余裕はある。

「平日!朝!時間がない!」

平日も、朝も関係なし。

夜に俺を置き去りに寝込んじまったやつが何を言う。

朝襲ったらダメだと誰が決める。

俺はやりたいようにやるんだよ。

だけど牧野だけは思い通りになんねぇーーーッ。

それも大体予想がつく様にはなってきた。

慣らされてるよな、俺!

「シャワーしたばっかり!」

髪からシャンプーの香りに抱きしめた身体からの石鹸の香り。

甘酸っぱく俺を誘ってる。

「起こしてくれれば一緒にシャワー浴びたのに」

背中から抱きついたまんまで俺の胸の中にすっぽりと収まってる牧野。

柔らかい肌の弾力を確かめるようにギュッと包み込む。

ビクッとわずかに揺れる身体。

その小さな刺激さえも官能の部分を刺激する。

「離して」

「離せねぇ」

「昨日勝手に寝たお前が悪い」

「だって、ここ数日寝不足気味にしたのは誰よッ。レポート出すのに必死なのに邪魔して・・・」

「書きあがらないから家に帰ろうとしたのにそれも邪魔されて・・・」

やっと俺の方を牧野が見た。

「もう終わったんだろう?」

「何とか終わっ・・・た」

唇にそっと触れる軽めのキス。

それだけのはずが・・・。

俺のキスに反応する牧野の唇の感触や熱が生々しく甦り我慢できなくなる。

バスローブの胸元から指先を滑り込ませた。

直に感じる胸の頂を指で押さえる様に動かす。

「・・・っ」

いつの間にか丸い粒をつくってその存在を主張するように変化している。

「ダメだっ・・て」

牧野の手のひらが俺の手首を掴んで動きを邪魔する。

「顔が赤いけど・・・」

「シャワー浴びたばかりだし」

感じてるはずなのに素直じゃねぇよな。

「キャッー」

牧野の身体を抱き上げて浴室の扉を開けた。

バスタブには入浴剤で白く濁ったお湯がたっぷりと入ったまま。

その中に牧野を落とす。

「何するのよ」

「これで一緒に入る気になったろう?」

着たものさっさと脱いで裸になった俺もバスタブに身体を浸す。

大人二人が入ってもまだ余裕がある。

「一人で入るの勿体ないだろう」

バスタブの端と端で向かい合ったままの牧野が拗ねた表情のまま俺を睨む。

「もう、やだ」

ザブッと立ち上がった牧野。

お湯を含んだバスローブは相当重さを増している。

ひたひたとしたり落ちる水滴。

ぴったりと身体に貼りついてるのがタオル地じゃ、なんも面白くなかった。

「重い」

色気ねぇッ。

手を伸ばして掴んだ牧野の腕。

湯船の中に引っ張り込む。

そのまま体勢を崩して俺の膝の上に座り込む格好の牧野。

もう逃がさない。

「なぁ、脱げ」

「それとも脱がせてほしいか?」

観念したように牧野の指先が動いてバスローブを肌からはがした。

☆マークはなしですが・・・。

朝からねぇ・・・(^_^;)。

すいません。

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