思い出は夢の中で 32
未来の司と過去のつくし♪
交換されてしまったカップル。
ここはF3を未来のつくしだけに付けてしまったとことを少し後悔。
修正する役目は未来の司にはいないけど大丈夫かな?
今回は過去のつくし目線です♪
*最近は意識してる。
初めて好きって言われた相手だってことだけじゃなくて・・・。
我儘!横暴!傲慢!
卒業まで近づきたくない、接点のあるはずない相手のはずだったのに。
今は気がつくと道明寺の姿を追っている。
私・・・
道明寺の事が好きなってるのかな?
突然に思いがけず目の前に現れた道明寺に驚いて焦ってる。
心の準備が追い付いてない。
「・・・お前、牧野か?」
いきなり牧野かってッ!
なにそれ!
私じゃなければなんなのよッ!
ムッとなって睨みつけようとしたら道明寺の瞳の中に不安が見えた。
いつもの傲慢な感じじゃなくて・・・
考えてる様な感じで次の言葉をなくしてる。
「えっ?私に決まってるでしょ!」
なんとなくいつもと違う感じの道明寺に私も不安になった。
そのまま道明寺の顔を覗き込むように少し頭を動かす。
「大丈夫だ」
照れくさそうな表情になって道明寺が私から視線を外して身体を横に向ける。
なんとなく・・・
やっぱりいつもと違う。
すぐ「牧野~」って抱きついてきそうなのに。
それを待ってるわけじゃないからッ。
「道明寺・・・なんかヘン?」
「それになんで私があんたとデートしなきゃいけないの」
相変わらず可愛げのない私。
道明寺に言われるままに付き合うって勇気がいるんだからね。
「どうせ暇だろう?」
「暇じゃないッ」
目の前に迫る端正な顔立ち。
熱い瞳で見つめられることに慣れてなくて落着けなくなる。
心臓はドクンと言ってるのにそれを無理に追い払ってる。
離れなきゃって思うのに体が言うことを聞かなくて・・・
首だけ後ろに反射的に動いてしまってる。
「ほらっ」って無愛想に差し出された腕。
「手、出して」
「えっ?こここで!?」
「なにもここで脱げって言ってるわけじゃねえだろう」
「なんであんたはそんないやらしいこと言うのよ」
ゆっくりと道明寺の指先が私の手のひらに触れる。
わぁ・・・
すごくドキドキしてる。
キスしたこともあるのに・・・。
包み込む様に道明寺の手のひらの中にすっぽりと私の手が納まってる。
「トイレに行って手を洗ってないよ」
自分からその手を外すことはできそうもなくて、わざとばかげた感じで言ってみた。
「俺も」
ゲッ!
「冗談だよ バカ」
小さく笑った道明寺の口元。
「そんなことくらいで離さねぇし」
優しく細める瞳が私を見つめてる。
いつもより大人な感じで、私の調子もくるいそうだ。
手をつないで歩くなんて考えたこともなかった。
「行くぞ」
つないだままの私の手を引っ張って道明寺が歩く。
「行くって、どこ行くの?」
「お前の好きなとこ連れて行け」
好きなとこって、どこに連れて行くのよ!
このお坊ちゃまをッ。
お金のかからないとこしか知らないんだから。
「もうッ」
不満そうに尖らせる口元。
ヤダって抵抗するよう腰を引いたのに、ギュと手を握りしめられていては二人の距離は対して変わっていない。
ゆっくりと私に合わせる歩調で前を歩く道明寺。
道明寺の背中が照れてるよう見える。
気がつくと道明寺の隣に並んで一緒に歩き出していた。
道明寺・・・。
やっぱり何か違う。
ガラにもなく優しいもん。
「手、出して」
「えっ?こここで!?」からのセリフ。
原作にあるんですよね。
何巻だったかな?
手をつなぐシーンで思い出して書いてみました。
拍手コメント返礼
Gods&Death様
そうなんすよね。本来違う人なんですよね未来の司。
過去の司がこのため蛇のなまころがしになってるって設定は使えそうだと・・・(^_^;)
ゆげ様
過去のつくしをドキドキさせて大丈夫か!と思いつつ気がつけばこんな感じに仕上がってしまってました。
そして元の司に遭遇したら・・・
その違いをつくしちゃんはどう判断するのでしょう?
怖いような気もします。(笑)
ひつじ様
すごい偶然ですね。
「花男」完全版を久々に読んでたとこだなんて♪
>このせりふは、記憶が戻った司の快気祝いパーティーの晩、パーティーを抜け出して二人で街を歩いているときのせりふ
後の方の話だったとは思っていましたが、思い出しました。
私も読み直してみよう。
見出すと止まらなくなるんですよね。(^_^;)
なおピン様
この時間に帰宅って、もしかして見れかったんじゃ・・・って心配しました。
見れなかったんですね「ラッキーセブン」(^_^;)
見なかったことで視聴率を下げたって後悔するのも心理的にはわかりますね。
>司は、このつくしが過去のつくしだってわかってるからこその照れというか、微妙な感情があるんですよね。なんか、可愛い~~!!そして、司を大人っぽく感じちゃうつくしちゃん。
もう一つのカップルの方はつくしに余裕があるとは思えませんよね。
大人の対応って言うより高校の頃の自分に戻ろうと必死そうな気がします。
クー**様
>『思い出~』を1000回記念あっぷと合わせて読み思わず(し~んぱ~いないからね~♪)と歌い出してしまった
ぷぷっってコーヒーを吹き出しそうになりました。
確かに心配いらないよ~。
もう、楽しい家族が出来上がってるから~。
>このまま蛇の生ころがし じょーたい で 秋まで続けて タイムリ~な所で Fin と言うのはいかがでしょ~か? な~ンてイジワルしたくなる 本日の司でした。
ノッた!と言いたいところですが、秋までって・・・
お話をどれだけ続ければ・・・いいのかな?(笑)