Fools Rush In 10

そろそろ双子ちゃんの名前を決めないと、駿君の日記で何時までも弟、妹じゃ誤魔化せない!!

ということで発表です♪

*

「どうすっかな・・・」

独り言は段々と大きくなってくる。

デスクの上で紙に書いた名前を読み上げてはダメだと丸めてゴミ箱に投げた。

ゴミ箱いっぱいの紙切れは入りきらなくてポロっと床に転げ落ちる。

それを拾い上げて無理やり上から押さえつける。

ゴミ箱の容量は一気に半分増えた。

翔・・・潤・・・

どっかのグループにいたよな?

新と緑。

合体して新緑!

清々しい響き。

「遊ぶんじゃない」つくしに言われそうだ。

蒼・・・

駿の名前を決めるときに、「蒼」って呼んだら・・・

そう・・・総二郎に通じるから却下。

つかさとつくしにかぶる名前って思いつかねぇしな。

蒼の名前を気にいってるつくしに蒼白、蒼褪めるなんて意味もあるからと説明する。

俺としては博学?だ。

これも姓名判断の本を仕事の合間に眺めてた、たまたまか。(賜物だよ~)

綺羅に沙羅。

きらきら♪さららさ♪

歌が出来そう。

そしてまたゴミが増える。

響!

颯!

薫!

凛!

希!

佑!

蓮!

さっきから頭に浮かぶのは漢字一文字の名前ばかりだ。

やっぱ漢字一文字だよな。

司に駿だろう・・・。

つなげないと仲間外れみたいな感じがしないか?

と言ったらつくしははずれだ。

漢字一文字で3つの発音。

これなら文句言われないよな。

数枚の紙に名前を書いて腕を組んで見比べる。

「さっきから難しい顔して何してんの?」

「こら、無理するな」

駿を抱っこつーかどうみても腹の上に乗せてる様にしか見えないつくしから駿を取り上げる。

「そろそろ名前を決めないといけないだろう?」

「考えてくれてたんだ・・・」

デスクの上の紙とごみ箱からあふれてるくしゃくしゃのゴミを眺めてうれしそうな表情をつくしが見せる。

「俺にはこのくらいしかできねぇしな」

西田なら「仕事より真剣ですね」くらいの嫌味は言われそうだ。

「これ可愛い」

真中の紙に書いてる翼と舞の文字

「そうか?」

「うん」

それで決まった。

双子の名前では『蒼くんと碧ちゃん』が1位でした。

一人ずつの名前の投票結果では『翼』君と『碧』ちゃんでした。

でも碧の呼び名は葵に通じるので使えない。

ということで2位の舞ちゃんを使わせていくことにしました。

たくさんの投票参加ありがとうございました。