ソラノカナタ 32
皆様おはようございます。
こちらは今日も雨。
うっとうしい天気がしばらく続きそうな空模様。
明るく吹き飛ばせるお話をお届け♪
今回は久しぶりの司君サイドからのお話です
*きょどっとした表情が、そのまま赤く染まる。
俺の言葉一つ一つに素直に反応する牧野。
いつものお前に心が軽くなる。
泣かせたことも、悲しませたことも、苦しませたことも、それよりも後悔したのをお前を独りにしたこと。
ことの始まりはすべてそこから。
だから今は放したくない。
「浮気したって思ってないから、私をほっといたのは許せないけど」
「この手紙もパパたちの冗談だと思うし・・・」
抱きしめた腕の中で拗ねて甘えるような声。
「だから、浮気はしてねって」
その声に重ねるみたいに俺の声も甘くなる。
お前をほっといた俺も自分が許せない。
向き合った牧野の瞳が優しく笑って俺を見つめる。
ほっそりとした白い指先が『もう許してる』って俺の前髪に触れる。
ゆっくりと体に溶け込んで流れる熱。
誤魔化すように「お前も案外意地悪だよな」と、ぶっきらに声を突く。
「なにが?」
不思議そうな感情のままの牧野。
「コレ」
牧野の目の前で揺らす土星のネックレス。
「あっ、これ」
驚いた顔が嬉しそうな笑みを浮かべる。
「ホテルのテーブルの上で見つけた時は心臓が止まった」
牧野の首の後ろにネックレスの金具を外して鎖を回す。
髪を掻き上げて首元でネックレスをつなげた。
やっと俺たちのすれ違いも収まったみたいに思えた。
今までで一番長い2日間。
心労は限界に近かった。
「俺と決別するってお前に宣言されたのかって思ったんだからな」
俺の息に揺れる牧野の黒髪。
触れるたびにこいつの熱を体が感じてる。
「あの時、道明寺のそばを離れたのは、このネックレスをつけるの忘れて取りに戻ったんだけど」
少しすまなそうに牧野が微笑んで俺を見つめてる。
「なに?」
「部屋のキーがなくてパーティー会場に戻ろうとしたらエレベーターに閉じ込められて・・・」
「俺は必要ない心配をしただけってことか?」
このネックレスを牧野がどれだけ大事にしてくれてるかわかってるから余裕のない思いも浮かんでくる。
自分の妄想で勝手に落ち込んでしまったってことか?
「くそっ」
悔さのままに自分の手のひらを拳でパンと叩く。
これがなければもっと大胆に素早く行動できたはずなのにッ。
ハーと大きく息を吐いて天井を仰ぐ。
それでも、今は牧野は俺の腕の中にいる。
今は二人っきりの空間。
ゆっくりと牧野の視線に合わせるように腰を屈める。
「どうする?」
「どうするって?」
「一週間分の食料も備蓄してますって、この部屋に閉じこもったままでいいってことだよな?」
牧野の鼻先で手に入れた白い紙をひらひらさせる。
折角手に入れた大事な切り札。
言葉を失って酸欠状態の金魚の口パクの牧野が出来上がってる。
焦ってる牧野に余裕の俺。
思い切り俺に両手を巻きつけられた牧野が「苦しいッ」って、色気のない声を上げた。
「なぁ、そそるような声だせねぇの?」
「そそそるってッ」
ぎょっとなった顔が目の前。
クツクツと声が漏れる。
甘い雰囲気よりこっちの方が俺たちらしい。
久しぶりの軽い言い合い。
怒ったように、拗ねたように感情のままの素直な牧野。
受け止めて聞き流す余裕の俺。
「・・・んっ」
柔らかい感触を楽しむように唇をなぞるキス。
俺の腕の中にわずかに艶に色づく牧野。
「その気にさせる自信はあるけど」
「バカッ」
わずかに触れ合ったままの唇が甘くつぶやいた。
この後は・・・・・
押し倒すには週末ですから~
お粗末でした。(^_^;)
拍手コメント返礼
ひつじ様
連載中にかっこよく成長するキャラって読んでる方も魅力ですよね。
もっとかっこよくなってるはずの姿が見たいって感情が2次小説の源かもしれません。
へたれににならないように気を付けないといけないって思うこともうちの坊ちゃんには多々ありますけどね(笑9
手絞り様
初めまして、ご訪問ありがとうございます。
テレビドラマの延長が見たくて書き始めた二次ですがよろしくお付き合いを♪
PWお送りしました。
じゅ*様
押し倒さなきゃ司じゃないって~
キャーーー♪
きっと司君も喜んでますよ♪
私は・・・きょえーーーっ!
美優様
>押す!押す!押す!(忍)司と書いて押し倒す~って読みます・・・
コーヒーを吹き出しそうになりました。(笑)
わぁ~だんだんとその気になってきた私。(^_^;)
びー***様
体調大丈夫ですか?
お気をつけて下さいませ~。
一応ラブラブに・・・。
この後どうするかって考えてたんですけどみなさんのラブコールに引き寄せられています。
どうするかなぁ・・・。
ゆげ様
>ネックレスに翻弄された司にご褒美ですね♪
早くないですか?(笑)
えっ?「ぜんぜん、大丈夫」って空耳が聞こえてきたような気もします。
>がんばったつかつくに甘々な時間を楽しんでほしいという思いと、タマさんとかF3とか誰か来て欲しいっ!という思いが戦っています(笑)。
私も一緒です♪