君じゃなきゃダメなんだ 11

年賀状まだ書いてない・・・。

その合間に二次小説UP!

私の場合二次小説を書いてる合間に年賀状を印刷!

暇はないのに年賀状に載せるショートを考えてる私。

今年はメールで年賀状を♪なんて企画も考えてます。

あきら君挽回できるのかな~

*

「なぁ・・・」

返事なし。

「葵」

黙ったままの横顔を車の窓は映し出したまま走る。

沈黙にこらえきれずに振り向かせる様に葵の肩に置いた腕。

反転した葵の表情を正面で捉えた。

「今は全く関係ないから」

言い訳の必要なんてないはずなのにドクンと心臓は悲鳴を上げそうだ。

「知らない人ばかり写ってる」

葵の知らないは当たり前で、俺もほとんど忘れてた相手ばかりだ。

「香港でキスしてた・・・女社長」

「赤西 遥さんだっけ?」

それは葵が唯一知ってる俺の昔の相手。

「それも昔の事だろう」

「あの人の写真はなかったんだけど」

それがなんだ?

少ない分は俺は助かる。

双子たちが100%俺の相手を知ってるとは限らない。

不倫の相手と会うときは慎重に行動してたしなッ。

ここは自慢できることじゃない。

「これ以上に付きあってた相手がいたってことだよね?」

「お兄ちゃま中学校の頃からモテてたからって中学生の妹にこれを見せられたんだから」

潤みかけた瞳から涙をこぼさない様に大きく必死で見開く瞼。

吸い込まれそうだ。

ごめんの後悔の気持ちより目の前の葵が愛しいと思う感情の方があふれてる。

かわいすぎるだろッ。

「過去はかえられないけど未来の俺は全部お前にやる」

後頭部に回した手のひらで葵を包み込む様に抱き寄せた。

「これってさ・・・遠まわしに綺麗な人ばかりとか、気を付けてねって言われてるみたい」

「絵夢ちゃんと芽夢ちゃんのことお人形みたいで可愛いって自分に言い聞かせていたんだから」

胸元に響くくぐもる声。

唇の動きがバイブレーターになって振動が肌に伝わる。

強く抱きしめようとした動きを葵の掌が俺の胸元を押してセーブする。

「降ろして」

「降ろしてって・・・」

「ここからなら私の家近いし」

「近いって、お前の実家?」

葵は何言ってる?

頭の中に広がる動揺は俺の中から焦りを生み出してる。

「このままグダグダ考えるの嫌だし、気持を整理したいから」

「考えるだけなら俺と離れる必要はないだろう?」

この状態で別れる利点はなんだ?

別れる話じゃない!

俺の部屋を出ていくだけ。

同棲解消ってことは・・・やっぱり別れたいってこと?

「ねぇ・・・そんなに悩ましい表情見せないでよ」

葵の指先はそっと俺の前髪を絡める。

「会社でも家でも一緒だとすぐ流されちゃうから」

首にふわりと抱きつくほっそりとした腕。

「流されるって?」

「仕事のことや結婚の事とか、家族に気に入られたいとかいろいろ考えたいのに考えられなくなるの」

耳元に触れる息は甘く優しく熱い。

「傍で見つめられてるとすぐに抱きしめてほしくなるから」

身体より心が煽られる。

俺の方がお前を抱きしめたくなる。

「そんな言い方ズルいよな?」

打算がないから始末が悪い。

恥ずかしげに言い放つ無邪気すぎる甘えた表情がどうしようもなくトキメキを生んでいる。

俺はときめくよりときめかせる方が慣れてるんだ。

「長くは無理だからな」

拗ねたように言った唇をそのまま目の前で何か言いたそうな唇に押し当てた。

少し開いた唇からすぐに差し入れた舌先。

侵食する動きを絡め取られたのは俺の方。

やばっ・・・。

何時の間にこんな濃厚なキス出来るようになったんだ?

手放すなんてできそうもない。

拍手コメント返礼

han****様

オトナな葵とかわいくなるあきらのコンビが出来上がってます。

つかつくとの違いはここですよね♪

年末どんどん時間のなさが迫ってきてます。

ゆっくりpcの前に座れるのも木曜日までですよ

部屋の掃除は冬休みの子どもをうまく使って一緒にやろうと画策中です。(^_^;)

ゆげ様

あきら&葵から、葵&双子の関係も気になりますよね。

昔のあきら君はどこに行く♪

こんなんでいいのかとふと思う今日この頃です。