君じゃなきゃダメなんだ 16

ただ今相対図も作成中です。

やっぱり1枚じゃ収まりきれそうもありません。

現在2枚目まで作成。

右サイドにUPしてみました。

参考にしていただければうれしいです。

すっかり初期の作品のオリキャラは名前も忘れておりました。(^_^;)

あきら&葵のお話で一息入れてもらえたらいいかな。

今回は葵サイドです。

えっ・・・やっぱり気になるのはソラノカナタ?

*

気にしてないって言えばウソになる。

「もう一度一緒に暮らさないか?」

優しく頬に触れる指先。

息も触れ合うような距離で見つめる瞳。

吸い込まれそうな感覚に抱きすくめられている。

「一人でいるのは限界みたいだ」

離したくないて甘えるように触れ合う頬。

この人に、力強く抱きしめられて抗うことのできる女性がいるはずない。

惚れてるならなおさらだ。

妹達の悪戯ってあきらは簡単に言うけど、私の事を気に入ってないのかって思うから気分が滅入る。

「あいつらがここまで仕掛けてきたの葵が初めてだから」

それって・・・

傷に塩を塗りこまれるくらい衝撃的。

そんなに嫌われることしたっけ?

「あいつら、鼻にもかけなくて無視してた元カノの存在の方が多かったから」

「俺の本気度を計れるんじゃないかな。あいつらの悪戯のレベル」

それってどうなのよッ。

楽観的にほほ笑むその顔はスンなり心の中に入ってきて私の心をつかみ取っていく。

「俺がどれだけ葵を好きかってあいつらも気がついてるんだ」

キスした後で甘ったるく囁かれたら何でも許しちゃうじゃない。

「女性の扱い方うますぎ」

「今は、葵にしか発揮してないけど」

それは嘘だと思う。

社内の評判は私との付き合いが広まっても変わってないもの。

根本的に周りに気を使うタイプはモテるんだからね。

本人はそのつもりじゃなくても、優れた容姿に甘いマスク。そして約束された高い地位。

気を引きたい条件は十二分に揃ってる。

まわりの関心が薄いわけはないんだから。

女子社員が落としたペンを拾って、社員に渡した1秒以下のペンを挟んだままのつながり。

そのペンを持ったまま女子社員はうっとりとした表情をうかべてた。

どこにでもあるペンが宝物になったとかプレミアがついて売ってくれって言ってる女子がいないとかいるとか。

この人の私物は高値で絶対に売れるはずだ。

抱きしめられたままの体勢を人の近づく気配が私たちの距離を離した。

「気にしなくいいじゃん、俺達の事を知らない社員はいないし」

「仕事に戻らなきゃ」

照れくささを隠す様に背を向けて足を進める。

後ろからクスッと零れる声。

「返事は?」

もう一度一緒に暮らそうの私の返事を待っている。

「検討しときます」

すれ違う社員の視線を気にしながら仕事の話みたいな返事をした。

「意地悪だな」

聞えたその声に今度は私の口元から小さく笑みがこぼれてた。

午後からの仕事。

あきらは外出したままそのまま社に戻らず帰宅予定。

時計の針は3時過ぎ。

今日いきなり部屋に行ったらそのまま帰れなくなりそうな予感。

それはマズイ。

離れて暮らしてまだそんなに時間は経ってないんだから。

寂しさも一緒にいたい気持ちもある。

結婚が絡んでくるから冷静に考えたいと思う理性。

あきらと一緒にいたら冷静な部分で考えられなくなる。

感情のままに燃え上がった状況でやらなきゃ結婚はできないっていったのは誰だっけ?

仕事中!

悩みを打ち消す様にPCの画面を見ながらキーを打ち込む。

一之瀬さんに頼まれた書類をまとめ上げた。

社内の仕事を済ませるために秘書室を出てエレベーターに乗り込む。

「おっ、また会ったね」

やけに今日は里中先輩と接点がある。

「先ほどは失礼しました」

何気ない感じで頭を下げた。

里中先輩に視線が合わせられないのはあきらに連れ去られた私を見ていた目撃者だからだ。

ついでの様にあの後のキスの事とか思い出してしまってる。

里中先輩と何かあったかみたいにあきらに詰め寄られたことも里中先輩の顔が見られない一つの要因だ。

エレベーターの行先を確認するふりでただ黙って数字の光が移動するのを見つめてた。

「持つよ」

拒否する間もなく私の腕から書類の束は里中先輩の胸元へと移動してる。

「すいません」

なんとなくこの二人の空間に焦ってる。

意識し過ぎだ。

「何か、悩んでるんじゃない?」

何気につぶやいた里中先輩の言葉に体が反応するようにピクッとなってしまってた。

拍手コメント返礼

b-moka

インフルエンザ流行してるみたいですね。

昨日は参観日だったのですがインフルエンザの児童は0名で安心しました。

しばらくは大丈夫かな。

あきら&葵は確かに安心ですよね。

うまくあきらが修正してる感じでお話を書いています。

あとは里中先輩の本音ですよね。

ゆめ***様

完全回復しました。

今週は予定通りのUPができずにもう週末です。

来週はPTAの役員の仕事がたっぷり入ってるし順調に更新とは行けそうもないです。

葵ちゃんと里中先輩どうなるかなぁ~

ゆげ様

里中先輩何気に使いたいところでと登場させられるから重宝してます。

ちょっとしたアクセント的な脇役♪

あきらにヤキモチ焼かせるなら二人でいるところを見せ付けないと~。

あきらは会社の外に出したんだよな・・・。

しまった!