君じゃなきゃダメなんだ 23
少しあきらと葵から離れてのお話。
まずはつかつくカップルから♪
ゆげ様とのコメントのやり取りから横道に入っちゃってます(^_^;)
*「遊んでたでしょ」
「このくらい可愛いもんだぞ」
美作さんちから「いい加減ににしたら」って道明寺の腕を取った数分前。
「ごめん帰るから」と、聞かせて先に部屋を出てきた私と道明寺。
そのあと俺らもって残りの二人も立ち上がる素振り見せたから、すぐに二人きりになれると思う。
だから・・・
美作さん許してね
葵さんから携帯に送られてきたメール。
『また一緒に暮らしてみようと思う』
の下にはテレっとした顔のマーク付き。
「へぇ、うまく行ってるんだ」
「ちょっと人のメールを見ないでよ」
横から伸びてきた指先は勝手に私の携帯を奪ってメールの内容を読んでいる。
「俺よりうまくやってるよな」
本気でうらやましがってる顔を作って携帯を道明寺が私に投げた。
「もう、すぐ見るんだから」
「お前の前でしか見てねぇよ、それに、俺に見られて困るメールがあるのか?」
「ないけど・・・」
「道明寺の方こそ私に見られて困るメールとかあるんじゃないの?」
「見たいなら見ていいぞ」
ポンと私の膝に投げられた携帯。
「べつに見る気はない」
道明寺のそばによってその手に携帯を帰す。
「そうだ、返信」
「俺にやらせろ」
メールの返信画面を開いたところで道明寺に携帯を取られた。
「ちょっと」
「お前が嫌がるようなことは書かねぇよ」
証明するって背中から回された道明寺の腕。
私の胸元で携帯のキーを操作する。
『うらやましいな~。お祝いに道明寺と遊びに行きます』
読み終わる前にぷちっと送信ボタンを押されてた。
「あっ、勝手に送信してッ。うらやましいなんておもってないつーの」
「本当か?」
「当たり前でしょう」
「少しも?」
首筋に感じる道明寺の息遣い。
唇の動きをわずかに素肌に伝える。
「うらやましいって思ってほしいの?」
逃れるように少し首を左横に動かした。
「夜眠るとき最後に抱き合って、朝目覚めたら最初に抱きあえるんだぞ」
その言い方・・・
スケベ。
「俺たちも結婚の発表したし、一緒に暮らしても問題ないと思うけどな」
ギュッと首元に背中から回される腕。
完璧に身動きのできない感じに腕が巻きつかれてる。
キスされるって思った瞬間に軽くなる身体。
「あいつらにも連絡取るかッ」
ツカツカと数歩歩いてソファーに腰を下ろした道明寺。
脚を組んで背もたれに体を預けてカチャカチャと携帯を操作してる。
「あっ、俺ッ。今日時間を作れ。あきらのマンションに集合なぁ」
一度携帯を切ってまた携帯をかける。
そして同じ内容の言葉を言い終って携帯をスラックスのポケットにしまい込んだ。
きっと・・・
花沢類に西門さんだ。
「みんなで行くの!」
動揺を隠せずに上がる声。
「美作さんには予定を聞かなくていいの?」
美作さんは葵さんと一緒に過ごせるって思ってないのかな?
「あいつらが俺の都合を気にかけて俺たちの前に来たことあったか?」
「わざと、俺たちの邪魔をしてた節があると俺は思う」
邪魔しねぇでどうするって力が入ってる・・・。
仕返しって選択に喜んでる道明寺。
待ち伏せするみたいに美作さんのマンションに集合した私たち。
道明寺と花沢類と西門さんで話をしているその横で私は葵さんからメールでは読み取れなかった葵さんの不安を聞いている。
乙女チックな部屋にびっくりしたとか・・・
妹たちから聞かされた美作さんの女性遍歴。
あの妹たちそこまで邪魔したか!
可愛いけど、お兄さんに近づく女性は皆敵って感じは昔からあった。
私は道明寺の彼女ってことで最初から除外されてたみたいだけど。
私に何かした道明寺が牙をむくってあの賢い双子たちはわかってた気もする。
「そろそろかな」
そわそわしていた葵さんが部屋からベランダにでてマンションの玄関を眺めてる。
「帰ってきた」
手を上げて合図を送る葵さん。
「手を振って待ってるなんてあきらも愛されてるね」
「あきら、にやけてねぇーか?」
葵さんの横に並ぶ長身が二つ。
ここからじゃ表情まで見えるわけはない。
それを私も道明寺の横から頭を出して確かめた。
それからすぐに部屋の玄関のドアが開く。
お前らなんでいる!
珍しく美作さんが感情がそのままの表情が見えた。
そう思うよね。
「かわいいね、あきらの帰りに気がついてベランダから手を振るって」
西門さんのからかい気味の声の序章開始。
西門さんに遊ばれてる美作さんって初めて。
美作さんも不機嫌な顔するんだ。
その声を無視する様に美作さんはネクタイを緩めてソファーに座って息を大きく付く。
「美作さん、ごめんね」
美作さんが落ち込んでるのがわかるから謝罪の言葉が先に出た。
「プロポーズを断られた時にあきらの落ち込みようを知ってるからな」
心配してる様な態度じゃないふてぶてしい態度の道明寺。
ホントにアンタはもっ!
言葉と態度が比例してないつーの。
時間を気にするそぶりでちらちらと部屋の時計を美作さんが眺めてる。
気を使う美作さんにしては珍しい素振り。
いつも冷静でお兄さんみたいに思える美作さんが可愛く見えた。
「ねぇ…いい加減にしたら?」
クイクイって道明寺の上着の袖を引っ張る。
「なんで?」
「みんな仕事だし、私も大学だし・・・」
動きそうもない道明寺。
「道明寺と過ごす時間無くなっちゃうよ」
美作さんのためにって恥ずかしさを押し込んでつぶやいた。
道明寺はオッ♪て私を振り返って目が輝きだす。
やんわりと道明寺の腕が肩に回って私を抱き寄せる。
えっ・・・。
あっ・・・。
ダメっ・・・。
まさか・・・
これが本当の狙いだったとか?
姑息な策略を遣わなくても道明寺の場合はストレートでせまってくる。
美作さんちに行かなければ私は6時には家に戻ってる予定だった。
本当に、道明寺の屋敷じゃなく私の家に帰りたいんだからッ。
言えるわけがなかった。
拍手コメント返礼
なおピン様
きっかけは司~♪
いつもやられてばっかりで~そして最後においしいところを持って行く♪
たまにはこんなこともなくちゃというオチでした。
b-moka様
一気読みありがとうございます。
お待ちしておりました♪
あきら君の誕生日近いですね。
それまでにこのお話を終わらせよう。
わんちゃん大変でしたね。
うちのダックスもヘルニアやったことあるんです。
体重も太りすぎッいわれて・・・
避妊手術した時と比べて1キロ太ってしまってました。
注射と内服ですぐになりましたけど、1日元気がなくて動かなかったですよ。
今のところ痛みの再発がないので安心してます。
お大事にどうぞ~。
じゅ*様
司が可愛くなるのはつくしの前だけですよね。
後は・・・(^_^;)
ゆげ様
最上級にうれしいと喜んでもらえて書いて良かった~。
うらやましいってつくしちゃんに思ってもらいたい切なる司の願い。
どんなことでも出来ないことはない道明寺代表にしてはなんてかわいい♪
西田さんならそのくらい言ってやってくださいって根回ししてくれそうな・・・。
投票所作ってきます♪