ごめん それでも愛してる 13
今回はガールズトーク?
つくしと葵じゃたいして深くは掘り探れないでしょうね(^_^;)
滋に桜子が居ればなぁ・・・。
*「あの・・・、モテますよね?」
遠慮がちに葵さんの口元が動く。
モテルって・・・
私じゃないよな?
勘違いするまでもなく葵さんの視線はこそこそ小声で話す二人のイケメンに注がれてる。
美作さんのこと?
でも自分の彼氏自慢じゃないことは分かる。
鼻もちならない自慢話は嫌というほど大学で耳にした。
葵さんのドギマギした表情に少し照れさを付けたした顔。
頼りなげで素直な印象は好感が持てる。
彼女のこんなところに美作さんは惹かれたのだろうか。
F4自体が抜群に女性に熱い視線を送られてたのは高校時代から知っている。
美作あきらと西門総二郎、この二人が女性が途切れてるとこ見た事ないことも。
私の知る限りこの二人に本気の彼女はいなかったことも知っている。
「心配じゃないですか?」
へっ?
心配って・・・
私が美作さんの女性関係に関しては呆れることはあっても心配するわけはない。
もしかして・・・
葵さんが聞きたいのはモテる彼氏を持った女性の不安な気持ちか?
浮気されるとか・・・。
遊ばれてるとか・・・。
道明寺の場合は・・・
私以外の女性はすべてブスだと言い切る特技を持っている。
女性の扱いも美作さんみたくスマートじゃない。
でもモテるんだよな。
言い寄ってくる女性にムカつくことはあっても私に嫉妬丸出しの道明寺だから考えた事もなかった。
「信じてますから」
体中がくすぐったくなる。
傲慢、わがまま、高慢ちきで威圧的で、キレやすくて乱暴で、自己中で・・・。
欠点をあげたらきりがない道明寺。
私にはやさしくて、温かくて、必死に守ってくれて、無限に愛情を注いでくれてるのは理屈じゃなく体中が感じてる。
時には容赦ないけど私じゃないと付き会えないと思ってる。
「好きだと言ってすぐに、飛行機の中で美人のCAに名刺渡されて、その後口紅の付いたままの唇を見せられても!?」
一気に息を吐く出す様に言って葵さんが肩を落とす。
美作さん・・・そんなことしてたんだ・・・。
今までの素行を知ってる私にしたらかわいいものだと思うけど、これが道明寺なら私も切れる。
「ガシャン」部屋に響く騒音。
道明寺が立ち上がった拍子に椅子を倒したらしい。
あっちもなんか問題勃発!?
「どうしたの」
道明寺に近づく私を「何でもねェ」と威圧的な声で制止させられた。
美作さんに殴りかかる様な雰囲気じゃないのを確認して元のソファーに腰を下ろす。
道明寺が不機嫌になったらいつでも飛びかかる心構えをセットして葵さんに向かい合った。
「確かにそれは美作さんが悪いですよね。でも今までの習慣でついそうなったとか・・・」
美作さんを助けるつもりで言った言葉で葵さんの顔が強張った。
ヤバかったか!
かばうつもりで言った言葉が窮地に追い込んだ?
裁判なら完全に形勢逆転だ。
「別に悪い意味で言った訳じゃないくて・・・今は美作さんの周りには女性いません、葵さんだけです」
「私を彼女のふりさせて全部別れたんですから!」
必死の弁明・・・なってない気がする。
葵さんがグラスのシャンパンを一気にのどに流し込む。
「それは分かってるんです」
「・・・その、一緒に住んでる訳だし、やさしすぎるくらいやさしいし・・・」
「自分がこんなに嫉妬深いって知らなかったなぁ」
「あーーーヤダッ」
「このまま最後まで行ったらどうなっちゃうんだろう」
宙をさまよっていた葵さんの視線は美作さんを見つめて止まった。
え?
最後までって・・・。
思わず葵さんを凝視する私。
葵さんは見る見るうちに耳まで真っ赤になった。
あの美作さんが・・・手を出してない?
美作さんが葵さんを愛してるのは明白で一緒に住んでるのに?
「あの・・・美作さんと葵さんの関係て・・・」
下から葵さんの顔を覗き込むようにして尋ねた。
「上司と部下!」
言い切ってドンとなるテーブル。
「どうした」
飛んできた美作さんに「やっぱり帰る」と葵さんが言ってソファーから立ちあがった。
拍手コメント返礼
hanairo様
どうなんでしょう?お預けくらっちゃうのかしら?
挽回できるかどうかはあきら次第かもしれませんね。