思い出は夢の中で 37

さぁ~今日はどれをアップしよう♪

迷いに迷ってこれだッ!

って気分で続きを書きました。

早くこの連載を終わらせよう(^_^;)

ホワイトディーにまつわる etc 3

続きはどちら?

結果は現在

司サイド      75票

つくしサイド    72票

競り合ってます。

逆転はあるのか!

*

「ねぇ見て! F4よ」

「司様と西門様と美作様!」

「3人も近くで見れるなんてラッキー、今日はいいことあるかも~」

俺の横を通り過ぎたきゃぴきゃぴの声。

その声に誘われるように周りの視線はあいつらに集中する。

俺も道明寺だ!

言えるわけねェけど。

ここでは俺は『山田太郎!』

俺には目もくれないで通り過ぎた女性たち。

目立たないようにシャツの襟を立ててサングラスをかけてる俺。

普段ならこのくらいの変装なんて何の役にも立たない。

過去の俺があいつらと居れば目立つのは当然。

彼女らの手の延ばせる近くに大人の俺がいるって気が付きもしない。

「彼らが好きになる女性ってどんなタイプなのかしら」

過去の俺の横にいる『牧野つくし』あいつだよ。

本来いるべき場所は俺の横のはずなのにッ。

「キャー、手を握ってる~」

悲鳴に似た声。

過去の俺!牧野に触るなッ!

いくら自分だとはいえその牧野は俺のものだッ。

お前の牧野は今頃、類と一緒で・・・。

そっちを気にした方がいいって教えたい。

無理だッ。

・・・

・・・・・

へ?

なに?

なんで手を握られてる?

つながってるのは俺とあきら。

手の平じゃなく腕をつかむので十分だろう。

あきらとそんな接点いらねぇぞ!

「ねぇ・・・今はやりのBLじゃないよね」

「絶対やだー」

「でもイケメンなら何でも許せそう」

BLってなんだ?

Blue Light との略か?

目に悪いとかで問題になってるブルーライト

俺たちF4が目に毒の意味とか?

目の抱擁?保養?の間違いだろう。

   

はしゃいだ声は何を想像してる?

わかんねェッ

牧野との距離10メートルはある。

牧野の後ろには過去の俺。

そして大人の俺との間にはあきらと総二郎の壁。

男3人がまとわりついてる構図。

俺に気が付いてるようにあいつら二人の肩が時々笑いをこらえるように震えてる。

高校生の牧野は類に譲ったが、そっちの牧野は完璧に俺のものだ。

大体その俺が牧野のそばから一番遠いって許せるわけねえだろうーーーーーッ。

いつまでもおとなしくしてられるか!

遠慮する必要はない!

つかつかと歩くたびにコンパスの幅は広くなる。

そのまま駆け出してあいつらを追い越して牧野の腕を握った。

「走れ!」

「えっ?アッ!」

道明寺?って小さく形を変える口元。

困惑する表情を浮かべてちらっと視線をあきらと総二郎に向けたのは1秒内。

ゆっくりと説明してる猶予はない。

「行くぞ」

そのまま一気にスピードを上げる。

「てめぇ!何する!牧野ッ!」

過去の俺の怒り心頭の声。

すぐに追いつかれそうな勢いで近づく声。

「司!」

聞こえてきたのはあきらの落ち着きのある声。

どっちの俺を呼んでる?

「離せ!、牧野が!」

ガキの俺の動きが止まったのを気配で感じ取る。

お前ら、さすがだよ。

総二郎とあきらが作るわずかな時間も今は有効。

距離が離れたすきに直線をまがってビルの合間に体を隠した。

胸の中に隠すように牧野を両手で抱きしめる。

「お前ら・・・わざと邪魔してねェよな?」

荒い息をつく過去の俺にようやく追いついた総二郎とあきら。

「邪魔なんかしてなんになるんだ?」

「それより司、俺たちはお前と違って体育会系じゃねんだから手加減しろ」

「総二郎・・・司が手加減なんて言葉知ってるわけねェだろう」

二人は俺たちの隠れてる隙間を隠すように位置を取ってる。

「それにしてもあいつ、何者だ。なんで牧野を連れてった?」

「牧野の知合いじゃねェの?」

「知らないやつなら牧野は自分で逃げきれると思うしな」

「司を殴った熱血漢!」

「俺たちでも司を殴るなんて無理だもんなぁ」

俺で遊ぶんじゃねェよ。

帰ったら覚えてろ!

「司は下心が見え見えだったからなぁ、危ないって思って逃げたんじゃないか?」

「心に上も下もないだろうがぁ」

「司さ、牧野の胸に顔を押し付けられて相当舞い上がってたろう?」

「へっ?」

「初体験だしな」

誘導されて赤くなってる過去の俺。

いい気持だったって完璧にやらしいこと考えてる顔つき。

過去の自分を見てムッとする。

「どうだった?」

「どうって?」

「とぼけんな、初めて触れた胸」

「るせっ」

その場から離れるように過去の俺は歩きだす。

俺たちに大丈夫だから行けって言う様に総二郎とあきらが腰のあたりで軽く手を振る。

そしてその場からゆっくりと過去の俺の後を追う様に離れた。

「は~ぁ」とほっとしたように牧野が息を大きく吐いた。

「焦らせないでよね。心臓が止まるかと思ったんだから」

「お前に俺を責めることできないだろうがぁ。なに触らせてんだ」

見てたの?って、焦せった表情に染まる頬。

「わさとじゃなかったんだからね」

「そうしなきゃ、高校生の道明寺が道明寺を見つけそうだったし・・・」

少し早口にしゃべる声。

こんな時は悪かったって心の中じゃ反省してんだよな。

胸元にかかる牧野の息。

シャツを通しても甘く感じてる。

「ほかに方法なかったのかッ」

「とっさに思いついたのがあれしかなかったんだもん」

胸元に牧野を抱き込んだままの俺。

拗ねた声が胸元で籠る。

どうせなら反対の方がいい。

牧野の胸元に抱え込まれる俺の頭。

柔らかい弾力と甘い香りに包まれて・・・。

指先で感じる肌。

「二度とほかの奴にさわらせねぇ」

「触らせてないからね!」

「それに道明寺だったからッ」

俺の胸元から牧野の顔が離れた。

少し怒ったような拗ねたような瞳が俺を映し出す。

下から見つめるその視線がずるい。

何でも許してしまいそうになる感情。

そして無性にお前に触れたくなる。

「あれは俺だけど俺じゃねェし」

「道明寺も高校生の私と楽しそうだったじゃない?」

「はぁ?」

「なにも悪さしてないでしょうね?」

鼻先に突き出すいたずらっぽい表情。

「するわけねェだろう」

焦る必要はないのに焦ってる。

「わかんないからな~」

「何が?」

「今の道明寺はエッチだし、やらしぃし、触りたがるし、すぐキスしてくるし、押し倒すし」

軽い口調が牧野に戻ってきてる。

完全に危険は去ったって安心した態度。

もう二度と過去の俺との接点はないはずだ。

過去の牧野と俺との接点も・・・。

少しもったいないって思うのは牧野はやっぱり牧野だから。

「そうして欲しいって思ってるみたいに聞こえてる」

「思ってないからね!」

動揺を隠せずに膨らむ頬。

やっぱ今のお前が俺には一番似合ってる。

高校の牧野じゃこんな言い合いは無理。

今の牧野が俺には一番だって実感。

当たり前みたいに牧野の腰に回す腕。

俺に預けるように牧野が体重を俺にかけてくる。

そこには俺たち二人の時間の流れが確かにある。

出会った時よりも確かな信頼と愛情。

「愛してる」

つぶやいた口元に触れる柔らかな感触。

牧野が背伸びしてその唇がやんわりと俺の唇にキスをした。

拍手コメント返礼

じゅ*様

どんな時でも結局最後はラブラブで♪

まだ終わってない~。

花男2次も以前はたくさんあったらしいですよ。

きっと今流行ってる『美男ですね』くらいあったんじゃないのかな。

私もよく知らないんです。

ドラマも映画も終わってから二次を書き始めましたからね。

ほかの方のもあまり読んでなくて(^_^;)

つかつく以外は脳が受け付けないし・・・。

せいぜい類とつくしくらいかな。

でもやっぱりつかつくなんですよね。

これからもよろしくです。

Gods&Death様

簡単に司につくしを返してしまいました。

ホントウはもっとひねりを~と私の脳内は叫んでいたんですけどね。

早く未来に返そうって気持ちが勝っちゃいました。

つくしかぁ~

春ですね。

ゆげ様

あるべきつかつくカップルに戻りました♪

戻せるかとても不安だった私(^_^;)

F3にとっては楽しいでしょうね。

オトナな司とつくしを見ての感想も3人三様で違うだろうなぁ~。

「変わらない」って同じ感想だったりして・・・。

> 青バラの花ことば「奇跡」もなのですね♪ 「奇跡」もあると知って、花沢類からだけに、何か意味深♪って思っちゃいました。

いろいろ考えてて悩むつくしちゃん。と、思ったら「ただ何となく」って類は返答しそうな気がします。

年の離れた兄妹ってかわいがられるでしょうね。

なおピン様

おはようございます。

今日は私も今頃出没してます。

後1時間もしたら『ラッキ~』が始まるから時間がないです~

まだ8話、最終回までは2週間先だ~。

ブルーレイ買ったんですね。

うちもありますがいまだにあんまり使ってません。

録画して消すの繰り返しで。

ドラマを全部1枚にコピーできるのはうれしいですけどね。

お疲れ様でした♪

クー**様

お疲れ様です。

こちらこそいつもコメント感謝♪

>『え!思い出~ 昨日? 悔しい~ 1日損したーーーーー!』悔しがりつつ 妄想

そこまで楽しんでもらってると思ったらテンションあがりますね。

>戻っても平和とは無縁な様な気もするけれど…

確かに平和とは言えないだろうなぁ~。

それでもこっちじゃ気持ちも落ち着かない気がします。

『モンモン 太郎』のネーミング♪

思わずぴったりだと吹き出してしまいました。

そうです終わりに近づいています。

しっかりついてきてくださいね~。