君じゃなきゃダメなんだ 18

こっちのカップルはどうなるんだろう?

あきらクンにも軽くドSクラブ発令警報が出てる様な気がします。←「冗談はよせ」ってあきら君に言われそう♪

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詩織様、メールがエラーで返信できませんでした。

再度ご連絡をお願いします

*

普通、来るだろう彼氏の部屋。

「もう一度一緒に暮らさないか?」

抱き寄せて鼻先をくすぐる愛しい香り。

ほんのりとピンク色に染まった頬。

少し開いた唇が艶かしく俺を誘ってた。

「・・・んッ」

少し震えた唇。

初めてのキスみたいな錯覚。

「一人でいるのは限界みたいだ」

押し付けていた俺の感情。

唇に感じた葵の吐息。

俺の感情を受け止めてた甘いキス。

中途半端で止めた愛撫。

続きは夜でって感じてたのは俺だけか?

息をきって急いで来たって感じの葵をドアを明けて出迎える俺を想像してた。

明かりのついてる部屋が俺を待ってるって期待して帰り着いた部屋。

ついてない部屋の明かりを外から確認しても葵は隠れて俺を脅かすつもりだとバカな期待。

アイツはそんな子供じみた悪戯をするはずはなかった。

鳴らす携帯は「電波の~」って無機質な声が再生され続けてる。

どこの地下に潜ってんだ。

秘書が連絡つかないって怠慢だぞ。

明日は一日中あいつの行動を縛るぞ。

そんな気持ちのままベットに入った。

朝、早く目が覚めたのは眠れなかったせいだ。

悶々と過ごす夜って、葵と付き合いだしてから何度目だッ。

眠気を振り払う様に浴びるシャワー。

身支度を整えた俺は不機嫌な表情を振り払う様に大きく息を一つ吐く。

そして早めに出社してエレベーターの前に立つ。

時計を見て時間を確かめる。

いつもこの時間が葵の出社時間だと知ってる。

毎日数分の誤差しかないと分かってる。

コツコツと響くヒールの音。

戸惑う様にリズムが一瞬崩れて俺の横で止まった。

「おはよう・・・」

小さめの音量で聞こえる声。

「昨日、待ってたんだけど」

横を向いたままの俺。

「携帯もつながらなし、どこ行ってた?」

葵を責める様な音質が唇からこぼれてる。

「ごめん、まだそんな気分にならなくて・・・」

遠慮がちな声。

チラッと葵に移した視線は俯き加減の葵を捉えてる。

1Fにたどり着いたエレベーターに葵の腕を取って乗り込んだ。

俺にしては強引な手法。

誰も乗り込まないように素早く閉めるドア。

closedのボタンを押したまま葵を壁に押し付けてる。

「気持がついていけないってことあるでしょう?」

屈んで葵の顔を覗き込む。

「ごめん」

俺の視線から逸れる葵の瞳。

困っるって表情に俺は大げさにため息をつく。

見つめないでって感じる葵の恥じらい。

それが俺を落ち着かなくさせる。

ふいに抱き寄せたくなる感情。

押しとどめるすべはない。

「あっ・・・」

反射的に俺の胸を押す様に葵の腕が動く。

「こんな時、恋人だったら目を閉じて応じるものだろう?」

「だからって、会社でしょ」

「誰かに見られるかもしれない場所で俺のキスに反応してたよな、昨日は・・・」

思い出したように葵の頬が見る間に赤く染まる。

首筋まで真っ赤。

「昨日のことを悪いって思ってるなら、葵からキスして」

鼻先が触れ合う距離に顔を近づける俺。

キュッと目を閉じた葵が観念したように背伸びした。

唇の端に感じる柔らかさ。

「そんなんじゃ足らない」

ただ重ねるだけのキスじゃなく、唇に吸い付いて舌で唇の形をなぞるキス。

「ヤッ・・・」

葵の舌先を追いかけるように口内に舌を押し入らせる。

口腔の粘膜を舐める深いキス。

逃げる葵の舌を捉えて絡めとる。

葵がピクンと身体を竦ませた。

ブラウスのボタンを外して滑り込ませる指先。

ゆっくりとふくらみをなぞる。

「ンっ・・」

葵の反応を楽しんで離す唇。

「顔が赤い」

閉じてた葵の瞳がわずかに開く。

「こんなことするから」

ドギマギとした表情が浮かんでる

でも嫌じゃないって俺に教えてる。

それにあからさまに狼狽えてる。

「今日は逃げんなよ」

耳元で囁いて最上階のボタンを押した。

執務室の革張りの椅子に座る。

いつもの手順でPCの電源を入れる。

メールの着信の一番上に表示されたのは妹たちの名前。

アイツらまた何か企んでるのか?

この前はごめんねなんてしおらしいメールとか?

開いた添付ファイルを見て言葉を失った。

「葵・・・」

写真の日付は昨日。

時間まで添えてある。

俺が会社にいなかった時間。

里中の腕が葵を壁際に追い込んでる写真。

訳ありな雰囲気・・・。

少し照れたような葵の顔。

これが原因で昨日の俺はすっぽかされたのか?

あいつら・・・。

俺だけじゃなく葵まで探ってたのか?

何もないって信じてるが・・・

穏やかでいられるわけがなかった。

拍手コメント返礼

Gods&Death様

私のイメージでも双子シスターズは桜子に近くなってるかもしれません(^_^;)

何がしたいんだろう・・・。

ひつじ様

確かに小悪魔なイメージが・・・。

妹じゃなかったらあきら君どうなんだろうと少し思っちゃってます。

b-moka

私も安定した甘さで書くつもりだったんですが、司に出てるドSの感性をあきら君まで持ちこんじゃってます。

じ**様

双子ちゃんお兄様で遊んじゃってますよね。

ちょっとのいたずらのつもりが大好きなお兄ちゃんを追い込んでる実態に気がついてない設定とか?

あるのかなぁ~。

美優様

遊んでた時代のがっぽりなお釣り。

そう言われたら何も言えないだろうなぁ~。

ゆげ様

自分の知らないところで活躍してる先輩♪

「こんなつもりじゃなかったんだ」くらい言ってくれそうなんですけど。

「これで壊れるんなら僕にしとけば」くらい言うのかしら?

どっちかなぁ~。

あきら君のヤキモチは・・・

次回で~。

なおピン様

今日も寒いですね。

2、3日前から鼻水ずるずるの娘にドキドキしながら毎日を送ってます。

確かにあきら君が司状態に~

F4の中では一番冷静な大人のはず・・・。

ここはひとつ司との違いを見せれるか!

どうなんだろう・・・(^_^;)