ソラノカナタ 12
11を更新して頂だいたコメント。
どうなっちゃうの~的なドキドキ感が私にもひしひしと伝わってきます。
続きをキーで打つ私の手先もドキドキで~。
それでは続きをお楽しみくださいと行きたいところですが、少し時間を戻して今回はつくしサイドからのお話です。
延ばすなぁ~(^_^;)
*抱きしめてほしい時には突き放して・・・。
優しさを求めたら強引過ぎて・・・。
ついていけなかった思い。
どこでボタンを掛け違えたのだろう。
離れていても傍に感じた暖かさが今は恋しい。
道明寺が私を置き去りに出て行ったドアをしばらく呆然と眺めていた。
すごくプライドが高くて、意地っ張りで意外と子供っぽくてすぐに感情なままに怒り出す。
それでいてさびしがり屋で突っ張りすぎているところも全部知っている。
そんないつもの道明寺が見えなくて戸惑っている。
無理に押し付けてきた感情はナイフのような冷たさで肌を侵食してきそうな鋭さを秘めていた。
強引さに隠された優しさなんて一つも感じなかった。
追いかけた方がいい?
ドアノブに伸ばした指先はどうしようかと躊躇している。
抱きしめあうより今は話す方が先なんじゃないのだろうか?
カチャッと小さく音を立てて開くドア。
足先を出す一歩手前でぬ~と伸びた人影に遮られた。
「どいてもらえますか?」
日本でも顔なじみのSPさん。
「部屋から、一歩も出すなと言われてます」
ニコリともせずに音程のない低い声。
「道明寺は?」
「上のラウンジにいらっしゃるようですが」
「そこに行きたいんだけど」
一瞬顔を見合わせたSPが間をおいて「ダメです」と告げた。
いつもの親しみやすさがない。
道明寺と私を会わせたくない理由がある?
SPに強引に止められた記憶はほとんどない。
牧野は特別だみたいな感じでSpも遠慮がちにわたしには接してたはずだ。
道明寺が部屋から出すなって命令も「内緒ですよ」みたいな感じで見逃してくれたことも一度じゃない。
何か変だ。
「今は待つのも秘策ですよ」
部屋に入るようにと開けられたドア。
納得しないままに閉じ込められた。
ほかに出口は?
最上階の窓から抜け出すのはスパイダーマンにでもならなければ無理。
エレベーターの次は部屋に閉じ込めらている。
エレベーターの中より自由の効くはずのこの部屋の方が心細さを感じてる。
無理やりこんなとこに連れてきたのは道明寺じゃない!
手に触れたクッションが投げつけた壁を伝ってぽとりと床に転がった。
気分を変えようと向かった浴室。
ドレスを脱いで露わになった胸元の残る赤い跡。
指先で触れてたどる。
手首に残った道明寺の指の跡もお前が悪いって言われてるみたいだ。
手錠みたいに思えて大きくのしかかる。
王子にジャケットを返さずに戻ったらこんなことにはならなかったのだろうか。
道明寺の不機嫌な原因がわからずに悩んでる。
エレベータの中からみた道明寺の憂げな表情。
あそこから何かが変わっていた。
追いかけた私を抱きしめてキスされた時は機嫌が直ったと思ったんだけどな。
謝るんならわたしかななんて珍しく自分から折れている。
その反面、道明寺の帰ってくるのを待っていたって思われたら癪な気もした。
ふて寝気味にベットの中に身体を潜り込ませる。
頭もすっぽり布団の中に入れ込んだ。
眠れるわけがない。
ヒンヤリと触れるシーツの冷たさも道明寺の温もりを思い起こさせる。
拒否したはずの道明寺を今は恋しがってる。
「バカっ」
小さくつぶやいた言葉はそのまま心の奥にまで入り込んでくる。
ただ抱きしめてくれるだけで幸せなはずだったのに。
落ち着かなくて、身体の奥がざわめいている。
空が白みかける頃まで悶々とした気分を引きずっていた。
道明寺の帰ってくる気配を感じないままにスーッと眠気に襲われそうになっている。
うとうとなったところで聞えた携帯の着信音。
道明寺!
ベットから飛び起きてサイドテーブルで振動で震えてる携帯を見つめる。
ゴクンと喉を一つ鳴らして目を閉じた。
眠気を振り払ってガシッと携帯を握りしめていた。
拍手コメント返礼
ゆげ様
つくしちゃんversion、気になるのは携帯の相手ですよね。
誰からかなぁ~ ← 引っ張る私♪
仕事に支障が出ないうちに早々と更新したいと~。(^_^;)
Gods&Death様
司はどうなってるんでしょうね。
つくしを裏切るようなことやったのかやらないのか?
バレルのかばれないのか?
そろそろ展開は見えてくるところなんですけどね。
更新をお楽しみに♪
浮気を打ち明けられても聞きたくないですよね。
気がついたら責めるかもしれませんが(^_^;)
そんな心配がいらないほど忠実に家と会社を往復して休日は家族サービスに徹する旦那で本当によかったな。
なおピン様
めちゃくちゃ気合を入れてドラマを私もみそうです。
土曜日が待ち遠しい。数日遅れの放映もたまにはいいかと思えてきました。
ごくせんの頃の松潤やっぱし線が細いですよね。
小栗君も出てますよね。花沢類のイメージじゃないけど(^_^;)
この電話の相手はもうすぐ公開です♪
お楽しみに♪
ひつじ様
緊張感の中にも残るつかつくの明快さ。
似た者同士と言うことで後は結局元のさやに納まる設定にしてはいます。