夢色!恋色!花模様 12

主役の二人からまずはごあいさつ。

ここ2周年だってさ。

話の数は長編が31編に短編が多々。

頑張ってるよな俺たち。

少しはこの話でいい思いさせてもらいたいよなぁ・・・。

そんなことを思っているのかどうかは横に置いて・・・

置くなッ(叫んでるのは、司?これを読んでる貴方?)

司君!

今回、私は頑張ってるんですからねぇッ!

司:    「よく耐えてるよな」

つくし:  「耐えてるって・・・なにが?」

司:    「俺のことに決まってるだろうッ」

つくし:「・・・」

    「道明寺が?耐える?」

    「ブッーーーー」

司:  「何笑ってんだよ」

つくし:「一番似合わない言葉を遣ってるから」

司:  「どんだけ待たされて、邪魔されたかわってるのか!」

つくし:「そんなの知るわけないじゃない」

司:  「蛇の生ころがしの話、作者の陰謀!いや違うな、後押しする読者たち!」

つくし:「生ころがし・・・って、生殺しでしょう?」

司:  「そんなことはどうでもいいんだよ!」

    「これからは俺の思う通しにやらしてもらう」

つくし:「いつも好き勝手やってると思うけど?」

司:  「☆が少ないと思わないのか?」

つくし:「私にはちょうどいいかと思うんだけど・・・」

司:  「俺のこと考えて、そうだねとか、私もそう思うとか嘘でも言えよ」

つくし:「嘘でもいいの?」

司:  「あーッ!」

    「嘘でいいわけねえだろうッ」

つくし:「言ってること矛盾してるよ」

司:  「こんな時だけ素直になりすぎだろ」    

司:  「最近いじられキャラになってるような気がするんだよ。俺のイメージ大丈夫か?」

つくし:「いいんじゃない。そんな道明寺が好きなんだし」

司:  「俺は艶っぽいほうが好きなんだけど」

つくし:「そんなことばかり言ってるとここの筆者が壊れるかも・・・・」

司:  「壊してもいいんじゃねェ?」

    「俺もお前を壊してみてぇし・・・」

つくし:「・・・・」    

これからもよろしくお願いいたします。(^_^;)

*

心臓が壊れそうだ・・・。

今までに見たことない道明寺。

落ち着いた低い声。

私を熱くしたあとで何事もなかったようにタイを結びなおして部屋を出て行った。

「これで終わりだと思うなよ」

人を食ったような顔してなんてことを言い放つんだぁぁぁぁぁ。

「あ・・・」

声が出たのはそれっきりで引き留めるすべもなくしたままに道明寺の消えたドアの向こうを眺めてる。

時計の針は10分しか進んでなかった。

秒針が進むたびにこれで終わりじゃないと道明寺の言い残した言葉が無限大に増幅してる。

欲しいってどうしても言わせるつもりだ。

好きとか、愛してるならなん度でも言える。

・・・・・

言えるの・・・か?

本当に?

あの極上の顔に魅せられたら言葉も感情もゆるゆると身体から抜け落ちてため息しか出てこなくなる。

いまだってそうだ。

熱に浮かされてされるがままで・・・。

ほっとかれた私は迷子の様。

自分でどうするべきなのか考えがまとまらない。

自分が自分を保ってる間に面と向かって「あなたが欲しい」

うっ・・・

思っただけで口が溶けて無くなった。

カチャッと時計の長針がメモリ一つ動いた。

それに合わせるように心臓が胸から飛び出したのは錯覚だ。

道明寺は今頃、会場の中に戻ったのだろうか。

何でもないような、お茶を一杯飲んで喉を潤わせた様な澄ました顔で。

「早かったですね」

道明寺を見つけてそうそうと声をかける西田さんの意外な顔が浮かぶ。

それ以上に意外そうな表情を作るのはあの3人か?

花沢類に西門さんに美作さん。

このままじゃ、なに言われるか分かったものじゃない。

パンッ!

気合を入れるように両手で頬を挟み込んで叩いた。

「イタっ」

強すぎた。

頬が少し赤くなってる。

それよりもまだうずくのは身体の奥深くに道明寺の目覚めさせた刺激が残ってる。

落ち着けるつもりでペットボトルの一つを口に運ぶ。

ごくごくと喉の奥に流れ込むミネラルウォーター。

のどの渇きにようやく気がついた。

道明寺の乱したままのドレスを整える。

左右に開いたままの背中が姿見の鏡に映る。

背中に回した腕で上げるのは3分の2が限界だ。

一人では無理そう。

ファスナーどうするのよッ。

ピッタッと体にはフィットしたドレスは上にも下にも動かない。

これだからオーダーメードはッ!

ドレスに八つ当たりしても始まらない。

フッーと息をついてソファーに座りこんだ。

30分を過ぎたら道明寺が迎えに来てくれるだろうか?

「トントン」

ノックする音。

「誰ッ」

頭の先から声が出た。

道明寺ならノックしてドアを開ける手間はかけない!

ギャーーーー

誰だよ。

様子を見に来た西田さんとかF3とか・・・

今は一番会いたくない。

一番期待してるのはホテルの女性従業員。

この際ファスナーを上げる手伝いは頼みやすい。

「大丈夫か?」

「どどどどどどう・・・みょうじッ」

開いたドアを背に道明寺は腕を組む。

それだけでモデル雑誌の表紙を飾れる艶やかさ。

窓辺にもたれ、わずかな風にそよぐレースのカーテン。

その横で上半身裸で引き締まった体を惜しげもなく披露する被写体。

違うッ!

今はまだしっかり服を着てる。

「気を利かせてノックまでして迎えに来てやったのに怖い声を出すなっ」

道明寺を見つめる私は今の道明寺を通り越して数時間先の道明寺に考えが走ってる。

「まだ、顔が赤いな」

「そんなに刺激的だったか?」

すがすがしい顔が目の前でニンマリと笑顔を作る。

刺激的なのは私の想像の中の道明寺だ!

いや、現実も手ごわいか?

「・・・ファスナー上げられないのッ」

出れるに出れなかったと拗ねながら道明寺を責める。

「・・・たくっ」

「下げた人が責任取ってくれなきゃ誰にも頼めないじゃない」

私の背中に回った道明寺の指がファスナーを上げる。

「俺でよかったな」

チッと音を立てるファスナー。

その音に混じって背中の肌がチュッと音を立てた。

「ヒャッー」

今度はヌルッとべたつく感覚。

ななななめてるッ。

ピクンと肩が震えてしまってる。

やっと静まりかけた感覚にもう一度火が付きそうだ。

道明寺で良かったような・・・マズったような・・・。

そのまま背中を包み込む様に回された腕。

肩に甘えるように置かれた道明寺の顎のラインがそのまま収まった。

柔らかいくせ毛が耳元をくすぐる。

横に傾くように動いて頬にそっと道明寺の唇が触れた。

「お前が気分悪そうだから帰るって言ってきたから」

「えっ?」

気分が悪いと言い換えればそんな気がする。

このまま道明寺のそばにじっとしているのはつらそうな状況は理解できる。

濃艶な色気のある甘い刺激は惜しげもなく漏れて私を包み込んだままだ。

帰るって・・・やっぱりお持ち帰りかな?

嫌じゃなくてそう望んでる自分にドクンとなる。

欲しいと私からせがまなきゃいけない約束・・・。

頭の中に浮かんで必要以上に心臓が音を立てる。

壊れる!

止まる!

溶けるかも!

「やっぱ俺の方が持ちそうもない」

道明寺の潤んだ瞳が瞬きもせず何か言いたげに熱く輝く。

そこに見え隠れする少し甘えた甘ったるい表情。

子どもみたいな純粋さが私を欲しいと言っている。

道明寺の瞳の中に映る私はいつも以上に柔らかに表情を作ってる。

溶けてなくなりそうだ。

「自分で仕掛けたトラップに自らかかったみたいだ」

「お前、俺を煽りすぎだろう」

「煽ってないけど・・・」

初心すぎる表情も・・・

時々漏れる声も・・・

いつもよりかわいすぎっ。

耳元で聞こえる道明寺の声の方が私を煽っている。

「今日は特別だよね」

「やっと道明寺の婚約者って気になってきた」

「なに?お前そのつもりは今までなかったのかよ」

少し睨む様に道明寺が眉をひそめてクスッと笑った。

「もっと分からせてやるよ。俺と結婚する意味」

付き合わせたおでこの奥で瞳が優しく笑う。

もう逃げんなとでも言う様に道明寺が私を抱きしめた。

一応おしまいです。

この後はやっぱり必要ですよね☆マーク♪

しばしお待ちくださいませ~

拍手コメント返礼

さな**様

ありがとうございます♪

紅白観覧当たるといいですね。

競争率今回は高そうな気がします。

行けない私はこちらで当選をお祈りしておきます。

ま*様

☆が目を引きます。

・・・で、まだPW知らなかったって・・・

さっそく返信しましたよ。

ゆめ***様

葵の登場考えては見たんですけどね。

登場させるとなまころがしになりそうで~

あきらと葵の関係もまだお話が続いてますしね。

そのうちに出てくるのかな?

登場させたい気はしています。

にべ様

ありがとうございます。

秋の夜長のお供にしていただければ嬉しいなぁ♪

PW送りました。

b-moka

作品の数だけが増えていくという状況。

内容もうまくなってくるといいんですけどね(^_^;)

自分でトラップに引っかかる司が好きだと思う私。

これからもお付き合いよろしくお願いいたします。

美優様

司、肩に唇♪

結構ここにグフッときてるかたいらっしゃるみたいですね♪

自分で下げたファスナー上げて♪

坊ちゃんも意外とおとなしい♪

でもまたおろせるから~。

結果は襲われたことになるのだろうか・・・

ちょっと違うか・・・(^_^;)