☆ 特別な夜は特別に 6(完)

一瞬…

驚いた表情は私を見つめて・・・

そしてくしゃくしゃに顔をほころばせて私を抱きしめた。

「くるしいっ」

強く抱きしめられて、息が上手く出来ない苦しさ。

たぶんそれもある。

道明寺の腕に触れられただけで・・・

こんなに落ちつかない気持ちにさせられてしまう苦しさ。

息をするのを忘れるくらいに・・・

それは、きっと・・・

道明寺の熱に包まれる幸せと情熱を教えられたから。

覚悟10%だなんて違ったね。

今夜一緒に過ごしたいって切望してたのは私の方だ。

こんなに熱く抱きしめられたの久しぶりだよ。

一緒に夜を過ごして朝を迎えたのは私の誕生日だった。

あれから新しい年を迎えて世界中を飛び回っていた道明寺が帰ってきたのはつい数日前。

会いたかったとか・・・

寂しかったとか・・・

まったく言ってなかった。

誕生日くらい道明寺の前で素直になってもいいのかな?

離れた唇の先で道明寺が熱く私を見つめてた。

「誘ったのそっちだろ?」

つかの間の僅かな触れただけの軽めのキス。

誘ったって・・・

一気に素直になりたい気持ちが砕け散る。

「あれは・・・挨拶みたいなやつだよ」

「お前から俺にキスするのに軽いも深いも関係ない。

お前から誘われるのには慣れてないから」

耳元で触れる吐息。

道明寺の片腕はすでに私の後頭部を手の平で支えて合わさった視線は逃れようがない。

「今俺がしたい事を教えようか?」

道明寺の指先が髪の中をまさぐって整えて上に上げていた髪をぱらりと落とす。

もっと淫らに乱したい。

そんな言葉が唇の上をなぞる。

塞がれた唇。

吸いつく感触に混じって道明寺の舌先が唇の形をなぞるように動く。

されるがままに道明寺のやりたいように顔の向きを変えられた。

抵抗を見せる間もなく開いた唇から滑り込んできた舌先は包み込む様な優しい愛撫。

口の中をくすぐるような動きで探っていく。

深くなるキスを拒むように離れた唇がサディスティックな笑みを浮かべた。

「お前から欲しがらなきゃ、プレゼントをもらった気にならない」

すーと離れた道明寺がそのまま奥の部屋に消えた。

その先は多分寝室。

先に行ってるから自ら来いってこと?

連れて行ってくれないんだ・・・

さっきまで包み込んでた熱は冷めるどころか道明寺の熱を求めてる。

私からするの?

するって・・・どうすればいいの?

何時も一方的に道明寺からやられちゃうからそんなの未経験。

そりゃ・・・

少しは・・・

いろいろ聞いてるけど・・・

やれるのか・・・な?

私に出来るのか・・・な?

別な意味で心臓がどきどきしてきた。

道明寺から遅れる事10分。

「やっと来たか」

思ったよりも機嫌良い声が私を出迎える。

「ここからは邪魔はいらないはずだ」

ベッドの上の道明寺が私に来いと言う様に腕を差し出した。

えーーーっ!

いきなりベッドの上でもう裸ですか?

引き締まった身体は惜しげもなく肌を目の前に晒してくれてる。

「牧野、熱でもある様な顔してるぞ」

あっ・・・

服着てる。

今のは錯覚?

願望?

もうやだよ。

道明寺の作る艶の雰囲気だけで見せた錯覚。

これじゃ完全に煽られてるの私の方じゃないか。

「ほら」

何時ものように強引に私の腕をとって引き寄せようとはしない道明寺。

私から自分の側に来るように本気で仕向けてる。

「プレゼントは自分で差し出す物だろう?」

ゆっくりと・・・

一歩一歩道明寺の側に歩みを進める。

「キャッ」

道明寺にくぎ付けの私はそのままベッドに脚をひっかけてそのままベッドの上の道明寺の倒れ込んだ。

「いきなり積極的過ぎるだろ」

嘘っ・・・

よりによって私の投げ出された身体はしっかり道明寺の身体と重なって、顔はしっかり股間にのせてしまってた。

わざとじゃないからッ!

*続きの部分からはR18禁です。

年齢に満たない方はお控えください。

成年でも、そのような表現がお嫌いな方はお戻りくださますようお願いいたします。

「あはははは」

ここで思い切り大声を上げる俺。

「笑うな」

「いや、積極的お前を期待したのは俺だけど、ここまでとは」

「足が引っかかって転んだだけだから」

ベッドの上で対峙する牧野は膨れっ面で俺を睨む。

今俺の上に跨ってる自分の恰好には気が付いてねェだろう。

両脚のそれも太ももについたままの牧野の腕。

指先は牧野が言葉を発するたびにやんわりと動く。

揉まれてる刺激は卑猥な感触。

それはそれで十分に俺を惹きつける。

「俺を誘ってくれているんだよな?」

頭の後ろに回した腕はこれ以上時間のロスはごめんだと言うように牧野を引き寄せた。

コツンと振れる額。

鼻先が感じる肌の冷たさも心地よくてしょうがない。

クスッと漏れ息はそのまままじりあって互いの息を絡めとる。

牧野の身体を添う様に走る指先。

「んっ・・・」

何の前触れもなく乳房の先端を摘んだ指先に唐突な刺激に耐えられないと牧野の唇から小さく声が漏れた。

あたえる刺激に耐える様に寄せる眉。

もッと煽る様に動かかす親指と人差し指。

結局俺の方が我慢できずにこいつを誘い込んでる。

指が・・・

舌先が・・・

牧野の柔肌に触れるたびに押し寄せる快楽。

「待って・・・」

急速に煽られて耐えられないとでも言いたげな哀願。

潤んだ瞳で頼まれて待てるものじゃない。

「すぐに気持ちよくしてやるよ」

躊躇することなくはぎ取った服はそのままベッドの床に放り投げる。

そのまま指先を追って這わせる舌先。

柔肌に落ちていく赤い花びらの痕。

馴れた手つきで両脚から抜き取った下着。

生れたままの姿が目の前で上気した色をのせて横たわる。

無造作に抜きとったズボンが床にバサッと落ちた音に牧野が気が付いたようにピクリと身体が震えた。

「やっ・・・」

牧野の両膝をすくいあげて大きく開かせた俺に牧野が見せる羞恥の声。

「やだっ」

中途半端に漏れた声は、弱弱しくてどこか甘ったるく響く。

その声に煽られるように身体の熱が収まらない。

それどころかますます牧野を欲する熱が増していくようだ。

「あっ」

すでに牧野の奥からは甘い蜜がトロリと溢れだしている。

内部へと指を入れるほどに牧野の中がキュッと締まって反応を見せる。

指の代わりにあてがう高まり。

今すぐにでもこいつの熱をすべてで感じたい。

突き進むように進めた腰は直ぐに牧野の中に納まってゆっくりと牧野と合わさっていく。

「あっ・・・」

鋭く息を呑む牧野の声。

重なり合う肌の感覚がまた新しい刺激を生む。

陶酔にも似た刺激。

「はあっ…ふうっ…あぁ…」

こぼれ出た声を合図にゆるりと開かれた脚の間に早急に身体を割り込ませたい欲望が疼く。

固さを増した俺自身を僅かずつ深さを増しゆっくりと潤った中へと押し入れる。

鼻にかかっているような甘い声。

喘ぐ表情。

煽られて早くなる腰の動きを牧野 打ち付ける。

牧野の中は狭くて、温かくて、刺激的に俺を引きつけて離さない。

それは不規則なリズムで俺を頂点へ誘う。

「そんなに締めんなっ」

牧野の背中が弓のように反って、甘い声は泣いているような嬌声へ変わった。

「道…明寺…!」

名前を呼ばれた瞬間にも牧野の中は執ように俺を攻め立てる。

だから・・・

きっと・・・

何度でも求めて・・・

抱くたびに離れられなくなる媚薬。

その身体を、俺は激しく揺さぶって、何度も、何度も貫いていく。

ただ、ただ気持ちいい。

抱き合って牧野と一つに溶け合うことが これ以上にない喜びを感じてる。

「牧野っ」

俺の背中にしがみ付く牧野の最奥で俺はその中に熱を放った。

お前は俺にとって最愛で最高のプレゼント。

満足の中でそいつを抱きしめて俺は眠りについた。

ぜったい誰にも触らせねぇ。

拍手コメン返礼

弟子よ~ん❤ 様

ここでは、あえて↑名でコメ返します♪

拍手コメ頂いたのってお初のような気がするんですけど~♪

嬉しいなぁ。

拍手一番乗りじゃなかったですか?

メガネちゃん様

LINEのトーク流れからの御訪問ありがとうございます。

イチャコラでこのままの流れで突っ込むんだのはつくしちゃんってドジ。

そこからのイチャコラ解放でした。

ここで笑を盛る私って~~~~~~。

笑ってもらってよかったです。

Gods & Death 様

誕生日のプレゼントということで盛り込んじゃいました。

しばらくはないと思ってます。

なる 様

無事にプレゼントできました。

誰に?

もちろん皆様に~♪

うさこ 様

司君10分待つ意味あったのかしら?

つくしちゃんがダイブしてくれる意外性はあったのかな?

ととろ 様

わかってますよね。

どうしようもなく司つくしを愛しちゃってること。

この幸せ者!とからかいたいのはF3だけじゃないの~

ゆきこ 様

10%じゃね~ここまではしてもらえないですよね。

結局つくしちゃんもホレちゃってるのよ~

某所メンバーのコマッタちゃんは私の扱いを心得てるから本当にもう♪

困ってしまいます ← すでに喜んでる私。

そうです。

拍手コメの弟子の正体はバレバレですよね。

ゆみん 様

耕して植え付けって~♪

まだまだ先よ~~~♪