思い出は夢の中で 35

今回からいよいよ未来の司君と過去のつくしちゃんへ♪

それに花沢類が加わってどうなることか~。

オリキャラ投票では

1位駿君 2位翼君 3位舞ちゃん、4位に3兄弟

うっ・・・これは、

本当に数表の差でした。

駿君の話は書いてますからね。

*

「牧野~」

ゆっくりとした柔らかい声。

一瞬驚いた表情は嬉しそうに輝く。

そしてほんのりと恥じらいを染める頬。

今ならわかる。

牧野が類によせる感情。

初恋の淡い思い。

あの頃は少しも気が付いてなかった。

たぶんこの頃の牧野は俺より類に好意を寄せていた。

『牧野は俺に惚れている!』

都合のいい解釈ができたもんだ。

俺を好きになる未来はそこまで迫ってるけど。

「二人、仲いいね」

類の声に慌てたように牧野の指先が俺の手のひらから抜け落ちた。

「別に、仲がいいってわけじゃッ」

両手を前に突き出して左右に振って必死の拒否。

「べつに、関係ねえだろう」

その態度に過去の牧野でも気分がいいわけない。

俺にも傷つく自尊心はある。

手持ち無沙汰の腕を牧野の肩に置くには今の牧野はあどけない。

つーか、肘鉄食らう確率は過去も未来も数パーセントの違いだけ。

本来の牧野なら「ベタベタしないで」って、照れるだけの拒否。

目の前にいる高校生の牧野なら完全なる拒絶を意味する。

だから自分の腕を組むだけの動作で誤魔化した。

「関係ないとは言えないと思うけど」

クスッと耳元でつぶやく類の声。

そして上目目線で後方の茶店の2階の窓を示す。

窓のそばには英徳の制服の後ろ姿。

牧野・・・?

くるっくる頭がその牧野の肩から少しはみ出して見える。

あいつ、何か抱き込んでる?

あれって・・・

俺か?

その後ろに立つ総二郎とあきらと視線が合う。

俺に気が付いてニンマリとしやがった。

「なに?」

きょとんとなった表情の高校生の牧野。

ここで過去と未来を完全に混合したらややこしさは必然。

「行こう」

軽めに類が牧野の肩を抱いて俺の前を歩き出す。

おい!

こら!

この俺が遠慮して牧野に触れなかったのッ。

なんでお前が当たり前みたいに牧野の肩を抱く!

「類」

類の肩を引き寄せるように手を置いた。

「なに?」

「なにって、お前、気安く触るんじゃねェよ」

「触るなって、司の方が触んない方がいいじゃない?」

「類、俺とやる気か!」

凄んだ俺に動じない類。

「あっちにいる牧野もここにいる司と牧野を見てるよ」

振り返って見上げた窓辺。

そこから牧野の姿は消えて背中を向けている若い俺だけを確認。

類の手を引いて見えない位置まで歩く。

「ねえ、どうしたの?」

「別に」

牧野より気になる類の態度と喫茶店にいた牧野と過去の俺。

あいつも過去の俺と接触中。

牧野が気を許せば高校時代の俺ならすぐ飛びついてもおかしくねぇぞ!

制服の胸元・・・

胸の中に顔をうずめてたし。

「あいつらなにやってたんだ!」

「上の奴らも司に気が付いたから俺が代表で追いかけたわけなんだけど」

「あいつ等って誰かいる?」

相変わらずの無邪気な顔が好奇心をのぞかせる。

「あきらと、総二郎がいるだけだよ」

「そうなんだ」

にこっと微笑んだ類にまた牧野の頬が赤くなった。

「早く元に戻った方がいいと思うけど」

ムッとなった俺の目の前で余裕の態度の類。

どっちの牧野のそばにも類をおきたくねぇーーーーーッ。

類が牧野を連れながら歩き出す。

類の背中がくくっと震えて笑ってた。

類っ!

笑うんじゃねェよ。

類に毒づきながらも俺は過去の牧野も未来の牧野も気になってしょうがなかった。

拍手コメント返礼

クー**様

こんにちは♪

ニンマリしながらコメントを読んでいたら遊びにきていた母に白い目で見られてしまいした。

>『つっかさぁ~~残~念~だったね~~』

確かに滋&桜子が喜びそうだわ(笑)

目撃させたくなるじゃないですか。

やばいぞ~~~~~~~。

>司の『俺を好きになる未来はそこまで迫ってるけど』には『おっ 司、余裕だね~♪』by総ちゃん

過去のつくしちゃんに対して思慮+我慢の腕組みには 『司 おとなに なったんだね おにーさんは うれしいよ』 (あくまでも カルーく)ブルータス いや 違った!あきらー。

うんうん、ふたりならそんな感じだ~。

私まで妄想の渦に巻きこまれていく♪

本当にやばいんですよ。

巻き込まれると考えた続きのお話がバラバラになる♪

あと数話で終わる予定のお話なのよ~。

未来に帰るまではあと2日も残ってないはずだし(^_^;)

家族のお話はハプニング大特集!

その期待感にわくわくする私はだれだ~。

どんな話になるんじゃい(爆)

ありがたい応援を受けてラストスパート♪ ← 本当に終わるのか?

ひつじ様

類の存在はいつまでたっても気になるでしょうね。

舞ちゃんの初恋の相手まで類だった等って考えると(笑) ← この設定の要望多いんですよね。

類もわかってるからいじわるしてるって感じがします。

何時から司はいじられキャラになったんだろう(^_^;)

なおピン様

なんとなく司には緊迫感がなくて、類にも遊ばれてるし(^_^;)

頑張れって応援したくなりますよね。

投票迷いました?

私も迷ってるんですよ。

どちらでいくか。

まだ私の頭の中では双子は3歳児のイメージが強くて(^_^;)

両方投票でも構いませんよ。

指示が多ければ二つとも書く気になるかもしれませんからね。

ゆげ様

やっぱり司は司でした(笑)

司の本音は過去のつくしと未来のつくしの間を行ったり来たり~でしょうね。

素直に一人を大事にしなきゃね。

今回の司は愛すべき坊ちゃんできっと西田さんがみたら苦笑いを浮かべてることだと思います。

将来が不安とか思ってたりして♪

>最高です♪おもしろ過ぎて泣きました(笑)(笑)。

スタバじゃないですよね?(^_^;)