クリスマスの夜に

メリークリスマス

少し連載をお休みして・・・

時間もないのにまた横道にそれてます。

クリスマスですから大目に~。

この前の「ひみつの嵐」のドラマの第2幕松潤と大島。

もちろん大島さんは真央ちゃんに置き換えて~。

ついでにつかつくまで想像が飛んでいきました。

私が脚色するなら・・・

こんなのかな~。

設定はプロポーズ後(つくし大学1年司大学2年)お初のクリスマスイブです。

*

「おねぇ・・・ちゃん」

「何?」

進の驚いた顔に不機嫌に対応。

「今日、クリスマスイブだよね?」

「だから?」

「道明寺さんと過ごすとかじゃないの?」

「仕事で抜けられないって最初から言われてるわよ」

「えーーーーっ」

大声を上げたのは弟じゃなくパパとママ。

「もしかして振られた!」

「婚約破棄!」

「そんなんじゃないって」

クリスマスにデートしないからってどうしてそうなる?

去年も家族4人でハッピークリスマスを楽しんだじゃないかぁ。

言い聞かせてるのはママたちよりも自分自身にだ。

否定はしても私以外の3人はおでこを突き合わせて家族会議に入った。

「やっぱりあれかな価値観の違い」

「そういえば最近デートしてなかったみたいだものね」

「おねちゃん凶暴だから道明寺さんもそこに気がついてとか?」

私より道明寺の方が凶暴だつーの。

「私の28日の誕生日に休みを取るからって仕事を頑張ってるだけだから!」

大体が大学2年の道明寺が会社に入りびたりって状況が普通じゃない。

「大学に来るのはお前に会うためだ」

まっすぐに私を見つめる熱い瞳。

柔らかく優しく見つめられると、それだけでうれしさを私の胸から引きだしてくる。

「寂しいわよね」

「今年最後の恋人達の一大イベント」

恋人・・・。

それを親から言われてどんな表情を作ればいいんだッ。

見る間に自分の体が暖房機に変わった。

一斉に見つめる視線はニンマリと変わる。

「冗談~」

進が最初にプヅッと噴き出した。

「彼氏に振られたつくしを励まそう」

「だから振られてないって」

我が家の食卓には珍しいシャンメリー

それを4つのグラスに次ぎ分ける。

シャンパングラスじゃなく普通のコップというのは悲しいが、中身は器で変わるものじゃない。

そんな常識は道明寺との食事では覆されるけど。

高価な器は料理をさらに高級にすることを最近の私は知っている。

ゴールドの液体は198円。

それでも家族で乾杯すれば幸せを感じられる。

高級感には負けない幸福感。

道明寺と過ごさないイブの寂しさを紛らわせるつもりなのに横にいたらって思う心。

きっとあいつはそんなことちっとも思いもしないで目の前の書類の山を片づけてるのだろう。

彼氏と過ごす初めてのクリスマスを夢見ない女の子がどこにいるだろう。

それも結婚まで申し込んだ相手だぞ。

は~とため息ついてポケットの中の携帯を手のひらで包み込んでいる。

連絡があるはずないのに着信の振動が掌を刺激しないかと気にしてる。

未練だ~。

ブブブブブ

どのくらい携帯を握りしめていたのか諦めかけてた時になりだした携帯。

驚いてる自分が笑える。

待っていた着信は実際に連絡があるとこんなに心臓がドキドキとしてる。

すぐに自分の部屋にと家族団らんから抜け出した。

「よかったね」って、視線はやっぱり恥ずかしい。

「なにしてた?」

いつものふてぶてしい声。

ずっと声が聴きたいって思ってた。

「家族とクリスマスパーティー楽しんでたわよ」

言えずに強がる声は私にバカだと聞えてくる。

会いたいと言えばいいだけなのに言えないのは道明寺の責任と重圧を知ってるから。

「良かったな」

良い訳がない。

一番一緒にいたい相手と過ごせないクリスマスがこんなにつまらないって初めて知ったんだからねッ。

「部屋の下見てみろ」

「えっ?」

「いいから早くしろ」

携帯を握りしめてガラッと開けた3階の窓。

その下に見えるのはいつも道明寺が迎えに来て車を止める路上。

見覚えのある高級車の横でたたずんで見上げる携帯を耳に当てたままの道明寺。

「えっ」

視線が重なったその先で道明寺がほほ笑んだ。

ドアを閉めるのも忘れてそのままアパートの階段を駆け下りる。

「ブッ」

目の前の道明寺が楽しげに声を上げる。

「お前慌て過ぎ」

えっ・・・

道明寺は私の足元を視線で示してまた笑い声をあげる。

右にパパのサンダル、左は自分のスリッパ。

「あっ・・・」

服はトレーナーに袢纏を羽織った格好。

目の前の彼氏はスーツをバシッと着こなして本革のトレンチハーフコートを羽織ってる。

人目があれば避けたい取り合わせだ。

「今からクリスマスやらないか」

「クリスマスって・・・」

「何とか午前0時をまわる前に一緒にいたいって仕事を終わらせたんだぞ」

時計の針は11時を過ぎたばかり。

乗れと言う様に道明寺が自ら車の助手席を開ける。

「着替えてくる」

流石の私もこの格好で目の前の高級車に乗り込んで道明寺の相手をするのは気が引ける。

「今更気にするようなことか」

強引に道明寺に車の中に押し込まれた。

「時間がもったいないだろう。イブが終わるの1時間を切った」

助手席に座らされてしまった私の肩に回される腕。

身体をギュゥと締め付ける緊張。

道明寺の素早いキスが私の視線をさえぎる。

「誕生日まで待つつもりだったんだけど・・・」

「えっ?なに?」

唇を解放されてわずかに差し込む光。

映し出す濃艶な色。

熱く語りかけるような色合いを乗せる瞳は遠慮なく私を見つめてる。

「お前からのプレゼント」

「誕生日まで待てそうもない」

プレゼントって・・・

私まだ何にももらってない!

道明寺がほしがってるのは、きっとあれで・・・

なんとなく・・・

その雰囲気になっても流れてしまうことが多くて現在まで進展なしで。

「お前ら中坊か!」

いまだにあいつらにからかわれるって道明寺はぼやく。

「道明寺の誕生日」って言ったのはわたしだ。

全身が発火しそうに熱くなった。

「ブッ」

笑った顔はそのまま額をコツンと私のおでこに重なった。

「俺に会えなくてさみしいとか思ったろう?」

素直に言えって動いた唇は俺はさみしかったけどと呟いてキスを催促するように形を作る。

さみしかったと教える代わりに唇を重ねた。

「どう・・・みょう・・・じ」

唇が閉まらず舌が彷徨う。

頭の芯が蕩けそうで・・・

考えも、感情さえも吹き飛んでいく。

押し寄せる快楽の波の前で羞恥心はあまりにも儚くてかき消されていく。

きっと今の私は道明寺を欲してる。

このまま最高のイブの夜になるのだろか・・・。

この後の牧野家の会話は「ある日の一コマ」でUP

ここまでしか・・・かけなくて・・・。

家族全員そろってる3連休です(^_^;)

拍手コメント返礼

びー***様

学校が休みに入ると親は忙しくなりますよね。

学習机ということは小学校入学なんですね。

早いですがおめでとうございます。

うちの子の学習机で勉強したのは数回だけの状況で来年小学校を卒業です。

ありがとうございます。

家族の時間も十分すぎるほどとれてますので大丈夫です♪

God&Death様

時々は初々しい二人が恋しくなるんです。

わんこと二人でのクリスマス。

家族と過ごすクリスマスもあと少しなのでしょうね。

私は独身中はクリスマスは仕事が多かったなぁ~。

マリエ様

聖夜の夜の甘い2人♪

私もこの先が気になります。

どなたか寄稿してくださいませんか~ ← 冬休み中は書けませんよ~(:_;)