夢色!恋色!花模様 7
F4とつくしの会話・・・
平和だなぁとしみじみ感じてます。
嵐もなく終わる!
そんなはずはない!の皆様の期待感がひしひしとストーリーのハードルを高くしてるような今日この頃。
読書をするにはいい季節になりましたね。
『謎解きはディナーの後で』
わたしも頭のいい執事がほしい。
出来れば松潤でお願いします。
司の執事、ありえねぇーーーー。
「お嬢様、このお話の続きはこのように・・・・」
「その前に文字が間違っております」って指摘されそう。
だれがお嬢様だーーーーー。
はぁ・・・。
*「行くぞ」
「行くってどこへ?」
「今から挨拶があるんだよ」
「それは道明寺でしょ?」
「お前が横にいなきゃ話になんねぇだろうが」
強引に握りしめられた手首。
スポットライトのあたる壇上には創立80周年の文字。
主役は道明寺だけでいいはずだ。
「結婚したらお前はいつでも俺の横に一緒にいることになるんだぞ」
「婚約者として紹介するいい機会だ」
「もしかして道明寺が考えてた噂を払拭する考えって、これ!?」
「手っ取り早いだろ」
当たり前のことを聞くなとでもいうような上からの目線。
相変わらず人を馬鹿にしたような態度。
事前に何の相談もなくこんなはでな会場で紹介されるのは凡人の私には無理だ。
そうとうな覚悟が必要なのよ。
自分勝手に話を進めるなッ!
「行くぞ」
「行かない」
握られた腕を下に思い切り振って道明寺の手の中から逃れる。
道明寺の肩がその動きにつられるように揺らいだ。
「あっ!」
機嫌を損ねたように道明寺は顔をしかめる。
「道明寺だけじゃなくF4のみんなに囲まれただけで私の存在は1段か2段は絶対上がってるから」
「会社の社員は私のこと知ってるみたいだしね」
そのまま道明寺の体を壇上に向けて回転させて背中を両手で押しだす。
道明寺に腕を取られる前にその広い背中に身体を隠す。
その背中から抜け出さないように道明寺が動くたびに私も動く。
「お前なぁ、ちょろちょろするな」
不意を突かれて目の前に現れた道明寺の顔はムッとしていた。
「ここで言い合ってる暇はないない」
「無理だってッ」
二つの視線はぶつかってカチッと火花を散らす。
「心配するな、牧野の面倒は俺たちがしっかり見ててやるから」
その不快な間を埋めるように美作さんがニコッと笑った。
「牧野は注目されるの嫌がるからな」
今でも十分な注目度。
本当にこれでいっぱいいっぱいだ。
西門さんの言葉に必死に首を上下に振った。
「これ以外の事なら何でも司の言う通りにするって、なぁ牧野」
釣られて頷きそうになった首の動きをピタッと止めた。
そんなこと一言も言ってないでしょう!美作さん!
「約束な」って、憮然と言った道明寺の顔がニンマリと笑って係に案内を受けながら壇上に上がる階段を軽やかに上る。
帰さないとか・・・。
朝まで寝かさないとか・・・。
今朝の続きがしたいとか・・・。
言い出しそうな雰囲気。
ボッーと一気に火ついて灰になった。
「牧野、司法試験終わったんだよね」
壇上の道明寺に軽く手を上げながら花沢類は私の耳元でつぶやく。
「後は結果を待つだけ」
初夏に実施された試験は仲秋の発表。
それで暇になったわけじゃない大学の卒業に向けての勉学も忙しいのだ。
「もし、落ちたら司との結婚は延ばすのか?」
「司の奴、牧野が大学卒業したら結婚するって張り切ってるからな」
司法試験に合格するまで結婚しないって言えるわけない。
そんなこと言ったら法務大臣を道明寺の力で買収して、私は道明寺の力で弁護士資格をもらえたことになりかねないじゃないか。
「西門さんも美作さんも縁起の悪いこと言わないでよね。それでなくても在学中に司法試験に受かるのなんて数パーセントなんだから」
「あっ、司法試験に合格したら来年は司法修習があるんだよね」
「花沢類、なんでそんなこと知ってるの!」
「ちょっと調べた」
にっこり笑って「結婚しても司は別居か・・・」とつぶやく花沢類。
「司は知ってるの?」誰もを魅了する花沢類の微笑み。
今のわたしには悪魔の微笑みに見えた。
「知らないと・・・思う」
現実になってから言えばすむことだと・・・思ってる。
今から道明寺に不機嫌の種を植えつけることはない。
「牧野と結婚しても司法試験に合格したらすぐ別居ってことか!」
「司にとったらある意味地獄だな」
顔を見合わせる西門さんと美作さんはやけに楽しそうだ。
「道明寺にはまだなにも言わないでよねッ」
念を押すというよりは哀願気味の声。
「ほら、司が見てるぞ」
西門さんの声にギクッとしながら体の向きを正面に向けた。
壇上の道明寺がにこやかに私にほほ笑んでる。
マイクを受け取って慣れた調子に挨拶が始まる。
会場のざわめきも一瞬で収まって響き渡る声。
最初の一言から周りの視線を一気に集める存在感とスピーチ。
微笑みを何とか返したが、道明寺の言葉も声も私の頭の中を素通りしていく。
「・・・します。」
「牧野!牧野!ボ-ッとするな」
美作さんに肩を叩かれて意識がようやく自分の体に戻った。
「司が呼んでる」
「えっ?」
「婚約者を紹介しますって言ってるぞ」
「へ?」
私の頭上から注がれるヘットライト。
道明寺の腕は私を示して気が付かないうちに周りの視線は全集中で私に集まってきた。
えーーーーーっ。
叫びそうになった声を身体の中に無理やり押し込んだ。
司法修習のお話は『第1話 100万回のキスをしよう』でお楽しみください♪
初期の頃の作品です(^_^;)
拍手コメント返礼
b-moka様
司が執事♪
もちつくし専用の限定つき。
「お前の言うことなんでも聞いてやるよ」
「ホント?」
「それじゃ、1日だけ私の執事やって」
「あっ!」
「メイちゃんの執事にあこがれてたんだよね」
なんて始まりの会話から短編がプカッと浮かんだような・・・
やばっ!妄想抹殺。
俺様だから面白い執事になりそうだわ、それでもって結局つくしがメイドになってたりして~
こんなお話どうでしょう?
司はつくしを離したくはないでしょうからつくしが嫌がっても無理でしょうね。
「諦めるんだな」
ってF3みんな心の中で思ってるはず♪
まりあ様
キャー♪執事想像したらドックンドックンになりそうです。← 危ないおばさんだ~
司執事にお嬢様のつくし・・・
違う人格の二人になりそう(^_^;)
no***様
凡人には無理ですよね。
目立つ場所。
心臓が爆発~。
司が別居のことを知るのは結婚式の後の設定ですがよくF3が黙っていたものだと・・・。
きっとこれでつくしをからかって遊んでいたのでは?
そんな場面が容易に想像できるのですがどうでしょう?