夢色!恋色!花模様 5

パーティー♪パーティー♪

なぜかパーティーの設定多いような気がします。

リクエストも多いんです。

創立パーティーのリクエストは1000UP作品の投票のコメントから決めました。

さ~これからおもしろく!

あと7話で終わるのだろうか・・・。

*24日までにPW申請されたの方にはメール返信を終了してます。

届いてない方は携帯へのPCメール拒否の設定をしてないか等の確認の上再度連絡をお願いします。

*

「なぁ、あの女性、誰?」

「お前知らないの?」

「何を?」

「会社ですげ~噂になってたことだよ」

「噂?」

「代表の隣にいた女性は牧野つくしって名前なんだけど、短い期間だったけど代表の秘書やってたんだよ」

「あの子があの伝説!」

「そっ、代表が社員食堂でサバの味噌煮を食べてたとか、代表が平社員と一緒に列に並んでおかずを選んでたとか、小銭がなくて彼女が代表の食事代払っていたとかなッ。社員食堂が一躍本社で一番の観光地になった」

「屋上で彼女の弁当を・・・口をあーんと開けての写真の相手か?」

「あの写真は俺も見た」

「すげーかわいいとか、とろけそうとか女子社員のほとんどが携帯で持ってるみたいだ」

「デスクトップの背景になってるの見たこともあるぞ」

「あっ重役のおまもりにもなってるって噂も聞いたこともある」

「お前はそれ本当だと思う?」

「どんなご利益を狙ってるんだろうな」

パーティーへの招待客にあいさつをしながら聞こえてきたのは若手の社員のひそひそ声。

そんな噂・・・

俺のイメージ総崩れじゃないかッ。

この会場に出席してるくらいだから仕事の評価もいいに違いない社員の会話がこれって・・・。

会社のイメージまで損なう危険あり。

するんなら俺の話じゃなく仕事の話をしろ!

「でも、代表・・・前よりいいよな」

「あの若さであの決断力と判断力、冷血な人を寄せ付けないようなタイプだって思っていたけど、イメージ変わったよ」

「彼女と話すときって、予想外の優しい表情に変わって俺から見てもなんか二人だけにある親密な空気を感じるんだよな」

「男にしたらそんな彼女がいるってだけでうらやましのにな。道明寺財閥のTOPだぞ」

俺・・・

牧野の前だとそんなに変わるか?

自分じゃわからない。

思わず手のひらで口元の筋肉を押さるように触れた。

「どうから見ても代表の方がべたぼれだ」

クッ!

牧野も俺にべたぼれだよ。

ここで何もわかってない社員相手に俺と牧野のことを話すつもりはない。

これ以上バカな話はするなの威嚇のつもりで自分の存在を示すようにその二人の社員の横をわざと歩く。

社員の口がピタッと止まった。

少しの間、おふくろが牧野を花嫁修業の一環で本社でバイトをさせたことがあった。

俺には内緒というのが気にくわなかった出来事。

結局俺にばれて牧野は1週間俺の秘書になって傍で過ごした。

付き合いのある会社の御曹司に言い寄られてた牧野。

掃除のおばさんの息子を紹介されそうになってその上に類を彼氏に間違われた牧野。

俺に二人がうまくいくようにってあのおばさんは頼んできた。

数か月前の話だッ!

あいつ・・・俺よりもモテるんじゃないか?

その自覚がないのが困る。

俺たちの噂をする男性社員も実はお前に気があるんじゃないかと勘ぐりたくなった。

急いで牧野を探す。

牧野の取り囲む女性陣。

歓迎されてるような雰囲気じゃない。

普段なら嫌味の一つでも言われたら言い返えせるやつ。

笑ってない強気な瞳がにっこりとほほ笑んだ。

感情を押し殺してるのは俺にもすぐにわかる。

あいつが切れる前に助けてやるのは俺の役目。

そう思う俺の前で牧野を救ったのは以外にもおふくろ。

「司もしょうがないわね。あなたを一人にして」

口角をわずかにあげておふくろは俺に笑みを向ける。

強張った表情のままに牧野の周りにいた女性はその場から離れた。

それ俺の役目。

取るなッ。

「牧野をあんまり苛めんなよ」

おふくろから牧野を取り上げるつもりで二人の間に割って入る。

「苛めてなんていませんよ。今はあなたより信頼してるわ」

おふくろは本心から楽しそうに顔をほころばせる。

「しっかりしなさい」

最後はしっかりと俺に強めの声をかけるのを忘れずに去っていくおふくろ。

相変わらず俺にはきつい。

「これで、噂は落ち着くだろう」

「そうかな・・・」

牧野は不安そうな表情を浮かべたままだ。

「そんな簡単に行けばいいけど」

「司はまだ何もやってないだろう」

「牧野、可愛いよ」

「俺を信じろ」と、言いかけた時に聞えた三様の声。

類!総二郎!あきら!

「お前らは必要ねぇよ」

牧野の腰に腕を回して抱き寄せながら苦々しい思いのままに口にした。

いまだに人気のある『第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!?』

このお話を書いていたのがちょうど去年の今頃なんですよね。

社員目線のお話のリクエストにちよっぴり応えてみました。

拍手コメント返礼

 b-moka

2周年まであと少しです。

よく書いたなぁというのが実感。

ここですんなり終わるわけない!

皆さん同意見の様で(^_^;)

私の頭の中を全回転させてます。

あっ・・・めまいが・・・← 冗談です。

匿名様

懐かしいですよね。

でも社員食堂の話は100万回のキスの方だったとUpした後に気が付いてしまいました。

裏でたぶんあったはず!ということで(^_^;)

読み返して気が付いて「えっ・・・ない」と思われたらすいません~。

no***様

自覚がないの!

突っ込みたくなりますよね(笑)

つくしの前では別人ということは周知の事実なのに♪

お約束のみんなが揃った後はどうなる~