秘書西田の坊ちゃん観察日記 35(ソラノカナタ 35 番外編)
そろそろ西田さんのお話が恋しくて♪
ということでUpしてみました。
ソラノカナタ 35 番外編となります。
つくしが類に浮気疑惑を話してる?頃のお話♪
*左右の足を交差させてデスクに腰を寄せて体重をわずかに預けてもたれかかる。
見た目は気難しく見える表情。
時々、瞬時に浮かぶ笑み。
誤魔化すように頬がキュと引き締まるように動く。
組んでた腕はするりと外れてデスクの書類を慣れた仕草で手に取る。
忙しく動く視線。
左手で持った書類を左の指先が規則的にめくる。
こんな時の代表はすこぶる機嫌がいい。
「おはようございます」
いつもと変わらぬ最初の第一声。
リフレッシュできたようですねとの声は心の中
「今回の提携はうまくいってるようだな」
見ていた書類をデスクの上にポンと投げて皮肉そうに上がる左の口角。
「いったい、どこまでがお前の思惑?」
「今回の一番の問題は王子とばれずに日本に入国させるかってことでしたから」
「牧野じゃなくてもいいだろう!」
ドンと両手を落とされたデスクが音を立てた。
「つくし様以外の適任が思い浮かべば教えていただきたいものです」
人見知りの激しい王子。
すんなりその王子の懐に飛び込んで親しげな態度をとれる女性。
そこに金銭の欲望が混じる可能性はない。
その点あなたの婚約者は自然に、本人が望む望まないは別として人をひきつける魅力がある。
それは容姿じゃなく心の魅力。
それに一番魅了されてるのは代表本人。
「あいつは警戒心が足らねぇから疲れるんだよ」
「代表がいない間はその御目付として花沢様に快く了承していただきました」
これで、王子とつくし様を二人にするよりはクッションがあるはずと思ってる。
「くえねぇやつ」
ぼそっと小さくつぶやいた声はしっかりと私の耳に聞こえてます。
「ケバイ女がいた時は驚いたぞ」
「あれは私じゃありません」
「だよな」
ククッと代表の口元がほころぶ。
あれは想定外、おかげで競争の相手は自爆いたしました。
その前に王子の身を守るということで契約は80%は道明寺グループと決まっていたのです。
「俺に黙ってることもうねェよな」
その声は威圧的な威嚇。
これ以上代表の逆鱗に触れることはマイナスにしかならならないとわかってる。
「だから、昨日もつくし様のご実家にお送りしたのです」
王子と入れ替わるというトラップを用意して。
つくし様の意表を突くという意外性は代表の機嫌を上向きにするには十分な内容。
「驚くよな?」
「喜ぶよな?王子じゃなくて一緒にいるのは俺だぞ」
疑問符の後ろに見える♪マーク。
つくし様と離れて十数時間、久々に見る機嫌の良さ。
私の目の前で肩の荷を下ろしたように「はっ~」と長い息をSPが吐いた。
そのテンションが上向きのままの代表の出勤をねがう。
そして今朝。
予想以上の効果。
「仕事は滞って、山済みです」
「すぐに片付ける」
「俺ががむしゃらに仕事することまで想定内なんだろう?」
「これっきりだ、牧野を俺の知らないところで巻き込むのは許さない」
射る様な視線。
じっとりと・・・
ねっとりと・・・
冷やかいに・・・
その視線は心臓に焦点を合わせてる。
殺されかねない。
私も踏み込めない領域は心得ております。
この手の策略はもう使えいないのだと、残念な気がした。
もっとも策はこれだけではありませんが・・・。
拍手コメント返礼
ka**様
このシリーズのファンの方多いのですよね。
楓さんですか?
ちょっと怖い気もしますが楓さん日記ってイケるのかな?(^_^;)
美優様
>西田様サイボーグ魂~司操縦機能につくしは必需品
つくしが居なければ不発~。
「ドSの会」会長は西田様
『私はいじめて喜んではおりません。
最大の効果を引き出す努力をしてるのです』by西田。
た*様
キャラセンスに拍手をいただき光栄です♪
西田さんの心の声って案外癖になりますよね。
さ**様
初めまして。
司から西田ファンなりそうといわれてきっと西田さんも喜んでいることでしょう(笑)
なおピン様
昨日はどうも♪でした。
メールのやり取り楽しかったです。
> 西田さん 食えない奴ですが、つくしが猛獣使いなら・・・西田さんは、猛獣の躾役?!お目付け役?!とでも言いましょうか・・・にしつくがいるから・・・司が生きてくる。
にしつくかぁ~
最強のコンビが誕生しそうですね。
二人にタッグを組まれたら『相棒』以上のコンビになりそう~。
どっちが右京?それはモチ♪西田さん。
西田さんのやることをある程度受け入れてる度量の広さ♪
そんな司君が私は好きなのです。