ラストシーンは夢の中  プロローグ

新作連載開始です。

さて今回のお話は司君に天国から地獄へと行ってもらいましょう。

心配せずとも最後は極上の天国がお出迎えしてくれるものと・・・

ホントかな?(^_^;)

「寒い・・・」

引っ張った掛け布団の先でチッと舌打ちの音が聞こえた。

背中を向けた相手が寝返りを打つ動きをベットのスプリングの僅かに沈んで私に身体に伝える。

「これで寒くねェだろう」

しなやかな動きで道明寺の腕が背中ごと私を包み込みこんだ

やっと静まりかけた心臓がまたドクンと音を立てた。

「暑いから離れてよ」

「さっきは寒いって言ってなかったか?」

密着を深めるように道明寺の腕がますます私を抱き寄せる。

互いに触れる頬。

その頬が僅かに右に動いて道明寺の唇が私の頬にチュと音を鳴らす。

手の平が触れた頬が熱い。

心臓だけじゃなく頬まで熱くなっていた。

「もう寝るんだから、邪魔するな」

頭まで被ろうとした布団は道明寺に邪魔されて胸元まで引き下ろされてしまってる。

「まだ、昼だぞ」

上機嫌の顔で私を見下ろしてる道明寺の視線とぶつかった。

いきなり大学に現れて・・・

いきなり腕を掴まれて・・・

いきなり車に乗せられて・・・

連れ込まれたのが道明寺の屋敷で・・・

そして今は道明寺の部屋のベットの中で・・・

最近よくある5段活用。

本当にもう!

今日は大学の友達に講義の分からないこと聞いてただけなのに「無視する気か」って

ムッとしたままの顔が私たちの和を一気に崩した。

これに対抗する学生が英徳にいるわけがない。

いつも突然で・・・

連絡なしで・・・

私の予定なんてお構いなしで・・・

滅多に大学にこないのに・・・

少しでも時間が空いたら仕事の合間をぬって大学に来る道明寺。

それは勉強の為じゃなく私に会いに来てくれてるわけで・・・

気が付くと構内をいつも道明寺の姿を探してる私がいる。

本当は今日も、道明寺が来ないかなって期待してたんだよ。

まだ・・・

行為が終わった後の二人には慣れてなくて・・・

どんな顔で道明寺を見ていいか分からなくて背中を向けたまま横たわるベット。

すべての細胞は道明寺を意識し過ぎるほど意識し過ぎてる。

もう少し一緒にいたら馴れるのかな?

「ヒャッ」

身体が離れたって思ったのは私の勘違いで、少し身体を動かした道明寺の唇は私の背中に移動しただけ。

背筋のラインをなぞる様に動く唇。

「ちょっ・・・と・・・」

冷めたはずの熱がまた私を支配していく。

「ンッ・・・」

気を抜くとへんな甘えた声が飛び出しそうで、枕にうつぶせて抑える口元。

「抑えるなよ。

お前の声を聞かせろ」

ワザと誘う様に道明寺の指先の動きが変わる。

腰のラインに沿って這わせる指先。

もう片方の指先は前触れもなく乳房の尖端を摘む。

これ以上、言いなりに、されるがままに感じるのはヤダ。

「もう十分でしょ・・・」

漏れそうな声を隠す様に吐き出した声。

「まだ足らない。時間はたっぷりあるし・・」

私を触発する様に聞こえてくる濡れた音。

ワザと音を立てて舐めて私を困らせてる。

これ以上口をひらくと道明寺の思い通りの秘態を見せそうで怖くなる。

意地悪!

私が嫌がることを楽しそうにやるんだから。

・・・って・・・

嫌がってないことは道明寺も私も分ってるんだよね。

もう、降参。

背中を向けてた身体を反転させて天井を向く。

私を見おろす道明寺の満足そうな勝ち誇った顔。

だから!

そんな甘ったるく熱く見つないでよ。

私の知らなった道明寺が私の知らなかった私を引きだしていく。

それが幸せで、怖くてしょうがなかった。

拍手コメント返礼

ゆきこ 様

最初から飛ばすとその反動が司君に現れちゃいます。

最後の一文で、次を匂わす。

どうなるの~と興味を持っていただけたら私の目論みは成功ですよ♪

次回は司サイドでお届けします。

どう進めるかなぁ♪

みわちゃん 様

五段活用順調なはずなのに♪

司君つくしちゃんを置いて行かない様にしなきゃだめだぞ~

置いてい行かれるのは司の方だったりして・・・(^_^;)

メガネちゃん様

何時もの二人って安心しちゃうと何か起こるこの二人♪

新作楽しんでもらえるように日々頭を悩ませております。

mizuta 様

なんなのこれーーーーー!

思っちゃいますよね。

天国から地獄って書いちゃってるし・・・(^_^;)

騒がせて申し訳ありません。

でも楽しみに待ってもらえるようなので腕によりをかけた料理をお届けできるように頑張りますよ♪

Gods & Death 様

最近急に寒くなりましたよね。

私も長袖出しちゃいました。

新作です。

今回は司君に同情が集まるかも?です。

still・・・ 様

ちょっとエッチ・・・

いえいえ大人の切り口で始まりました♪

ほどほどの意地悪で終れるかな?

私も強引な俺様が好きですのでほどほどで~。

うさこ 様

この始まり好きだと言ってもらえてヤッター!

うれしいです。

お話はこれからですけど好きだと言ってもらえるように頑張ります。

絵梨 様

最初に飴やっちゃったので今度は鞭♪

飴!鞭!飴!と使い分けてお話は進む予定です。

>つくしちゃんの肌って、白くてキメ細かでスベスベそうと

司もすべすべのお手入れ完璧ポイですけどね。

どちらもさわり心地良さそうです。 ← エロ親父丸出しポイですね・・・(^_^;)

どんぐり 様

ありがとうございます。

ドキドキな展開にしちゃってますが最後はご心配いりませんと太鼓判♪

御付き合いよろしくお願いします。