LOVE AND PEACE 22

暑い・・・

熱い!?

そんな結果が待っているかも?

どうかな~。

せっかくF4がそろっていることですしねぇ♪

そんな展開が好きなんですってどんな展開?

それはやっぱりドSクラブ発動~かな。(^_^;) 

*

「ガキだよな」

ため息交じりに気の毒そうな顔を西田に向けたのはあきら。

「いまどき小学生でもしないような仕返しだ」

呆れたようにつぶやいて総二郎もため息をつく。

「司らしいといえばらしいけど」

ここで類だけがクスッと笑顔を作った。

「もう、バカなんだから」

まだ怒って頬を膨らませてるやつが約一名。

「後でどっさり仕事が待ってたりして」

「第一秘書の逆襲~」

「司、休みなしで馬車馬のように働かされる羽目になるとかな」

「その方が平和じゃないか」

西田が怒りのままに暴走するとは考えられないが、仕返しありかも。

アイツの場合そこまで計算して計画的行動。

だから素直に着ぐるみの中に入ったなんてなっ…。

「代表、しばらく忙しくなります」

明日会社でまち構えられているような気がしてきた。

数日前に難しい交渉があるとか言ってなかったか?

「私もその方がいい」

三人に相槌を打つ牧野。

言いすぎじゃねぇのかよ。

ムカッとなった感情のまま牧野に視線を投げる。

「ななッなに!」

「お前わかってんのか?」

「西田に仕事をめーいっぱい組み込まれたら、俺の自由な時間は明日の朝まだってことだ」

「二人の時間があるうちにたっぷり相手してもらおうか」

牧野の顔の前にくちびるを突き出して半分は脅しの気分。

もう半分が願望。

「今日のエスコートは花沢類だったんだけど・・・帰りも頼もうかな」

助けを求める相手が違うだろうがぁ。

「今更俺がお前を譲るはずねえだろう」

「明日まで俺といる権利をお前にやる」

「そんな権利いらない!」

「今更照れるな」

「照れてなんかない」

さっと腕を取り俺のそばに牧野を引き寄せる。

「無駄な抵抗するな」

前のめりになりながらすぐに俺の腕の中に閉じ込めた。

「牧野と一緒になるとすぐこれだ」

「こうなったどうにもならないよな」

「おもちゃを取り上げたら後が怖い」

「おもちゃというより好物だろ」

「後は巣に持ち帰るだけってやつか」

総二郎とあきらは相変わらず俺をおちょくるような会話。

この場合はおちょくられているのは牧野の方か?

「変なこと言わないでよね」

俺の腕の中で真っ赤な顔をしてるのは照れてるからではなく怒りのためらしい。

今にも蹴りを入れられそうな挙動。

それはあいつらじゃなく俺に向けられる。

ドレスの裾に邪魔されて空振りに終わる。

脚はわずかに動いて動きを止めた。

運が俺に味方してる気がした。

「離してくれないかな」

「大人しくしてるか?」

とても恋人同士との会話とは思えない。

片手は牧野の腰に回したままもう片方を離す。

牧野はそのまま軽く俺に体を預けるように立つ。

「もうしばらく辛抱してよね」

真っ赤な顔の牧野が俺を見上げる。

「辛抱なら今までも結構してるけどな」

つぶやいて頬に軽く触れるキス。

あわてたように左右に視線を走らせる牧野。

赤く染めた頬を両手で隠すように覆う。

こいつのこんな初心な慌て方がおかしくて愛しくなる。

「牧野、早く帰った方が楽かもしんないよ」

類がにっこりと牧野にほほ笑んだ。

類に見詰められてもじもじとした照れた表情を牧野が作る。

赤くなるんじゃねぇ!

俺と牧野の二人で過ごす甘いこれからの時間を考えて熱くなったのか?

類に優しく見つめられて頬を染めたのか?

わかんなくてイラッとする。

俺の前で「ブハッ」と吹き出す総二郎とあきら。

こいつらにおちょくられてるのはやっぱり俺だと気が付いてしまった。