☆ 夢色!恋色!花模様 12+α

「今日はここに泊まる」

牧野の前に見せるカードキー。

「誰にも邪魔されたくないしな」

屋敷に戻る時間も邪魔だと思っている俺。

牧野も同じ気持ちだと言いたげな甘酸っぱい表情を見せる。

よろけそうな足取りの牧野の腰に助けるように腕をまわした。

「ごめん」

小さな声でつぶやいた牧野はいつもより儚げで消え入りそうだ。

「なに考えてる?」

倒れないように腕に力を入れて牧野を抱く。

俺にもたれかかって歩くように牧野は体を預けきた。

わりかし素直だ。

その重さが心地いい。

「我儘だなッ」

「我儘って言うな」

「道明寺じゃなくて私・・・・」

そう言ってまつ毛を伏せる表情は照れくさそうに赤く染まる。

「ほかの誰かが道明寺の唇に触れたって思うだけでヤダって思う自分がヤダ」

「あれはキスじゃねぇ」

「じゃあ、なに?」

少し責めるような口調。

この状況にはそぐわないように口をとがらせる。

始まりは無造作にキスされた写真。

牧野との破局の噂。

今はすっかり払拭されて俺の婚約者として認められてるんだけど。

甘い気分をそらそうとわざと落ち着いたはずの話題を掘り返してないよな?

こいつならあり得る。

そうはいかねぇよ。

はじめて公の場で牧野を婚約者と紹介した大切な夜。

俺たちの記念の足跡を一つ刻んだ。

「歩いてたら手がぶつかったのと何ら変わりがない」

「そこには何の感情も存在しないからな」

気持ちの高まりも・・・

欲しいという思いも・・・

暖かなぬくもりも・・・

愛しいと思う心も・・・

最初から言っている。

キスがしたいのは牧野、お前だけ。

「もう二度と嫌だからね」

「私以外となんて・・・」

気が強くて、真面目で頑固で不器用な奴。

目立つ奴じゃないのにどうしても惹きつけられてしまう。

俺の中でお前の占める割合は半端じゃないぞ。

どうすればこれ以上好きにならなくてすむ?

教えてくれ。

思わないところで拗ねて、嫉妬して甘えてくる。

いつも意表を突かれてる俺。

そしてそれが絶大に俺を喜ばせてる。

「お前は天才だよな」

きょとんとなった顔に思いきり表情を崩してキスした。

*続きの部分からはR18 禁です。

年齢に満たない方はお控えください。

成年でも、そのような表現がお嫌いな方はお戻りくださますようお願いいたします。

*

光の点滅は止まることなく最上階へと昇る。

音もなく昇り続けるエレベーターと一緒に息を荒げて欲情しているようだ。

今日何度目かのキス。

離れがたいように何度も何度も触れ合う唇。

口を割って滑り込ませる舌先に牧野がこらえきれないように口づけの合間に息をついて喘いだ。

移動した唇は牧野の白い首筋を吸い上げて赤い跡を残す。

「ン・・・ッ」

ダメとでもいう様に胸の谷間に滑り込ませた指先をギュッと牧野が握った。

「見られたら困る」

拗ねたように呟いて上気した表情で俺を見つめる。

その表情だけで抱きしめたい衝動は心臓まで跳ね上がってくる。

誰も来ねーよ。

ここで抱いても誰もじゃまに入る者はいないはずだ。

最上階の部屋まで直通のエレベーター。

誰にも会わない造りでそのままスイートの部屋まで行ける。

「今日はされるがままだろう?」

邪魔しそうな両手を軽く片手で抑え込んだ。

ここで押し倒すつもりはないのに壁際に牧野を押し込める。

密着する身体の温もりそのまま感じたい。

「いじわる」

瞳が潤んで熱く俺を見つめてる。

「キャッ」

止まったエレベーターから牧野を抱き上げたまま部屋を目指す。

はじめてのスイートルームに牧野が感嘆を上げたのは数年前。

一晩で1年分の社宅料だわなんて比べるものが違ってる。

「何か喋ってないと悲鳴を上げそう」

泣きそうな顔でそういったお前を抱いたのはここだって覚えているだろうか。

優しくとか・・・

怖がらせたくないとか・・・

経験もないのに思っていた。

浅はかな俺。

抱きしめたら・・・

いっぱいいっぱいで、何も考えられなくなって・・・。

押さえられきれなくなった衝動をそのまま押し付けていた。

「大丈夫」って眉をしかめながら受け入れてくれたお前

大丈夫じゃないくせに痛みをごまかすようにしがみついてきた腕。

潤んだ涙目で見つめるお前が愛しくて、うれしくて、幸せで・・・

今もよみがえって感じる温もり。

何度肌を合わせても慣れねぇ。

すぐに自分の思いのままに動いてしまう。

倒れ込む様にベットに投げ出した身体。

ゆっくりと牧野の腕が伸びて俺を抱きしめた。

直接愛撫を与えたくって背中のファスナーに手を伸ばす。

昔みたいに乱暴に破くことはなくなった。

ファスナーが下ろしやすいようにとわずかに浮き上がる牧野の背中。

こいつもわりと協力的。

目の前に現れた柔肌。

その胸の頂は触れられる前から硬さを増している。

指の先で先端を捉え軽くつまんだ。

「ンっ・・・」

その声を呑みこむ様に唇を合わせる。

深く唇を合わせながら絡めあう舌先。

わずかに離れた唇から飲みきれなかった唾液が牧野の唇をぬらし、熱い息を上げた。

膝を割って入りこませる体。

潤みだした蕾は抵抗もなく俺の指を呑みこむ。

声を出すのをためらう様に牧野が唇を噛んだ。

なまめかしい表情にドクンと心臓が音を立てる。

クチュッと聞える水音と指に吸い付く様な感触は必然と欲情を刺激する。

「我慢するな」

我慢してるのは俺も一緒。

すぐにでも一つになりたい衝動を抑えるように体中にキスを落とす。

「感じてるお前が見たいんだけど」

息苦しそうに上がる吐息。

俺が映る瞳の中にこもる熱。

「どう・・みょうじ・・じ」

絞り出すように聞こえた声は小さくて震えて耐えている。

俺の背中にしがみつくようにまわされた腕。

胸に触れる牧野の唇。

「あっ」といった声はそのまま俺の肌を刺激する。

指先で開く牧野の中はそれだけでは足りないという様に指先を締め付ける。

「まだ、言わねぇの?」

ゆるゆると開いた瞳は戸惑いを残したまま俺を見つめてる。

何を言わせたいのか分かってるのは表情が示してる。

「約束だろ?」

「そんな約束・・・なかっ・・た」

催促するつもりで胸の頂をカリッと口に含んだ。

もう、いっぱいいっぱいなのは俺も同じ。

早く牧野と一つになりたいと俺も叫び声をあげている。

ウルっとなった表情が「お願い」とつぶやいた。

牧野の声が・・・

表情が・・・

執拗に五感を刺激する。

俺の方が我慢できそうもない。

すべてを投げ出して俺に身体を預ける牧野にこれ以上何を望むのだろう。

官能的な刺激は俺の内側から瞬く間に全身の細胞を埋め尽くして立ち上がる欲望をそのままに牧野の体を引き寄せた。

ぬるりとのめり込む先端。

牧野のわずかに開いた口元からくぐもった声が小さく喘ぐ。

「愛してる」

何度伝えても伝え足りない想い。

抱き合えば伝えきれるのだろうか。

俺から与えられる刺激に反応するように牧野が身体がピクリとしならせた。

俺の愛撫に応える牧野が愛しくて・・・

可愛くて・・・

感情をすべてさらけ出すように柔肌を攻め立てる。

それに応える様に牧野の中がキュッと狭くなって俺の欲情を駆り立てる。

「ヤ・・・ッ」

俺のすべてを呑み込んだまま歪む顔。

それは快楽をうつしてる。

身体を入れ替えるよう動いて牧野を俺の上にのせた。

「繋がってるの見えるか?」

自分の居場所が代わったのも気がつかない表情で、閉じてた瞼がゆっくりと開く。

戸惑いの色をにじまでせた瞳が目の前にあった。

「自分から動いて」

命令じゃなく哀願気味だ。

「え・・・っ」

困惑したよな表情は艶かしく変わる。

「まだお前から欲しいって言われてないし」

「あっ」と形を変えた唇は決心したように頑なに閉じる。

恐る恐る俺の形を確認するように牧野が動く。

ヌプッと聞こえる音にわずかに牧野が動きを止めた。

それを許さないと牧野の腰を俺の両手がつかむ。

誘導するように牧野の体を持ち上げる。

されるがままに素直に上下する腰。

閉じられた唇は自然と開いて吐息をもらす。

ゆっくりとした動きは俺を焦らしてチリチリとした痛みにも似た刺激を送り込む。

その振動に合わせて目の前の二つの膨らみが揺れるのが見えた。

俺は腕を伸ばして手のひらで包みこみ揉みしだくように指先を動かす。

どっちの刺激が快楽的なのだろうか。

与える刺激と与えられる刺激。

我慢出来そうもなくてもう一度入れ代わる身体。

牧野を自分の体の下に組し抱く。

駄目だった?とでも言うように見つめる牧野。

心配そうに見つめる瞳の奥は完全に俺の心をとらえてる。

「気持ち良すぎ」

気持ちを伝えるように深くキスを落とす。

幾度かの繰り返す抽出は確実に俺を昇らせて、牧野の身体の奥で飛沫が弾けた。

苦しそうに俺の胸の中で上下する喉元。

呼吸がおとなしくなるにはまだしばらくかかりそうだ。

終わったばかりなのに心臓はまだ鼓動が早まったままで少しもおとなしくなってくれそうもない。

ドクドクと響く鼓動は牧野の鼓動とも交わって一つになったみたいに響いてくる。

それも幸せって感じながら牧野を胸元に頭ごと抱え込む。

朝までそのままで・・・・。

すいません(^_^;)

いつも朝っぱらから・・・。

拍手コメント返礼

ソフィ様

ですね。初期の頃からのお付き合い。

あの頃はパスワードをかけるお話を書くようになるとは思ってもいませんでした。

禁断の世界♪

これ以上は壊れない程度頑張ります。

なおピン様

お祝いコメントありがとうございます。

朝からどうもです~♪

ギュッ!

仕事中!大丈夫ですか~~~~。

私の方がドキドキしてしまう。

こちらこそよろしくです♪

God*******様

ありがとうございます。

それにふさわしいかどうか・・・(^_^;)

私にしては濃厚すぎる描写になってしまいました。

日本版見てないって方時々いらっしゃるんですよ。

台湾版は私も見てないんですが韓国版は見てますよ。

日本版を知らなくても楽しんでもらえてうれしいです。

韓国版の西田さんもいい味出してましたよね。

ha*****様

ありがとうございます。

キャー仕事の合間ですか?

うれしいような心配なような複雑な気分。

見つからないようにお願いします!

このコメントを陸上競技場で読んだ私。

b-moka

今回は二人とも満足だと思います♪

でも!

私が一番満足していただきたいのは!

これを目にする皆様です。

な**様

こんにちわ。

二人の初めてお話は書いたてると思います。(^_^;)

それはきっと私より常連さんの方が詳しいかもしれません。

細かいところまで熟知されてる方いらっしゃいますから(笑)

Troublemaker 番外編ではPWは付けずに軽めに。

☆ついたのは St. Day 分岐したお話でUPたしてます。

ほかにあったかな?

no***様今回は

S発動はありませんでした♪

2周年ですから最初から?司君にいい思いを~。

2828ありがとうございます。

モカ***様

ありがとういございます。

キリ番も覚えてますよ。

500000♪

つかつくの誕生日のお話のリクエストもありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。

な**様

確かに本編で必要なこと抜けてますね(笑)

いずれ機会があれば隙間を見つけて追加しましょうか~。

楽しみが増えそう♪