☆クリスマスの夜に +α
*勢いで言わなきゃ言えなかった。
「自然な流れでなんて待ってたら牧野には無理だ」
女をその気にさせるテクニック。
教えられても俺には無理だ。
つーか
総二郎!あきら!
お前たちから伝授されたものことごとく敗退。
牧野には通じねぇよ。
俺のやりたいようにやる。
それが導きだした俺の答え。
うまく行ったじゃねぇか。
まだ最後まで気は抜けねぇけどなッ。
なんせ。
あの牧野だから。
「ごめん、私なんのプレゼントも用意してない」
俺からのプレゼントを嬉しそうに胸元に抱きしめてる牧野が無性にかわいく見えて仕方がなかった。
どうせなら俺がお前を抱きしめたい。
「その服を脱がせる特権をプレゼントしてくれればいいけど」
冗談みたいに自分の贈った服にまで嫉妬しそうだった。
「いいよ」
呟く牧野の姿が幻みたいに思えて・・・
消えないうちにって思いで助手席に押し込んだ。
今・・・
当たり前のように胸の中に抱きしめて繰り返すキス。
脱がした服は邪魔だという様に床に投げ出してる。
初めて触れる牧野の肌は白くて柔らかくて・・・
触れたすぐそばから発する熱が赤みを帯びていく柔肌は艶を作る。
そのまま抱き上げた体をベットに横たえた。
*続きの部分からはR18禁です。
年齢に満たない方はお控えください。
成年でも、そのような表現がお嫌いな方はお戻りくださますようお願いいたします。
目を閉じたまま俺の首に巻きついてる細い腕。
その両腕を頭を挟んで開くようにシーツの上に抑え込こむ。
ヒンヤリと感じるシーツの冷たさもすぐに素肌の熱が奪っていく。
「目を開けろ」
ゆるゆると開く瞼。
その奥に潤んだ熱を閉じ込めた瞳に俺が映る。
「もう、何があってもやめないから」
牧野に言い聞かせてるのか自分に言い聞かせてるのか・・・。
今の状態じゃこの決心は揺るぎそうもない。
そのまま首筋に落とすキス。
チュッと吸い付く音はそのまま赤い刻印をそこに残す。
「分かってる・・・」
それはやっぱり消え入りそうな声で・・・
わずかに震える身体を俺に押し当てる様に牧野が抱きついた。
胸元に触れる柔らかなふくらみはそれだけで俺の冷静な感情をはぎ取っていく。
自分の心臓が牧野にも聞こえていそうな高まりを生んでいる。
「心臓がバクバク」
「私も」
小さく耳元に触れる笑ってる口元。
ふくらみの形のままに添える手のひら。
牧野の心音はそのまま俺の指先を伝って俺の心音と重なるように響く。
頂きを唇に含む。
かすかに牧野が声を逃す様に息をつく。
その声を漏らさないように唇に押し当てる指先。
光が映し出す陰影がやけに色っぽい。
気を抜くと一気に持って行かれそうな欲望。
冷静でいられるわけがない。
襟足に顔をうずめた牧野の鼻先が触れた。
「あ・・っ」と小さく漏れた声が俺の耳元をかすめる。
まるで素肌を羽根に撫でられているようで知らず知らずのうちに俺の下半身を刺激する。
それははっきりとした官能の疼き。
ショーツの上から触れた秘部。
一瞬ヤダというように牧野が体をくねらせる。
それはそのまま俺の指先を挟む様に下肢が密着度を上げただけの行為。
俺の動きを止めるには不十分過ぎる力。
生地越しにも分かる湿り気。
誘われるように直に隙間からすべり込ませた指からクチュとした音が漏れる。
「・・んっ・・・」
「ヤダッ・・・」
わずかに目を開いた牧野の視線と交わった。
そのまま牧野の声を・・・
吐息を・・・飲み込む様に唇を塞ぐ。
歯列を割って侵入させる舌先。
ゆったりと牧野の舌を捉えて優しくなめあげる。
口の中がトロリお溶けそうになるくらいの口づけ。
互いの唇は熱を持ったように熱く震えてる。
「ふっ・・・んっ」
唇が触れ合うほどに胸の中で何かがはじける。
どこまでも煽られる欲情。
歯止めが利かなくなりそうなのは理性じゃ抑えられそうもない。
「・・っ・・・あっ・・・」
牧野から漏れる甘い吐息。
それはまるで蕾が花開いていくようで・・・
キスが深まるにつれて、幾重にも重なりあう花びらが官能の嵐に舞う。
キスとキスの合間に漏れる吐息も深さを増す。
下着を取り去ったすぐ傍で深く探るように動かした俺の指先を秘部にうずめていく。
クチュクチュと漏れる水音に牧野はわずかに苦痛を示す様に眉をひそめた。
「大丈夫か?」
声をかけながらダメって言われても抑えられそうもない。
「だ・・・いじょうぶ・・・」
「道明寺が私にくれるものなら痛みでも我慢する」
涙を流すのを留めてる瞳。
いつもの強がりは影をひそめてか弱さだけを俺に見せつけてる。
我儘とか強引とか口癖みたいに俺にいつもは食い掛かってるのに、こんな時にどこまで俺を煽るのか。
すべてが好きだと告白されてるみたいだ。
やっぱり・・・
お前を好きになるのは止められそうもない。
今も・・・
これからも・・・
未来も・・・
一つになりたい感情は本能で・・・。
もう待てそうもない。
膝を割ってすべりこませる身体。
入り口を確かめるように入れ込んだままの指先を擦り上げる。
そのたびに滑った音は大きく響き牧野が恥ずかしさから逃げ出す様に腰をひねって逃れようとする。
逃がさないように腰を抑え込む。
「アッ・・・」
痛みに耐えるように漏れる声。
ゆっくりと亀頭は牧野の中に押し込まれていく。
「ヤッ・・・」
痛みから逃れるように背中に回された腕がそのまま俺にしがみつく。
「やめっ・・・・、ムリ・・っ」
「えっ・・・」
きっと今の俺ほど困惑ぎみに牧野を見つめたやつはいないはずだ。
堪らないほどの押し寄せる快感は止めようもなく俺を襲ってくる。
「ごめん」
そのまま牧野を抱きしめて動きを止めた状態も長くはもちそうもない。
牧野の懇願を受け入れたい感情は見失ってる。
どうしようもなく野蛮に牧野を求めてる。
「頑張る」
泣きそうな顔がほほ笑んだ。
牧野に与える痛みは俺の我儘でそれを取り除くすべも分からないままに身勝手に動いてる。
それでも、牧野の優しさに甘えて流されるように再び奥深くに貫ぬくように動くしかない。
そのままゆっくりと繰り返す律動。
「どみょう・・じ」
耐えるようにつぶやく牧野の声
その声に反比例するように俺の動きは速さを増す。
しがみつく牧野の痛みを感じながらその中で俺は果てた。
肩越しに荒い息を繰り返す牧野。
そっと抱きしめて髪をなでる。
胸元に触れる息遣いは俺の上下する胸に同期するように収まりを見せる。
「もう、二度と無理」
「えっ!」
さっきまでの余韻を打ち消すような発言。
もうむりって・・・
そんなに俺はこいつに苦痛しか与えてないってこと?
俺を受け入れて感じてた身体の反応はなかったとは言わせない。
「すごく困った顔をしてる」
仕返しとでも言いたげな表情で牧野が俺を覗き込む。
それがかわいく思えるんだからどうしようもない。
不機嫌な表情も作れない俺。
むずっとした落ち着かない感情が身体から芽生えてる。
「こらっ」
勢いよく牧野に覆いかぶさって抱きしめた。
きっと今の俺は誰にも見せられないようなとろけてる表情を作ってるはずだ。
拍手コメント返礼
mi様
1番拍手ありがとうございます。
来年はどのくらいかけるかな(^_^;)
良いお年を~
Gods&Death様
つくしサイドのお話も考えてはいたんです。
書く時間がなくて~
旅行先では携帯は通じないし・・・
頭の中で忘れないように繰り返し記憶してました。
でも・・・消えた~。
書き留めておけばいいのに本当にもう~
見られたら困るものは残せないですよね。
ゆげ様
つくしのプチ仕返したぶん半分本気(笑)
こうして二回目に挑戦するお話が~