ソラノカナタ 15
昨日はご心配おかけしました。
無事復活しました♪
ほかの話も更新したいんですが今頭の中で渦巻いてるのはこのお話なんです。
また寝込んでもいいように早めに吐きだしておかないと私が落ち着けない!
『夢の』のお話はまだ結論が出ません!
どっちだ~
*「牧野」
ガシャッと乱暴に開くスィートルームのドア。
ひんやりとした室温が俺を迎え入れた。
静まり返った部屋を浮かび上がらせる部屋のシャンデリア。
そのスワロフスキーの透明感さえも冷たく俺を迎え入れている。
俺の声だけが無情に響いて周りの音をかき消した。
コツコツと響く靴の音さえもやけに耳につく。
「牧野ッ!」
数個の扉を開いて同じ言葉を叫んでる。
ベットに隠れてる牧野を俺が見つけるっていうのが一番の理想。
それでなくても膨れ面がフンと顔をそむけてソファーに座ってるとか・・・。
それは最初の一歩で無情にも幻だと誰もいないソファーが教えてくれた。
「あいつ・・・どこに行ったんだ?」
ふと視線を移したテーブルの上で何かがライトの明かりに反射した。
普段なら気にも留めない小さいやつ。
俺から牧野に初めてプレゼントした土星のネックレス。
その中に小さく埋め込まれたダイヤが光に反応して輝いていた。
これってどういうことだ?
いつもあいつが肌身離さずつけてるネックレス。
俺を拒否したあいつの心がそこにポツンと置いてあるみたいじゃないか。
手に取った手のひらの中にそれを押し込める。
牧野はこの部屋に帰ってないのか?
金属から伝わる冷たさがこのネックレスが牧野から放された時間の経過を俺に伝えくる。
これはお前が俺のモノだって証じゃねぇのかよ。
胸元で落ちつているネックレスを見るたびに満足してる俺をお前は知らないだろう。
これを俺にわかるようにここに置いて行ったとしたらあいつは半端なく怒っている。
浮気だと完全に疑ってしまってる状況だ。
別れる!
決別の覚悟!
消える!
言葉が違うだけで同じだろうがッ。
牧野がいなくなる意味の最悪の展開。
『上手な別れかた』
『彼氏と別れる方法』
こんな題名のドラマをプライベートジェットの中であいつは見てなかったか?
これじゃ最初から牧野が俺と別れたがってるみたいじゃないか。
それは絶対ない。
誤解を解けば大丈夫だ。
その前に牧野はどこだ!
荷物は置いて行ってる。
遠くに行けるはずがない。
それにここは日本じゃないから行く場所もあるはずがない。
逆にどこを探せばいいんだッ。
ネックレスをポケットの押し込んで部屋をでる。
携帯を耳に当て牧野の番号を押す。
着信音だけが響いて留守録を促す声。
そのたびに携帯を切ってまたかける。
でねぇ。
何度となく繰り返す携帯操作。
投げつけたい衝動そのままにポケットの携帯を押し込んだ。
不機嫌さを逃がす様につくため息。
牧野をすぐに追いかけなかった後悔。
俺がそのまま連れ込まれるのは黙って見ていたSP。
俺が今まで牧野以外の女を相手にしたことあったかよ。
時々だまされたふりをして近づく女を罠かけたことはある。
その事もここまで長く個室に入ったことはないはずだ。
お前ら何年俺を見てる。
見回した顔の中は見知ったやつより知らないやつの方が多い。
悪いことが重なったってことか?
牧野が忘れ物をしたって一人で部屋に帰した。
事故に巻き込まれてエレベーターが止まって閉じ込められた牧野。
若い男2人に簡単に心を許してる牧野が気に入らなくて嫉妬した俺。
喧嘩して拒否されてそしてあいつを一人にした。
どこかが違ってたらこんなことにはならなかったのだろうか。
後悔するのは俺らしくない。
牧野を見つければ済むことだ。
気持を落ち着かせるように息を吸った。
その息を吐き出しながらいつもの強気の自分を取り戻してる。
歩みを止めて周りを見渡す。
ぞろぞろとついてくるSPの表情のほとんどが顔色を失ってる。
「誰も牧野についてないのか」
最後に放たれた言葉の矢はそのままSP達を貫いてる。
「使えないやつらだ」
「探せ」
俺から逃げるように大男たちが一斉に散った。
拍手コメント返礼
ゆっ**様
お知らせありがとうございます。
じゅ*様
どこに行ったんでしょうね?
この後つくしを救うのは司じゃ簡単すぎですよね。
Gods&Death様
寝込んだのは1日だけだったのでよかったです。
この後つくしちゃんの行動は?
つくしだからな~。
なおピン様
こちらこそメール楽しかったです。
そうなんです放送がないの多いんですよ。
嵐にしやがれは水曜の夜中にやってますしね。
『一部地域を除いて』って前おきにある地域は宮崎の事です。(;O;)
なんだかSPへの風当たりがみなさん強いような感じで~。
本当に使えないSPだ~。
一人ぐらい気の利いた人いないの~って思いますよね。
私も思ってますが・・・これ以上オリキャラを増やしたくないいですよね(>_<)
ゆげ様
2人の歯車ずらしてます。(笑)
最後はしっかり調整できるでしょうしね。
そこまでのやきもきをお楽しみいただけたらと思って執筆してます♪