思い出は夢の中で 14

今日200万にカウンターに到達しました。

が・・・残念ながら足後のとの記録が残されておらず・・・。

残念でしたが多くの来訪者の方々に感謝申し上げます。

1960000カウントは ももこ様でした。

ご訪問ありがとうございます。

浅井三人衆とのバトルのリクエストどこかでお目にかけられたらいいですね。

そうなるとやっぱりこのお話かな。

しばらくお待ちくださいね。

記念に何かと思いつつこのお話をいつもよりまじめにUP。

(いつも真面目じゃないというわけではありませんが(^_^;))

☆はどうだろう・・・。

どういう記念だ~~~~。

皆様すべてにみられるお話を~。

今日は休日だし・・・

隠れたお話は次回ということで>^_^<

*

「お前の足、早すぎッて思って追いかけてた記憶がある」

振り向いた道明寺の笑顔は優しくて・・・

穏やかで・・・

素敵で・・・

言葉では描写できない魅力がそこにある。

ため息交じりに聞える声は私じゃなくて・・・

たぶん道明寺にはその他大勢にも分類されていない女性達。

笑顔一つで心を虜にするそんな形容詞じゃ物足りないそんな雰囲気だ。

「やっぱり道明寺様じゃこうはいかないわよね」

「笑った顔なんて見れるはずないもん」

この人達が比べてる冷たさと残酷さとを同居させる道明寺。

それは憧れより恐れられて君臨する暴君。

優しさのかけらもなくて自分の気に入らないものはすべてを力でねじ伏せてた嫌な奴。

私の目の前に立つ道明寺はお世辞を抜きにして魅了される色気を振りまいてる。

冷たさが目立つ中に時々見つけられる優しい眼差し。

「太郎君~」

妙な色気の混じる熱い声。

いくつもの違う音程の声はそのまま私を追い越して道明寺の周りを取り囲んだ。

道明寺が・・・見えない。

「うるさい!」

「触るなッ!ブス!」

それはいつもの調子の道明寺の声。

丸くいく重もの波紋の円を広げるように道明寺を中心に囲んでいた女性達はその声に一斉に飛びのいて距離を置いた。

しーんとなった室内。

カタッと音を立てたのはテーブルの上のコップ。

転げ落ちる前に両手で受け止めた。

「すいません」

反射的に出た声。

「その冷たさもいい」

魅入られたままの視線はそのままでなんら太郎君の評価は変わってない。

きっとこの状況は道明寺がバイトをする間に消えることはないんだろうなぁ。

それでも道明寺の魅了する笑顔を向けられるのはわたしだけだと教えてくれたから・・・

心が穏やかでいられる。

でも私以外の女性に優しくしてなんて言えそうもない。

「時間だ」

気がつけばバイトの終了の時刻。

「行くぞ」

道明寺に手を取られた。

そのまま出て行ってどうするのよぉぉぉぉぉ。

「着替え、道明寺はそのままでいいけど、私は店の外に出たらコスプレなんだからね」

道明寺の腕を振りほどいて店の奥へ逃げ込んだ。

「たくっ」

聞えた舌打ち。

「明日も頼みますよ」

期待の込めた店長の声も同時に聞えた。

着替えを済ませ通用口から店を出る。

正面から抜け出せる雰囲気じゃない。

人目を避けて狭い路地から顔を出す。

まだいた・・・。

お店の中をガラス窓に張り付いた状態でのぞく数名の女性。

増えている!

そのまま首を引っ込めて歩く私。

道明寺は、自分を隠そうとする気配なし。

私が隠れる必要性ない。

道明寺を追い越して走るように歩く。

「ここでも俺に追いかけさせる気じゃねえよな?」

「見つかったらやばいでしょ」

「マンションまでつけられるとかなったら大変だよ」

きょろきょろと視線を動かしてそしてまた足早に歩く。

「早く帰るのは俺も賛成だけど」

悪戯な微笑み。

「やっぱ、二人っきりの方がいい」

なに考えてる?

「二人っきりになりたいとか言えねぇ?」

ふ・・・った・・・。

言えるか~~~~~。

「なぁ、俺とお前が兄妹の振りをするのは無理があると思わないか?」

「どうして?」

「俺がお前に向ける感情は隠しようがない」

熱く潤む黒色の瞳はまっすぐに私を見つめてる。

照れくさそうに無邪気にほほ笑む表情。

もったいないほどにあふれてる色気。

両手ですくって道明寺の体の中に戻したい。

「ゆゆゆゆ・・・」

「ゆ?」

私を見つめる瞳の奥が優しく笑う。

ゴクンとなる喉。

目の前に迫る綺麗な顔は見てるこっちが照れてしまう作り。

「夕食の買い物して帰らないと何にもない」

「俺は、お前が食えれば満足だ」

あっ・・・

言うと思った。

心臓がつま先から頭の先まで一気に駆け上がって飛び出した。

昨日から・・・十分で・・・

今日も?

気がつけば、そのままマンションの部屋に連れ込まれていた。

拍手コメント返礼

Gods&Death様

お気遣い感謝です。

一コマのお話はもともとがランキング御礼でUPしてるものなので、休日や忙しい予定がある時の予約投稿をしているんです。

そして時間があれば新しいお話を更新できるという感じでしょうか。

無理はしてませんので~。

でも最近子供の「PCばっかりするな~」の視線が痛くて週末の時間は減ってきています。(^_^;)