夢色!恋色!花模様 11

10月も今日で終わり。

30分で足りるの~。

そんな心配は御無用。

いつものように邪魔が入る?

それともつくしちゃんが正常に戻る?

ここまできてS発動!

本当にもっ!

気を持たせて~と言われるのだけは避けたい私です。

「激アマにしないと悪戯しちゃうぞ~」

去年はハロウィンの仮装大会のお話書いてたんだよな。

天狗の仮装の司とバニーのつくし。

読み返したら中途半端な終わり方でした。(^_^;)

*

「うまくなったよな」

深く合わせられた唇の合間から熱い吐息が漏れる。

余裕のある表情で道明寺がそう呟いた。

半分眠ったような頭の中ではその言葉の意味を理解しようとする働きも生まれない。

「感度よくなった」

確かめるように・・・

唇が首筋を伝って鎖骨に触れる。

お前の事なら何でも知っていると見せつけるように唇が、舌先が肌を刺激する。

それを教えるように道明寺の頭は胸元に沈んだ。

その中心をキュッと触れられてビクッと体が震える。

それをなだめるように手のひらの中に収まったもう片方のふくらみをゆるゆると愛撫する。

その刺激は時より痺れるような感覚を生み熱に包まれる。

「ん・・・ッ」

されるがままに苦しい息が漏れる。

はじめて道明寺と一つになった時、怖わさで震えてた身体。

その震えを一つ一つ脱がすように「好きだ」と幾度も囁いてくれたよね。

今は・・・

道明寺が与えてくれるすべてのモノが欲しくて、愛おしくて私の細胞を包み込んでいく。

そこから逃れられなくなる。

こんなところで・・・

キスされて・・・

倒されて・・・

ドレスの下に滑り込む指さきの動きを阻むこともできずにいる。

うまくなったとか・・・

感度がいいとか・・・

言いたいこと言ってる道明寺にも反抗できなくなっている。

きっと今の私はいつもの私じゃない。

恥ずかしさと気持ちよさと入れ混じった感覚はそのまま私の胸にある道明寺の頭をかき抱く。

フッと離れた唇はそのまま熱い息を私の肌に吹きかける。

頭を持ち上げたままの道明寺の瞳の中に映し出される私。

「お前の中に俺だけが映し出されるの見るのがすげー好き」

「俺にしか知らないその色っぽい表情も・・・」

唇の形をなぞるように道明寺の指が触れる。

熱を持った唇に触れる指先。

その冷たさも気持ちいい。

「このまま乱れたら30分じゃ無理だ」

ソファーから私を引き起こように道明寺が離れた。

「今なら髪も大丈夫そうだな」

アップに結った髪は何とか原型をとどめている。

道明寺がわずかな髪の乱れを直すようにほどけた一筋の髪の毛を指先ですくい上げた。

重ねてた重みが外れた瞬間に身体だけじゃなく心が戸惑ってる。

熱を冷ますように空調の冷たい風が乱れた胸元から肌を刺激した。

ソファーに座らせられた格好の私を残して道明寺が立ち上がる。

なんとなく取り残された気分。

さっきまでの道明寺の熱が恋しいと思う心。

「ここまでで終わり」

え・・・?

なに?

今の自分の状態が分からないまま道明寺を見つめてる。

道明寺の余韻は体中にくすぶって、それを持て余している。

きっと今の私は物欲しそうに顔をしてるんじゃないのだろうか。

恥ずかしさが別の熱を私に送り込んでくる。

「いつもあおるだけ煽って取り残されるのは俺だからな」

私を見つめる瞳はこれ以上になく熱く濃艶に見つめてる。

それなのにあいつは余裕のあるいじわるな顔で笑った。

「その間まんまの表情で俺以外の奴の前に出てくんなよ」

これまでになかった最強のいじわる。

これって今までの仕返し?

俺の気持ちわかるか?みたいな表情が私を見つめてる。

熱出したとか・・・。

西田さんが邪魔したとか・・・。

道明寺がバカなこと言って蹴り倒したとか・・・。

確かにあった。

それでも最近はうまくいってる方だ。

ほとんど完璧にベットの中に引きづり込まれてる。

高ぶった身体は自分じゃないみたいに全身の細胞を刺激している。

喪失感は半端じゃなく心を覆う。

はじめて知った道明寺の心。

どれだけ醜いことをしてたのか。

今ならわかる。

「お前から俺をほしいって言わせたい」

なだめようともがく感情を刺激するように甘ったるい極上の濃艶な色気が目の前で私を捉えた。

そして、クスと笑って控室のドアをカチャッ道明寺が回す。

「帰る前までに練習しとけ」

あっ・・・

言うとおりにする約束があったことを今思い出した。

拍手コメント返礼

b-moka

今回の坊ちゃんはいつもと違う匂いが・・・(笑)

つくしちゃんは変われる?

無理だと思います。