思い出は夢の中で 20
このお話も20話に突入。
まじめに現代に帰れることを考えなきゃなきゃねお二人さん。
そんな段階です。
*「やっと帰った」
最後の一人を追い出してつぶやく。
動揺も見せずに簡単に俺たちのことを信じ込んだあいつらは少し可笑しくないか?
4人の力関係は未来の俺を混ぜても何の違和感もなく存在してる。
「バイトは本当にやめるの?」
あいつらの飲みかけのカップを片づけた牧野がソファーに座る俺の顔を下から覗き込むように膝をついた。
「そんな暇があったら本当に帰ること考える時間のほうが必要じゃないか?」
「西田の思惑は当たったって思うし」
「思惑?」
「この世界の俺抜きであいつらに会わせること」
「俺としては高校生の俺に教えたいことありすぎなんだけどな」
「変なこと考えてるでしょうッ」
目の前の愛しい顔はすぐにふくれっらに変わる。
「最高の女だから逃がすな、つかまえとけ、泣かせるなとか」
「本気!」
照れの入った表情を牧野が浮かべた。
その表情がやばくなる。
牧野の体を反転させて膝の間に挟んで両手で抱きしめる。
俺の鼻先をかすめるストレートの黒髪。
牧野の香りを楽しむように鼻腔いっぱいに吸い込んだ。
これから訪れるはずのお袋の妨害。
悲しむこいつに痛んだ心。
初めて他人の痛みを自分で感じた瞬間だった。
高校卒業で離れた1年は牧野の大切さを俺に教える大事な時間。
それからはうまく付き合ってると思う。
キス以上に進めなくて焦るとかは絶対教えない。
ただ一つにつながった初めての瞬間は今でも覚えてる。
待った甲斐はある。
これも教えるのは過去の俺にももったいない。
過去の俺に教えても俺が良くなるわけじゃねことに気が付いた。
俺と同じ苦労は必要だよな?
だから牧野と付き合えるってもんだろう。
ただ一つ言いたいことは・・・
牧野と一緒なら幸せだと伝えたい。
離すなよ。
言わなくてもきっと俺ならわかる。
「なぁ、牧野はこの時代の自分に教えたいってことある?」
「会えるわけないでしょう」
「別に会えと言ってるわけじゃねェよ」
「俺も本音は会わない方がいいと思ってる」
こつんと胸に押し付けられた牧野の後頭部。
牧野の指が遊ぶように俺の指先に絡めてきた。
指と指の間に沿って重なる互いの指先。
指のひんやりとした冷たさが俺からの熱を吸い込んでいく。
「道明寺と付き合うのは並大抵じゃない」
もっと言いようがあるだろうと非難気味に見下ろしてぶつかる視線。
気が付いた牧野は小さく微笑む。
いたずらな笑みを浮かべた。
「何も言わなくてもきっとわかると思うから・・・」
「何が?」
「道明寺を好きになるってこと」
表情を見せないってみたいに牧野が俯いた。
「顔を上げろよ」
「ヤダッ」
強引に顎を持ち上げる。
絡んでた指先は外れてバタバタと勝手に動き回る腕。
のがれないように抱きしめて強引に膝上に牧野を引き上げて抱き込んだ。
「すげー真っ赤」
強情な瞳がかすかにうるみを帯びている。
「もうヤダ」
隠すように胸元にうずめる顔。
シャツの上から押し付けられる声。
熱を持った響きは心臓まで届いて刺激する。
すべての音が自分の心音と重なってるみたいに聞こえてくる。
「元のいた世界に戻らなくっちゃね」
「それより、今は、すぐにお前の中に入りたい」
軽く耳たぶを噛んでささやく声。
俺の腕の中で牧野の体温が上昇したのを感じて押し倒した。
この先も書きたかったんですけど・・・(^_^;)
子供の学校の行事で外出。
音楽発表会を見てきます。
合奏は『情熱大陸』
この前のテレビのFNS歌謡祭思いだしそう。
葉加瀬さんのバイオリンがメインだった嵐とのコラボ。
残りは昼にでも!
書けるかどうかは微妙だ~
脳内がピンクから普通に戻っていたら無理だろうな。
拍手コメント返礼
Gods&Death様
この先・・・
ただ今ピンクがどこかに飛んで行って・・・
いつものパタンもいいかと(^_^;)
でもクリスマスも近いしなぁ~
風邪が早く治りますように。
マリエ様
私も午前中はピンク一色だったんですが・・・
ただ今は落ち着いた白になっています。
どこかで補充しなきゃ~。
どこでする?
わぁぁぁぁぁぁ~