☆whitedayの夢のあと 7(完)
やっとここにたどり着いたぁぁぁぁぁぁ。
最近匂わすだけでお☆様ついてませんでしたからね。
今回は邪魔者はなく無事にいたしました。
こんな終り方でよかったかしら?
*「道明寺ッ」
「あっ」
私が呼んで返ってきたその声は肉食動物の獲物への威嚇。
怖い顔しないでよ。
言いたいことをごくりと飲み込む。
「誰が原因だ」
そう唸り声をあげるのはわかっているから。
屋外型温泉を貸し切るって言い出した道明寺を必死に止めたのは私。
それなら水着を着なくても大丈夫だろうって私が大丈夫じゃないつーの。
それじゃなくても今朝まで道明寺のされるがままで・・・って状態。
思いだすだけで恥ずかしい。
熱くなってきたのは温泉であったまってるせいだけじゃない。
下は水着を着てるって言っても道明寺の上半身は温泉から出てるわけで・・・
素肌を私の目の前にさらしてるのは昨日と一緒なんだから。
道明寺のほっそりとした指先が・・・
形のいい唇が・・・
私の胸元に・・・
うっ・・・
目のやり場に困る。
湯船から目だけを出してる状態でぷくぷくと泡を吹きだす私。
聞えてきたはしゃいだ声がぴたりと止まった。
道明寺!
近づいてくるお客さんを威嚇しないで!
「ここはやめて・・・あっちに行こうか・・・」
道明寺のひとにらみでさっきから私たちのそばに近づいてくる者は徐々に少なくなってる。
ごめんなさい!
すいません!
貸し切りにしてもされなくても私の心労は変わらないのかも・・・
「おい」
伸びてきた腕はそのまま私を抱き寄せて道明寺の腕の中にすっぽりと収まってしまった。
道明寺の指先が水着の上から腹部をなぞって胸の前にギュッと押し付けられてる。
首筋に触れる吐息。
背中に感じる道明寺の胸板。
道明寺の心臓の音がドクンと背中から響いて私を包み込む。
白く濁ったお湯がすっぽりと包み込んで隠してくれてるからって、私たちの格好はどう見ても甘々で・・・
道明寺が触れてるところをかなり意識させられてる。
「あのさ、ほら、あっちのお風呂ここより大きくて泳げそうだよ」
「お前、温泉で泳ぐつもりか?」
意地悪く口角を上げて見せる皮肉な笑顔。
逃がさないというみたいに抱きしめられてしまって身動きが取れない。
このまま川の底に引き込もうとするワニに飲み込まれていくみたいだ。
「もう・・・いいかな」
「なにが?」
「部屋に戻ったほうが落ち着きそうな気がしてきた」
「それじゃ、早速」
ザバッと湯船から立ち上がると同時に道明寺に抱き上げられてしまっていた。
一気に機嫌を直した道明寺の極上の笑み。
それはすぐに私の心臓をドクンと跳ね上げさせるのに十分。
素直に抱っこされてる場合じゃないのに脳からうまく手足を動かす命令が遮断されてるみたいだ。
「外で待ってる」
脱衣所の前で下されたわたしはボッとしたまま道明寺を見送ってしまってた。
続きからは大人な表現を使ってます。
年齢に満たない方、また興味がないかたはお引き取りをお願いします。
*無造作に束ねて後ろ髪。
後れ毛がきらりと水滴で輝く。
湯上りの牧野のきゃしな身体を包む浴衣。
その姿に見とれてる俺。
上気して染める頬。
形のいい唇は赤く俺を誘う。
「下着付けてねぇよな?」
「つけてないわないでしょう」
ムッとして膨らんだ頬はそのまま照れくさそうに笑う。
おまえがむくれるようなことを言って、気分をそらせたはずなのに自分の言葉で妄想してる俺がいる。
バケツ・・・
じゃねぇ!
墓穴だ。
部屋までの道のりは来た時の数倍の道のりに思えた。
こんなことなら昨晩と同じで部屋のなかの露天のほうが断然楽だ。
ぬったりと歩く牧野の腕を取って一気に歩幅を広げる。
「そんなに急がないでよ」
抵抗するように抗って腕に牧野が力をいれた。
「今すぐにでも抱きたい」
何も言わなくなった牧野の腰に腕を回したま急ぎ足で部屋に向かった。
今朝まで抱いていたはずなのに収まらない渇き。
ここまでがつがつしてるのは情けねぇけど抱いても抱いても満足できなくてがつがつしてる俺がいる。
部屋に着いた途端、牧野を壁に押し付つけて開いた胸元。
押し付けた唇が白い肌に吸い付いて残す花弁。
もう二度と屋外型温泉に行けないように最初からこうしておけばよかったんだよな。
「道明寺・・・」
胸元から俺をはがすように牧野の両手が俺の頬を挟み込んで持ち上げる。
「司・・・」
小さく動いた唇は確かにそう俺を呼んだ気がした。
牧野の腕が俺を引き寄せて牧野からキスを押し付ける。
チュッと吸い上げて離れた俺の目の前で潤む瞳が俺を見つめてる。
それだけで、もう耐えられない欲求。
理性なんて当の昔に飛んでしまってる。
強く押し付けた唇からの貪るようなキス。
こぼれる吐息も逃がしたくなくて唇で、舌先で絡め取る。
緩んだ帯に乱れた裾。
そこから差し込む指先はすぐに大体の内側を弄る。
震える身体は牧野の甘い疼き。
指がたどり着いた秘所はすでに潤っている。
花弁を広げて中に差し込んだ中指。
あっけなく指先は内部に吸い込まれていく。
「・・・指・・・動かさないで・・・」
甘いと息と一緒に漏れる声。
指をいれただけで感じてる声。
それが俺を煽ってるって当の本人は思ってもいないのがおかしすぎる。
指先が牧野を攻め立てるたびに牧野は俺にしがみついてくる。
「あっ・・・」
二本に増やした指の刺激に牧野の身体がビクンとはねた。
そのまま抱き上げてベッドに牧野を運ぶ。
脚を開かせて、引き抜いた指の代わりにすでに怒張した高まりを内部に侵入させた。
「牧野・・・」
つながったまま重ねる唇。
両手で頬を包んだままかわすキス。
牧野の中での注挿のリズムが早まれキスも呼吸も荒くなる。
乱暴に扱ってる俺の身体の下で必死に応えようとする牧野が愛しくて・・・愛しくて・・・愛しくて・・・
それは何物にも代えられない存在。
もっと奥まで誘い込むように牧野の太腿が腰を締め付ける。
突き入れると潮が引くように引いていく繰り返す動き。
情熱の波に巻き込まれながら溺れそうだ。
強烈な欲望は内部で生まれ、そして生まれた熱は全身に広がっていく。
限界が近づいて全身の疼きに耐えられなくなった頃、牧野の腕が首に絡みついて俺を引き寄せた。
放たれた熱はそのままで心地よい疲れのままに牧野の上に体を重なってる。
「悪い。重いだろうけど、ちょっとこのままな」
荒い呼吸が上下する牧野の胸元で揺れる。
「大丈夫だよ」
つぶやく牧野の唇もハアーハアーと息を噤む。
「これなら重くねぇだろう」
身体を入れ替える様に回して牧野を自分の身体の上に乗せた。
「こっちのほうが恥ずかしい気がする・・・」
照れくさそうに微笑む牧野。
これ以上愛しいって思える存在はきっと二人といない。
ゆっくりと始まりの時のように牧野が近づいて俺にキスを落とした。
これ以上のホワイトデー、この先あっかな?
幸せすぎる時間の中でそんなことを考えてる俺がいた。
拍手コメント返礼
ゆみん 様
上質かどうかは別にしてお約束のものをお届け~
ピンクの桜満開の春♪
>コレ3日間フルスピード?つくしちゃん育成プログラム…アレレ…どっかで‥(°▽°)松茸?
そっちのお話とつなげます?
メガネちゃん 様
水着に浴衣のフルコース司じゃなくても「いただきます♪」ですよね?
ゆっくり疲れを取るはずの温泉旅行すっきりしてるのは司だけとか?
この後もつくしから司は離れることはなかったとさ。
うさこ 様
今回は温泉なのに艶のある温泉でのいちゃこらは省き。
おいしい料理に舌鼓を打つつくしちゃんの食べっぷりもなく。
いつでもどこでも欲しがる坊ちゃんを堪能していただければと腕を振るわせていただきました。
ホワイトデーですからね。
次のイベントはなんだろう?
イベントなんてこの二人には関係ないか・・・(^_^.)
なる様
浴衣+露天風呂=大人アイテム。
これからこの公式を時々あてはめて楽しんでもらえたらと思ってます。
もちろん楽しむのは司!いえいえ私たちかな~
mizuta 様
確定申告お疲れ様でした。
このお話がご褒美になってうれしいです。
それならもっと濃厚に行けばよかったな。(笑)
次はいつ坊ちゃんを撃沈させましょう♪