FIGHT!! 21
『FIGHT!! 20』のあとはどうなる?
のコメントに後押しされて書くはずのなかった続きをお届けします。
気になるのは二人で仲良く出て行ったつかつく?それとも残されたお食事会の奥様と和也君?
どっちででしょうか?
えっ?どっちも!
話の展開が難しいよ~。
最近高度なリクエストが多くて(^_^;)
それに応戦するチャレンジャーな私です。
このお話は昨日UPしたお礼の一コマが基本のベースで仕上げてます。
*乗り込んだエレベータ。
長い指先は躊躇なくB1の文字のボタンを押す。
「昼食食べ損ねちゃった」
後ろの壁にもたれながら視線はしっかり司を見つめてる。
「俺もまだだけど」
クスッと頬を緩めて目を細めて見つめるまなざし。
さっきより遠慮なく私を見つめる瞳はますます優しくなった。
「初めから料理が運ばれてくる前に助けてくれるつもりだったの?」
「お前が言われっぱなしだとは思わないけど、余計なことしたとか言うなよ」
くすぐったい感情が胸元から口元まで零れてる。
「ありがと」
「かっこよかったというか、惚れ直した」
少し甘えた感情がそのまま声になった。
「・・・・・」
「珍しく素直な反応は困る」
息のかかる距離に近づく身体。
片腕は私の頭の上の壁に寄せられる。
見下ろす視線はドキッとした感情を私の心に打ちつける。
「困る必要ないでしょう!」
焦ったように強がる声。
「そのふくれた反応のほうが俺は楽だ」
人差し指はゆっくりと私の下唇をなぞるように右から左へと触れる。
そして頬を包む様に上に持ち上げた。
「ここエレベータの中ッ」
「抑え込むなッ」
雰囲気に似合わない焦った声。
今さらキスの一つや二つ大したことがない!
そう思えないからドキドキする。
キスだけで腰が砕けそうになるんだもん。
絶対教えない。
「いつ止まるかわかんないってドキドキしねぇ?」
唇に触れただけの軽いキス。
「わーッ!ギャー!ダメ!」
首ごと頭を後ろにずらす。
「ご褒美!」
逃げられないように司の両手を私の頬を包む込んだまま。
「ごごご!」
「そんなに慌てることか?」
「いつもと同じだぞ」
いつもとおんなじなら尚更仕事前には困る。
「普通慌てるわよ!」
「クッッ」
「お前の乱れた姿ほかの奴に見せるわけねぇだろう」
「乱れてって、まだ乱れてない」
まだ手のかけられてないはずのブラウスの胸元を警戒気味に5本の指先で握りしめた。
「焦らなくてもこのエレベータは専用だから地下まで直通。誰も乗ってこない」
笑いを押し殺してからかうような声。
悪戯な瞳がニンマリと笑う。
「もう!からかってッ!」
「半分本気」
私の腰のあたりまで長い下肢に挟み込まれて身動きも出来なくなった。
「・・・本気って」
「たまには昼間からやらしいことするのもありだと思うけど」
「1時間以上時間はあるし、ここホテルだし」
言ってることは下品なのにそれが上品に聞えてくるから始末が悪い。
「やらしって・・・」
「保護者の交流を図るより俺たちの交流を図る方が有意義な時間を過ごせると思うけど」
耳元から首筋に触れる熱い唇。
「あっ・・・」
煽られて、開いた唇から逃す熱い息。
「・・・食事まだだって」
「お前食べた方が満腹になれそう」
ダメ・・・ッ
確実に私の感度を上げていく指先。
理性とは裏腹にこらえきれずに両腕を司の背中にまわせと脳が刺激を送る。
ん?
なにか・・・足りない!
「あっ!!!!!!!」
背中に移動しかけた両腕で思い切り目の前の胸元を突き放した。
「いきなり色気のねぇ声あげるな」
「気持ち良くしてやってるのに落ち込むぞ」
「それどころじゃない。忘れてきた!」
片手に握ってなければならないビジネスバック。
「バック!今日の書類が入ってるのッ」
「相変わらずドジだな」
「ドジって司が突然出てきて連れ出すからでしょうッ」
甘ったるい空気はホテルを飛び出してソラノカナタに飛んで行った。
「戻って」
動きそうもない司を押しのけて、地下に降りたエレベーターをもう一度最上階へと動かした。
これで道明寺夫妻を奥様達のもとに送り込むことができたと安堵(^_^;)
司の機嫌は悪くなってるだろうけど♪
拍手コメント返礼
Gods&Death様
将軍様だけは正体ばれた後に大暴れですけど・・・。
道明寺でもやれるなんて~
助けられるのはつくしだけという限定つきですけどね。
ゆげ様
ハイ♪想定内の二人です。
いつもこれだ~。
再び現れた二人にママゴン達はどうなるんでしょうね。
かえ**様
更新に追いつくまで大変な時間だったと思います。
ありがとうございます。
加賀さんイメージでの駿くん参観リクエストありがとうございます。
来年になると思いますがお待ちいただけたらと思います。