ある日の一コマ(家族編 5)

このお話は駿君2歳くらいの頃の設定のお話です。

*

司:「駿、膝枕してもらってんのか?」

つくし:「歯磨きしてるんだよ」

    「仕上げ磨きだもんね」

駿:「ウン」

     

司:「毎日やってるのか?」

つくし: 「当たり前でしょう。歯磨きは毎日だからね」

司:「その格好で?」

つくし:「・・・」

    「あっ、自分も!なんて思ってないでしょうねッ」

司:「えっ!」

  「お・お・思ってねぇよ」

  「そんな訝しそうな表情で見るなッ」

つくし:「めちゃ、焦ってるじゃない」

司:「焦ってねぇよ」

つくし:「駿、終わったよ」

駿:「・・・」

司:「・・・」

つくし:「何二人で見つめ合ってるの」

駿:「パパ、代わる?」

司・つくし:「えっ?」

つくし:「子供に気使われてるよ」

司:「るせッ」

つくし:「物欲しそうな顔してるって駿に思われたんじゃないの?」

司:「お前やけにうれしそうだな」

つくし:「だって、駿の方が大人じゃん」

司:「んな訳ねぇだろう」

  「俺は駿と遊んでやってるんだ。これなら文句ねえだろう」

  

つくし:「文句って・・・」

    「私の膝の上、さっきの駿の数倍は頭重いんだけど」

司:「駿の体重全部が俺の腹の上だぞ」

  「駿、面白いだろう」

駿:「パパ、もっと~」

つくし:「膝枕させて寝そべったまま駿を高い高いしたら、結局一番キツイの私じゃないの?」

司:「俺は楽しいけど」

つくし:「・・・まあ、私も楽しいかな」

司:「だろ♪」

駿:「僕も」