Rainy Blue 21
花沢類は本当に道明寺をまいてここに来たのだろうか・・・
つくしちゃんその心配した方がいいと思います。
司の事だからきっと野生の感でつくしちゃんの匂いをかぎ分けてやってくるかもよ～
今回はお姉さんもいるから大事にはならないでしょうけどね。
司君つくしを取り戻すことができるのか！
簡単にゆるしちゃダメというのが読者の方の最たる意見ですからね。
「牧野田 蓮華」
一瞬花沢類が私の名前を呼んだかと思った。
「どんな関係？」
その声は意外に鋭くて意外な人を花沢類がジッと見つめる。
嘘なんてすぐにわかる。
そんな駆け引きが神宮寺さんとの間に見える。
って・・・それ、誰なの？
花沢類と神宮寺さんから次にお姉さんと見た。
全部知ってるようなお姉さん雰囲気。
「つくしちゃん、飲んで」
グラスに注がれた赤いワイン。
「このお肉に合うのよ」
なんて説明より牧野田って初めて聞く名前の方が気になっちゃうよ。
「どうして君が蓮華を知ってる？」
「司が自分の部屋に泊めた相手だから」
挨拶みたいに軽く呟いた花沢類の声は私を驚かすには十分だった。
ガチャ！！
手に持っていたナイフを思わず皿の上に落とした私。
あの写真の相手が・・・牧野田って人ってこと？
司が泊めた。
その花沢類の言葉はあの写真よりインパクトあり過ぎだよ。
私・・・
どうしてこんなに動揺してるんだろう。
いつのも花沢類なら私に気遣って、話題にしない様にしてくれるはずで・・・
一瞬にして私の気持を落とす様な態度をとるはずのない花沢類を見たのがショックなのかも・・・
「ここで、話す話題じゃないだろう」
なんだか神宮寺さんの目が落ち着きを無くしてる。
花沢類の言葉に動揺してるのは私だけじゃないってこと？
「どうして、花沢類が知ってるの？」
「神宮寺 聖、つまりあんたの弟だよね？
司が、会社で二人を会わせたところに俺も偶然いたから」
私の質問に答える代りに花沢類が神宮寺さんにに聞かせる様に言葉を続ける。
空気が重い・・・
私だけ話題についていけてない。
「あんたらの揉め事に司も牧野も巻き込まれたってことだろう？」
花沢類の攻撃的な態度は手を抜くことを拒んでるように思える。
なんとなく私が口を挟む事まで拒まれてるようにも思えて緊張してる。
「牧野・・・」
後ろから聞こえた声。
肩に軽く置かれた手のひらがギュッと私の肩を掴む。
切なげに聞こえた声は一瞬。
「類！てめっ！あれで俺を出しぬけると思ってるのか！」
その怒鳴り声に店の中の全ての音がピタッと止まった。
「司、座りなさい」
ひゃ～
一瞬私の隣りにいるのは道明寺のお母さんかと見間違えそうになった。
迫力は負けてない。
「どうしてこいつがいるんだ」
ゆるゆると空いた席に腰を下ろす道明寺が視線を移したのは神宮寺さん。
「司は初めてなはず。こっちは神宮寺 昴」
「昴？なんであいつの兄貴がここにいるんだ？」
道明寺より私の方がもう、わけわかんないわよ。
「それより 牧野！」
私の隣りに腰を下ろした道明寺が身体を横に向ける。
ぜったい私から見ないから！
そんな態度で正面の料理の皿を睨んでる私。
「司、あなたにつくしちゃんに話しかける権利はないから」
横から伸びてきたおねェさんの腕が私の肩に回って道明寺を排除するように手首を振る。
何か言いかけた道明寺が口を閉ざすのが見えた。
道明寺が口答えできない相手・・・
初めて見た気がする。
しょぼくれた犬。
マテを言いつけられて大人しくお座りしてシッポを垂らす従順さ。
かわいそうに思えてきちゃう。
道明寺が私にしたこと思い出せ！
私も甘いなぁ。
拍手コメント返礼
みわちゃん様
そうなの～
類君はしっかり分ってるのよ～
ここで二人を会わせるのはしょうがないって、会わせてからのお仕置きの方がはるかに効果があることも～♪
意地悪なのは誰だ～
うさこ 様
知らない女泊めたんだよ！
彼氏がそんなことしちゃって、なにもなかったからって言われても許せるものじゃない！
この時点で司君全女性を敵にまわしちゃってます。
「その状況にしたのはてめえだろう！
本当の俺様なら牧野以外の女はアリ以下なんだよ。
踏むつぶすだけの存在。
こんな問題天地が引っくり返っても怒るわけねぇんだよ」
Ｂｙ 司。
今さら言われてもねぇ・・・(^_^;)
私につくしより司の方が怒ってたりして・・・
still･･･ 様
甘いよ～
甘過ぎよ＝
椿さんもそう思ってるはずです。
おねェ様の許しを請う方が先に進めるかもしれないよ司君♪
mizuta 様
類の攻撃は全部つくしの為なんですよね。
今回の司の失態が大きいから尚更類の存在が大事なんですよね。
気を付けないと本当に類が奪っちゃうかもよ～
