☆迷うひつじを惑わすオオカミ 番外編3

番外編もこれでいよいよ終わりです。

最後の締めは甘いお話をお届けします。

「もう、今日で何日私が道明寺のところに泊まっちゃてるか分る?」

「昨日とその前と今日」

指を追って数える俺をトロンと潤んだ瞳が見つめる。

「指を折って数えないでよ」

俺の首に巻きつけた腕。

耳元で甘えるようにつぶやく声。

頬に触れる熱い息。

車から俺の部屋までの距離がいつもより数倍長く感じた。

ベッドに横たえた身体は俺から離れようとせずその腕が俺の身体を引き寄せる。

「重い」

上半身で抑え込んだ牧野の身体。

胸元に感じる膨らみ。

息をするたびに上下する振動が柔らかく俺の鼓動と重なる。

「今日のお前が俺の身体に火をつけた」

あのまま帰すつもりなんてあるわけねえだろう。

希望としてはあのDVDを二人で見て真っ赤になって狼狽えるお前を見て甘い言葉の一つや二つ囁い朝まで過ごしたかったんだけど。

もう・・・

そんなことはどうでもよくて・・・

ただた・・・

肌を重ねたくて・・・

お前の中に早く入りたくてしょうがない欲望。

抱きあえば収まると思っていた思いは、抱いても抱いても薄れなくて・・・

会うたびに・・・

触れるたびに・・・

お前を抱きたいって思ってしまう。

それって俺だけじゃないよな?

今日は俺を欲しがるお前を見たい。

「牧野?」

「なに?」

「どうしてほしい?」

恥じらった顔を俺から隠す様に牧野の腕が俺の首にまきついて引き寄せる。

「キスして」

耳元で甘ったるい声が聞こえた。

やっぱ酔わせて正解。

*続きの部分からはR18 禁です。

年齢に満たない方はお控えください。

成年でも、そのような表現がお嫌いな方はお戻りくださますようお願いいたします。

仰向けに横たえた身体の上に跨ってゆっくりと重なる影を壁が映し出す柔らかなオレンジの光。

牧野の顔がすぐ目の前で、牧野の前髪が俺の額に触れる。

鼻筋を伝いながら移動した唇がプクリとした唇を覆う。

唇の隙間から差し入れた舌はすぐさま素直に牧野が受け入れる。

俺の動きを追いかけるようにまとわりつく舌の動き。

「あっ・・・」

やがて漏れる甘い吐息がまた舌に絡みつく。

さらに深くなる熱い口づけ。舌の先がねっとりと絡み合い、唇を甘く啄む。

まだキスしかしたないのに全身を熱が覆い尽くして汗が滲む。

身体の奥から何かが溶け出して下腹部から力が湧き上がるのが分る。

ようやく離れた唇。

唇を離したことを批難する様に牧野が睫毛を振るわせて俺を見た。

「牧野」

もう一度軽く塞いだ唇はそのまま柔肌を滑る指先の後を追う様に這う。

手の平が牧野の胸を膨らみを捉えた瞬間に牧野が逃れるように身を捩った。

「逃げるなよ」

手の平が全身を包み込むように膨らみを揉み解す。

緊張に強張らせてい牧野の身体は俺から与えられる刺激から逃れるように息を止めて次の瞬間大きく吐息を漏らす。

シャツのボタンをはずして露わになる肌。

無操作に取り去ったシャツが宙を舞って床に落ちる。

さらけ出した胸はそのまま天に向ってその存在を主張する。

一番先の固い尖端が俺を誘う。

口に含んだ瞬間に一瞬牧野の背中が反って甘い声が牧野の唇から洩れる。

「ああっ・・・んっ」

自分がどれだけ俺を欲しがる媚びた声を出してるのか分かってるのか、それを抑え込むように牧野の唇が自らの指を噛んで耐える表情を見せる。

「我慢するな」

それを教えるように唇で硬くなった尖端を吸い上げて濡れた肌の上に熱い息を落とす。

我慢できない様に太ももが震えて擦り合わせてるのが分る。

足をなぞっていた指先を下着の間から忍ばせて割れた襞の間に滑り込ませた。

「あっ」

小刻みに動かす指先が熱を感じて中からトロリしたものがあふれ出して指を包み込む。

膝を大きく持ち上げて半分に折れ曲がった身体。

身体を下から突きああげるような感覚が細胞のすべてを覆う。

ゆっくりと濡れそぼった蜜の中に押しいる熱。

牧野の中に割っている欲。

内側からの圧迫感に耐えるように牧野が大きく息を吐く

「んっ、あつ・・・・いっ・・・」

上手く息を吐くこともできない牧野の声が甘い痺れを俺に与えくれる。

お互いに熱を交換する様に牧野の熱が俺のものになり、俺の熱が牧野のものになる。

腰を動かすたびに牧野の内側の襞が俺の塊を締め付ける。

何時しか夢中になり熱に浮かされたように牧野の名を呼んで激しく腰を打ちつける。

衝撃で身体が上にずれる牧野を引き寄せながらさらに奥までそれを入れる。

額から落ちた汗が牧野の肌を濡らす。

いつになく余裕のない吐息と、快楽に喘ぐ声が俺を煽る。

絡ませる指先。

頬に触れる乱れた息。

ひとつ残らずすべてが欲しくて愛しい。

牧野の中で俺のものが硬さを増した。

自分の熱をすべて牧野にぶつけるようにがむしゃらになって奥を突いた。

余裕がなくなって、血管がドクドクと波打ちはじめて限界がそこまで来てる事を俺に告げる。

最後に強く打ちつけると俺の先から放たれた熱い雫が牧野の奥で中に広がった。

乱暴に強引なくらいに求めてしまうのはいつも俺の方で・・・

これ以上牧野の奥まで入り込めないくらいに繋がってるのにそれだけじゃ満足できなくて・・・

心も身体も牧野は俺のものだって思える二人が溶け合う瞬間を求めてる。

俺の頬の下で波打つ牧野の胸の動きがゆりかごのようで心地いい。

牧野と一緒にいると、生まれて初めて自分がともにいるべき相手と、いるべき場所でいるという気分になれる。

これ以上に欲しいものは何もない。

何時もは素直じゃなくて生意気で俺に立ち向かうやつが、ベッドの中じゃ従順で素直。

俺の腕の中で変わる牧野が愛しくてしょうがない。

このまま永遠に離したくない。

そんな思いでもう一度牧野を抱きしめる。

「道明寺は私のもの」とか・・・

「まだ足らない」とか・・・

「もう一度、道明寺が欲しい」とか・・・

言わねぇかな。

やべっ・・・

復活してきた。

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

復活~

これはべつの意味でやばいですよ。

3連チャンだけでも大変なのになぁ。

酔っぱらっていてつくしちゃんうろ覚えの方が平和かもしれません。

Gods & Death 様

これでようやく一段落ですよ。

とはいってもまだまだお話はありますからね。

なかなか落着けない。

え?塚原さんの顛末も見たい?

リク頂いてますよ。

かけるかどうかは微妙・・・(^_^;)

なる 様

フフフ♪

確かに人目をはばかりますよね。

コソッとよろしくお願いします。

こんなのと書いちゃってるから知り合いには私が書いてる事言えません。(笑)

うさこ様

今回はつくしちゃん三昧の司君。

滅多にないのよ~

mimi 様

パスワード、良かったです。

瑛里 様

たまには道明寺の望みどおりのつくしちゃんを演じて見て~

司君壊れるかも~

禁句にしなきゃつくしちゃんも生きてないかもですよね?

>復活して鎮まってまた復活しての繰り返しかも(笑)

体力消耗半端じゃないだろうなぁ・・・

メガネちゃん様

オオカミの住処に迷い込んだひつじが最後はおいしく食べられたお話。

なんてね♪

食べられてめでたしめでたしには普通ならないんですけどね。(^_^;)

お腹を切られて助け出されたひつじの代わりに石を詰められるのよ~

助け出されたつくしちゃんの代わりに塚原さんを詰められないことを祈ります。

アーティーチョーク 様

牧野家では何の心配もしてないですよね。

仲が良くて良かったと小躍りしてそう。

生ものですから壊さない程度で~

mizuta 様

え?仕事中?

私の方がドキドキしちゃいます。

> あ、こりゃダメだ。ドキドキにやにやしちゃって仕事にならん(^_^;) と思い、一度読んで仕事に没頭しました。

結局読んじゃったんですね。

途中じゃ終われませんもんね。

朝からこんな記事UPする私がいけないのぉ~(笑)

二人の絡みが脳内で映像化!?

見たい!

でも照れそう~

あっ、でもやっぱり見たいかぁ。

失チョコの様な映像を期待してしまう私。