St. Valentine's day 3

司君・・・

「ドS発令注意報」がきてるんです。

甘々で行くつもりだったんですけどね・・・。

コメントに流されそうなわたしを許してぇ~ ← 「俺で遊んでんじゃねぇ」By 司

本朝10時までにPW申請をされて方は返信しております。

届いてない方は再度ご連絡をお願いします。

*

私が座らされてるのは椅子じゃなく道明寺の膝の上。

落着けなくて腰がもぞもぞとなるのは仕方ないと思う。

浮かした拍子にダメだって引き留めるみたいに動く道明寺の腕。

何度か繰り返すうちに道明寺の膝を割ってその中に私の腰は収まってしまってる。

遠く目に入る3人掛けのソファー。

あそこでチョコレートを渡して置けばよかった。

「最初から素直にしとけばいいのに」

口元に浮かぶ満足げな笑み。

素直ってッ

道明寺の膝の上に乗っかるなんて、できるわけないじゃん。

デスクの上のPC画面は軽く光を放つ。

「ピッッ」と聞こえて点滅するメールソフト。

ほっそりとした指先で操るマウス。

メールを開くためにカチッとマウスをクリックする。

その指先の動きを見てポッとなってる。

まるで自分が触れられてるみたい。

クスッと頭の上で道明寺の息が髪に触れる。

気になるように道明寺を見上げて視線を移した。

目と目がふれあって、見てみろって瞳が優しく私を捉えてる。

促されるままに視線をPCの画面に移す。

開かれた受信メール。

『ほどほどでお願いします』

一行だけの送信者は西田さん?

「ほどほどって・・・」

どういう意味よっ。

意味深な内容に恥ずかしさが全身に広がる。

それを早く消したくてマウスに置かれたまんまの道明寺の指の上に指を添えてカチッとマウスを押してメールの画面を閉じた。

道明寺の指先がピクッと震えてる。

それは私の反応を楽しんでるみたいに笑ってる。

今度は完全に道明寺の腰から離れて腰が浮き上がる。

「座ってろって」

道明寺の腕が左右に分かれて私の両手首を摑んで引き下ろす。

降ろすしかない肩に道明寺の顎が乗ッかって私はストンと道明寺の股の合間に収まった。

さっきより密着度が増している。

西田さん隣の部屋!

道明寺は仕事中でしょ!

会社だし!

なに考えてるのよーーーッ。

って・・・

なんとなく道明寺の腰のあたりの変化が・・・

分かる。

キャーーーーーッ

顔から火が出そうだ。

耳たぶに触れる柔らかな感触。

口元から漏れる息が熱い。

頬に触れる道明寺の鼻先は冷たくて私の熱を奪っていく。

輪郭をなぞる唇は熱くて道明寺の熱をわたしに送り込む。

「ヒャッ」

いきなりチュッって音を立てて肌を吸い寄せられた。

慣れてないんだからッ

自分でもわかんない声が飛び出した。

「ずっと、お前に触れたかったんだけど」

耳元で囁かれる声はどうしようもなく甘く私を捉えてる。

でも・・・

ここじゃ無理ッ。

ヤダ!

窓から差し込む西日。

まだ外は明るいッ!

「あっ・・・」

発した声を飲み込むみたいに重なった唇。

無造作に入りこんでくる舌先。

逃れようとしてもすぐに捉えて絡みついてくる。

キスの合間に息をつく。

「チョコレートの味がする」

零れる吐息ももったいないという様に道明寺にまた軽く唇に吸い付かれてる。

「・・・・・っ」

「ちよっ・・・」

道明寺の指先は服の上から胸に移動してきて二つのふくらみをすっぽりと包んでる。

「ダメっ」

「なんで?」

首筋に吸い付く唇から洩れる道明寺の声。

「ストップッ!」

最後の力、理性を込めて道明寺を振り払って椅子から立ち上がる。

ニットのセーターは胸元までたくし上げられて・・・

あぶなかった。

「西田さんにもチョコレート」

服を直しながら叫んでる私。

「プッ」って笑い声をあげた道明寺。

「ほかに言うことねぇのか?」

あっ・・・。

確かに何の脈絡もない西田さんへのチョコレート。

「渡したら、戻って来い」

不敵な笑みを道明寺が浮かべた。

拍手コメント返礼

Gods&Death様

うま~く甘く進んでますよね。

こんな風にされたら動けなくなりそうですが・・・。

ジャン・ポール・エヴァンのチョコ♪

贈るより自分が食べたい!

子供みたいに贈ったチョコをパパから取り上げて食べれればなぁ・・・。

b-moka

まだドS注意報です♪

警報になったら・・・。

つくしは戻ってくるのか!

どうしよう?の段階です。

じ**様

じらして遊んで何時の間に我が家の坊ちゃんはこんなテクニックを身につけたのか?

ここ会社だから~

「関係ねぇよ」← 司

ビンバーチャン様

初めまして拍手ありがとうございます。

一気読みうれしいです。

PW送りました。

ひつじ様

じっくりじわじわと外堀が埋められてるのはどっちでしょう♪

ゆげ様

司のこの余裕はどこから?

我が家の坊ちゃんとしては珍しい♪

そこに潜む大きな落とし穴~ってことにならないように♪

お弁当の時みたいに西田さんからのお返し~。

懐かしいなぁ。