千葉君の憂鬱な一日 5

司VS警察!

勝ちは分ってるんですけどね。(^_-)

「免許証」

「はぁ?」

「免許証見せて」

運転席に肩肘をついて顎をそこにのせたままの道明寺。

パトカーから降りてやってきた警察官に見せる態度としては落第点。

一気に不機嫌な表情は極道以上の凄みを見せる。

普通の一般人ならパトカーに止められた時点でビビって謝るよ。

運転席と助手席左右に分かれて立つ警察官二名での職務質問

「君学校どこ?」

車の窓から顔を突っ込んできたのは若い警察官。

「英徳・・・です」

「英徳高校かぁ。いいとこのお嬢さんなんだ」

高校・・・?

あっそうか・・・

制服着ちゃってたんだ。

「この制服英徳じゃないよね?」

鋭く変わった目つきは警察官独特のものがある。

「別に、お前らに車を止められるようなことしてないはずだ」

「あのな、制服の未成年乗せてイチャコラしてたら目立つに決まってるだろう。

不純異性交遊に公然わいせつ罪、それに公務執行妨害付け足されたいか」

うわぁ~

ここまで道明寺が言われてるとこ滅多に見れない。

「わいせつって・・・

キスしてただけだろうがぁ!」

その怒鳴り声が究極に恥かしい。

思わず道明寺の口を両手で塞いだ。

手の中の道明寺の唇がもごもごと動く。

「道明寺が無理やり車に乗せなきゃこんなことにはならなかったんだから静かにして!」

「君、無理矢理車に乗せられたの?」

険しい目つきに変わった警察官がなにやら無線で連絡を取ってる。

一気に緊張が走る現場って感じだよ。

「この人が強引なのは何時もの事なんです。

それに私高校生じゃなく大学生ですから」

「お前、俺を窒息させる気か!」

乱暴に道明寺の口から取り除れた私の手の平。

「大体、制服着ろとか、車に乗れとか、キスしろっていい出したの誰よ!」

普通にデートしてたら警察に咎めらるようなことなかったんだから。

「車の屋根開いたのはお前だろうが」

至近距離で感じる道明寺の怒りの熱。

「お前ら、俺を止めたこと後悔させるぞ」

私を睨みながら道明寺の怒りは警察官に向ってる。

紅い炎が蒼い炎に変わった瞬間を見えた。

「警視総監にッ」

「道明寺ここは落ち着こう」

「警視総監?」顔を見合わせる警察官。

「それなら俺達は総理にでも頼むか?」

自嘲ぎみに笑った顔がそうつぶやく。

道明寺が言ってる事を完全に本気にしてない。

私の心配は自分たちから真面目に仕事をしてるだけの警察官に移行してる。

ここはおとなしく帰って下さい。

言ったらまた本気にされないのかな?

「代表」

突然車の横に止った乗用車。

そこから降りてきたのはダークスーツに身を包んだ二人。

千葉さんに相葉さん。

相葉さんはどこかと連絡を無線で取ってるみたいな仕草を見せる。

「了解です」

そう言って言葉が途切れた後に相葉さんは警察官に近付いてなにやら話し始めた。

チラチラと私たちを見ながら進む会話。

警察官の顔色が変わっていくのが分る。

道明寺の顔色は相変らずだけど・・・。

そして・・・

私たち二人とSPの二人がその場に残った。

拍手コメント返礼

ゆきこ様

婦警さんパターン捨てがたいんですよ~

別館で書こうと思ってます。

葉っぱ君たちが連絡取ってる相手はやっぱり西田サンが濃厚なのかな?

みわちゃん様

葉っぱコンビさすがに無視できないでしょうね。

このまま警察署にでも連行されたら・・・失態になりかねないですものね。

つくしちゃんもいるから身の安全は保障されてます。

なる 様

警察官は自分の仕事してるだけですもの~。

見逃せないイチャイチャだったとか?

俺は彼女もいないのに、いい車に乗って、可愛い子つれて、それも女子高生!

嫉妬アリかもしれないですよね。

葉っぱコンビは来ても来なくても司に怒鳴られる運命なんでしょうね。

メガネちゃん様

俺様が法律ですからね。

警察なんて怖くないだろうしな。

葉っぱコンビとともに捕まえた警察官に同情しちゃいます。

アーティーチョーク様

つくしだけじゃなく司も大学生ですよね。

警察官からしたらガキだろうな~

葉っぱコンビが来なければアブなかったのは警察官でしょうかね。

cocchann 様

はい♪続きます♪