思い出は夢の中で 19

寒くなってきましたね。

冬はPCのキー打つ指先が冷たくなるから嫌なんですよね。

そろそろストーブを用意しないといけないかな。

さてこのお話、終わらせたいのですが、出口が見えてこない。

まだ帰れない未来。

やっとF3が登場したばっかりだし。

これじゃ過去にきた意味がないような(^_^;)

ここから暴走開始の太郎くんと花子ちゃんに・・・なるのかな?

*

「お前、さっきから類ばかり見てねぇか?」

「えっ?ちちち違うよ」

「なんだかさ、みんな少年ポイっていうか可愛い感じが残ってるじゃない」

否定しても俺の指摘にこいつの焦りは丸見えで、類に見とれたいたのは丸わかりだ。

「浮気するな」

「してないでしょう」

俺の荒い声に牧野の頬が膨れてくる。

「少し、高校生の頃のことを思い出していただけだし」

「それが浮気じゃなくて何なんだ」

「お前の初恋は類なんだろうがぁ」

俺の叫んだ声に牧野が落ち着かなく表情を青から赤に変わった。

なんで今言うのよと責めてる瞳が俺を見つめてる。

「司、お前は全然成長してないように見える」

ククッと笑いを押し殺しなら総二郎がつぶやく。

「確かに3人の方が過去も未来も大人だもんね」

牧野!頷いて総二郎に相槌を打つなッ。

「でも丸くなってる感じはする。牧野の影響だよね」

にっこりと笑みを浮かべる類に牧野が照れてる表情を浮かべる。

そのまま下から俺を覗き込む牧野の視線とぶつかった。

ほんのりと染まる頬。

そして嬉しそうにほほ笑む。

俺たちの雰囲気がいいと言われてるようで悪い気はしない。

そのテレは俺の割合が類より多いよなッ!

「しかし、牧野とこのまま続いてたとは思わなかった」

コーヒーをカップに注ぎながらあきらは本気で感心してる。

「牧野が来年大学を卒業したら結婚する予定だ」

「ここにたどり着くまではいろいろあって大変だったけどね」

俺のしゃべりに横から牧野が割り込んだ。

「お前、俺と一緒ならどんな苦労も乗り越えるって言ってただろうがぁ」

つらそうな顔をすんな。

「今は司の方が牧野を追いかけてるポイけどな」

「ガキみたいな悪戯を仕掛けて喜んで、牧野は俺に惚れてるってよろこんでいたの覚えてるか太郎君」

「太郎じゃね」

俺より年下のはずの総二郎に遊ばれてる。

「道明寺と出会ったころから苦労させられぱなしなのよね」

しみじみと言って考え込む牧野。

ここで俺の味方はお前だけなんだぞ。

裏切るなッ。

4人に絡まれてる気がする。

「不思議だよな、お前たちが付き合ってるの。よく選んだよな?」

「だろ。俺様が選んでやったんだから感謝するべきなんだ」

「俺たちは牧野が司を選んだ自体が不思議なんだけど」

俺の考えは聞かなくていいと言いたげな態度で3人は牧野に視線を向ける。

「成り行きかな・・・」

成り行きって・・・

俺の良さが分かったとか。

自分だけをまっすぐに愛してくれる道明寺が好きとか言ってたじゃねぇか!

「恋ってそんなものかもなぁ」

総二郎!お前の恋愛と一色単にするなッ。

「みんなにはこの時代の私たちもいろいろ迷惑かけると思うからよろしくお願いします」

ペコリと頭を下げた牧野が顔を横に向けて俺を見る。

ほら、道明寺も頭を下げてって視線を送ってきた。

誰が頭を下げるか!

ぷいと牧野を無視するように顔をそむけた。

「もう」と口をとがらせて頭を上げた牧野。

そのまますくっと立ち上がって牧野の手が俺の頭を抑え込む。

「やめろ」

牧野の腕と俺の腕の攻防。

摑んだ華奢な手首をそのまま引っ張って引き寄せた。

倒れこんだ体はそのまま俺の膝の上に乗っかり慌てたようにもがく。

逃がさねぇよ。

「プロレス?」

「たんなるじゃれあいじゃねぇ?」

「俺、牧野が司を操縦してるように見える」

「いや、あれは猛獣を操る猛獣使い」

「色気は全然ねぇし」

「普通のカップルと違うよな?」

「4年経ってるお前らの関係って・・・」

「面白れぇーーーッ」

遠慮なく飛び交う会話。

俺たちに聞えない声でしゃべろッ。

「司に手を焼くのは子供の頃から慣れてるからね」

終止符を打つように類がクスッと笑った。

「テッ」

俺から飛びのいた牧野は真っ赤になりながらも俺を殴ることは忘れてない。

「今回はまずは司と牧野が太郎君と花子ちゃんに会わないようにすることが先決だよな」

太郎、花子って呼ぶなッ。

睨んだら「過去と未来がごっちゃになるだろう」とあきらがニンマリと笑う。

「もしも二人を会わせて結婚できるって聞いたら司の奴は有頂天で牧野は卒倒しそうじゃねぇ?」

俺の有頂天はわかる。

どうして牧野は卒倒なんだ!

牧野も横で頷くなッ。

「未来で結婚するんだったら今すぐでも問題ないって牧野に飛びかかりそうだよな」

そこまで俺は衝動的じゃねぇよ。

でも、牧野の押し倒し方くらい教えても・・・

そしたらお預けの期間は少しは短くならないだろうか?

「二ヤつくな」

俺の考えがばれたみたいに牧野が赤くなってつぶやく。

「司、男子は18歳にならないと結婚できないって知ってるかな?」

類の言葉にぎょっとなる。

俺、今日初めて知った。

拍手コメント返礼

b-moka

侮れないF3

タイムマシンも手に入れてポン出してくれそうじゃないですか?

ドラえもんじゃないって(笑)

一コマで番外編を考えてます。

ゆげ様

普通に面白がれる場合じゃないですよね(笑)

緊張感ゼロ~。

絶対無理だよなぁ~。

帰れるのが前提だからかな。

どうやって現代に帰したらいいと思います? ← 聞くなッ!

びー***様

誰一人動揺してない!

F3ならあり得るような気が・・・

一人ぐらい「帰れるのか?」と心配しないのか?

それじゃ面白くないという結論!

初恋を思いださいて浸るつくしに司は・・・。

何に燃え上がるのかな~。