St. Valentine's day 5

バレンタインまであと2日。

明日までにこのお話は終わるかしらと少し不安です。(^_^;)

昨日UPできなかったからなぁ。

子供の鼻風邪が週末私に直撃、下を向くと鼻ずるずるでティシュが離せません。

この状態で頭をアマアマモードって・・。(^_^;)

つかつくを寝込ませたたいモードに移行しそうな気分です。← やめろーーーッ(誰の叫び?)

ここにきて気がついたことが一つ

去年はカテゴリー『Anniversary Story』でSt. Valentine's Day のお話書いてるんですよね。

それも同じ司20才の同じ時期で・・・

すっかり忘れてました。

それも誕生日からのつながりでお話を天国と地獄で分岐までさせてました。

今回と並べて読んでも面白いかもしれません。

ヤッパ比べられるのは恥ずかしいかも~

同じ年齢でこの違いはどこから?

来年書くときは年齢を変えよう

*

逃がした魚はまずかった?

思ったより早めに部屋に戻ってきた牧野。

西田にチョコを渡してすぐって時間の経過。

俺と離れたくなかったってのが本音だろって思える余裕を示した俺の勝利の確信。

「早かったな。珍しく素直・・・」

俺に近づいてくる牧野が怒ってるようで言いかけた言葉が途中で止まる。

何かすげ~ふてくされて荷台を押してるし。

鼻から下は荷台に積まれた段ボールで見えない。

なのに頭から湯気が出てるのだけは感じ取れる。

どこで俺が間違った?

アイツからのチョコレートを待ちどうしかったって態度で受け取った。

食べさせろって言った命令口調も裏を返せば牧野への甘え。

恥ずかしさを見せたまま俺の口にチョコを運んできた華奢な指先。

牧野ごと味わったみたいな甘さが口の粘液から身体中の細胞にしみこんできた。

こんな甘ったるいチョコはこれ以上味わうことなんてできないって思える幸せ。

膝の上に乗っかった牧野の柔らかな身体を丸ごと感じてた。

「ずっと、お前に触れたかったんだけど」

絡め取った舌先に渡すチョコの味。

俺の鼻先で「あっ・・・」っと漏れた牧野の甘い吐息。

胸元を包み込む俺の指の動きを止めるように「ダメっ」て発した声は想定済み。

西田にチョコレートを渡すのは気にくわないが、今の俺はそれくらい見逃せる。

牧野が甘ったるく艶をうかべる表情は俺だけのモノって知ってしまったから。

余裕ってやつだ。

この先俺の仕事をいれないように調整した西田への褒美。

二度と牧野からチョコが届くなんて思うなよ。

すぐに俺に会たいって戻ってくる牧野を想像してた。

「離れてごめんね」っていう牧野に「西田が喜んだろう」って迎える俺。

オトナの余裕でほほ笑む。

そしてまた膝の上に牧野を導く。

「ここじゃヤダ」

「誰にも邪魔されたくねぇ」

照れくさそうに俺に甘えてくる牧野。

シミュレーションは音を立てて崩れてる。

「テッ」

降ってきたのはリボンがついた小さな箱。

包装はハート。

見た目の甘さに似合わない攻撃。

鼻の頭に当たってぽとりとデスクの上に落ちた。

寸先で顔を横にずらして回避した箱はさっきのやつより3倍は大きい。

これに当たったら鼻血が出るッ。

それでなくても俺の興奮のバロメーターは50%で寸止めしてるんだ。

「なんで、こんなにいっぱいあるのよ」

ダンボールの中身を投げるのに疲れたように牧野の肩が大きく上下する。

説明されなくても分かる。

ダンボールの中身はいちいち相手も覚えてない相手からのバレンタインチョコ。

勝手に送りつけられてくるのは毎年の事。

去年までなら屋敷だったのに今年からは会社に追加されてるらしい。

「俺は受け取ってねぇからな」

チョコとの攻防が途切れた瞬間をかいくぐって牧野に近づく。

牧野までの距離は荷台の大きさまで接近。

「道明寺に運ばれるところだったもん」

牧野の手には左右に一つずつチョコの箱が握られてるのが見える。

「運ばれてきても受け取らねぇよ」

ため息交じりに声を出す。

「それに、これは西田がチエックしてランクつけて整理するはずだ」

「こんなのいちいち受け取れねぇつーの」

チョコを投げられる不安より牧野が見せる俺へのジェラシーがうれしくて、くすぐったくて口元がゆるむ。

「これ誰よ!」

目の前に突き出されたピンクの二つ折りの紙。

ガバッと目の前に突き出された。

『1月31日は、ありがとうございました。

次回も機会があればお食事をお願いします。

          立花美聖』

「・・・・・」

「誰だ?」

「私が聞いてるのッ!、この日は道明寺の誕生日だよね。私がいないとき何してた!?」

「なにって、仕事だぞ」

アッ・・・。

ブッ!!!

立花って思いだして吹きだす声。

「そいつ、男」

「えっ・・・ミサトて男の人なの?チョコレートの箱の上に置いてあったんだけど・・・」

「勝手にみたのか?」

俺へのメッセージを断りもなく見るなつーの。

強気で牧野を追い込んでる。

「見たんじゃなくて見えたんだもん」

牧野が少し逃げるように体を後ろに引く。

せまる俺にやばいって表情をうかべてる。

「西田さんがお好きなようにって言って・・・見たんじゃなくて見えたんだからッ」

普通は見えるように置いてねえだろう。

西田がわざと置いた?

牧野のチョコのお返しのつもりとか?

お好きなようにって俺への伝言・・・。

やるじゃねぇか。

こそばゆい想いが顔中に広がるようでどうしようもない。

その表情を隠す様に手のひらを口に当てる。

「クッッッ」

防ぎようがなッかった。

「もう、投げんなよ」

たどり着いた牧野のそば。

上げかかった腕の動きは胸の高さで止まったまま。

力が入ってたらファイテングポーズにも見れなくはない。

「キャンキャン噛み付くな」

牧野の手首を左右の手のひらで一つずつつかむ。

「かみつくって犬みたいに言わないでよね」

キュッと眉を吊り上げて強気の視線。

拗ねたような声色で尖る唇。

キスをねだってるようにしか見えねぇけど。

「咬まれるより舐められる方がいいけどな」

牧野の鼻先を舌先で舐めるように舌を突き出してチュルッと唇で吸い上げる

「舐めるって・・・ッ」

目の前の顔は見る間に耳まで真っ赤。

鼻に行きたそうな腕の動きはダメだって俺が押さえつけたまま。

この部屋を出る前の熱い感覚を思い出させようとしてる俺。

クッと片手で引き寄せて牧野を胸の中に抱き込んだ。

ドクンと音を立てる心音。

牧野の鼓動も俺と変わらないくらいに音を立ててる。

重なり混じり合った二人の心臓の音。

今ここにはその心音しか聞こえてないみたいだ。

お前も俺も・・・。

何を考えてるかすぐにわかる。

「さっきの続き・・・」

胸までしか触れてねぇし・・・。

「続きってここで?」

ドキッとした焦りの視線は俺に摑まれてる左右の手首を移動して上目に動いて俺の視線とぶつかった。

「すげ~困った顔になってるぞ」

「意地悪っ」

「お前の方が意地悪だろっ。チョコを投げつけるんだから」

モテる彼氏を自慢しろ。

チョコレートがこれだけあれば一年は困らないぞ。

でも・・・

牧野の嫉妬が媚薬で・・・

チョコより甘く感じてる。

こんなバレンタインも悪くない。

来年は牧野以外のチョコをこいつの目の前でうけとったらどんなに嫉妬するんだろう。

意地悪な想像。

さっきから緩んだままの俺の顔はしばらくは元に戻りそうもない。

『逃がした魚は大きい』だから~。

まずいって・・・(^_^;)

確かにこのまま逃がしたらまずいですけどね(笑)

拍手コメント返礼

なおピン様

鼻水だけなんで~す。

なかなか止まらなくて・・・花粉症じゃないんですけどね。

こちらは昨日から雨で、暖かいですよ。

たまには嫉妬丸出しのつくしちゃん♪

司にとったらおいしいおかず♪

西田さんが隠し味を付け足して出来上がり♪

さあ~召し上がれ♪

言ってるかどうかは・・・。

Gods&Death様

甘いことは実生活からは程遠く~。

だからって不満はありませんけどね。

別世界で遊んでる幸せってありませんか?

楽しみ過ぎてると子供に二ヤつくなって言われますけどね。(^_^;)

鼻炎のくすりって喉は乾くし眠気はあるし昼間はのめないって感じですよね。

早く治るといいんですけどね。下手すると副鼻腔炎とかなることあるから注意してます。

b-moka

西田さんは手を貸さなくても~と思いつつの付け足しです。

じつは次のお話の伏せんてき付け足しでして(^_^;)

更新するお話が減ってないのに次の話を考えてる悪い癖が出ております。

風邪よりもこっちが私を悩ませてます。

じ**様

インフルエンザもまだまだですね。

子供も「お母さん~」って言ううちが楽しいのでしょうけどね。

学校から帰ってくるとうるさくてたまりません。

最近は縄跳びに付き合わされて体力が~。

今日は雨なので助かりそうです。

司君の顔これ以上にないほどに緩ませてしまってます。

この後どうなるのよ~ってとこで終わらせる手もありますが・・・(^_^;)

私もコメントを呼んでニヤッとさせていただきました♪

ゆげ様

1週間遅れのバレンタイン楽しんでいただけたでしょうか?

司良かったね♪の設定はしっかり準備してますよ♪

今回に限っては~(笑)