のどかな春の昼下がり
けい様からいただいたコメント。
道草の話から二人して妄想が広がって♪
とんでもないところに行きつきそうな気が・・・
「生で食べるって・・・」
けい様!別な方向にお話が行ってませんか?
白文字反転発動注意!(午前中の悪戯を反省して追加UPしました)
*)携帯観覧の方はすいません。
機種によっては読めない場合があります。
コピー、ペーストで読める場合もありますのでお試しを♪
*春の陽気に誘われて、こそっと駿と二人で家を抜け出す。
川の土手を駿と手をつないで歩く。
肌に触れるそよ風は温かくって心地いい。
散歩するにはもってこいの季節。
ここに体格のいいダークースーツがいたら別な意味で目立つ。
昼間っから危ない目に合う可能性はないという私の結論。
どう見たってそのへんの家からフラッとやってきた親子の散歩の構図。
着ている服は道明寺の財力に比べたら砂粒?タダみたいな中国製。
格安な子供服とおそろいの大人のシャツて人気あるんだぞ。
すれ違ったランニングの男性もまったく私たちに気に留めてない。
駿が座り込ん地面を飽きずに眺めてる。
膝を抱いたまま身動きもしない視線の先はアリの行列。
緩やかに曲がる黒い線は止まることなく隊を進ませる。
どこが面白いんだろう・・・。
この前はポケットから小さな石がたくさん転がってきた。
駿が興味を示すものは単価のかからない物ばかりって意外だ。
その石を口に入れようとして焦ったけどね。
小さな指先がちっこいアリをつまむように動き出したのが見えた。
「ダメっ!」
アリは食べれないからね!
駿の手を両手で包み込む。
駿を胸の中に抱き込んで座り込む私。
「アリさんがイタイって言うよ」
きょとんとなったあどけない顔は私をじっと見つめてにこっとなった。
アリから興味は別なものに移ったみたいだ。
「パパ」
私の手の先から抜け出した小さな指が私の後ろを示してる。
「えっ?」
振りかえった視線の先ですらりとした人影。
ポケットに両手を突っ込んでゆっくりと長いコンパスが左右に動いて近づく。
この距離でもすぐにわかる輝くオーラ。
どこでも目立つ。
「呑気つーか、暇そうだな」
駿に合わせるように座り込んだ司が駿の頭をクシャッとなでる。
駿が司の目の前に差し出す10センチ程度の長さの茶色い植物。
あっ・・・土筆だ。
「なんだこれ?」
「それ私だ」
自分で言って、少しくすぐったくなった。
「私ってなんだ?」
真面目な顔が二つそっくりに並んで鼻の先に置いた土筆を眺めてる。
「それがつくしだよ」
「これが枯葉か・・・」
「枯葉じゃなくて雑草でしょう!」
「どっちも変わんねえだろうがぁ」
「全然似てねェな」
土筆に似た人間ってどんなのよっ。
「あぁーーーーそのままじゃ食べれないから」
土筆を口に入れそうになった駿を慌てて止める。
石からアリ、そして土筆。
食べれるものに確実に近づいてはきてる。
もっとおいしい物を食べてるでしょうッ!
「つくしって、食べれるんだ」
「この途中にある葉っぱみたいなの、ハカマを手で取って茹でて食べるの」
「炒め物とか卵とじとか、つくしごはんもあるかな」
「ハカマ・・・袴・・・」
「取る・・・脱がす・・・」
何を言ってる?
何を考える?
しょうもないこと考えてるニンマリとした表情。
「年がら年中、生で食べてるのは俺だけか」
「生って・・・」
「脱がせてるだろ?」
子どもを挟んでの会話じゃない。
まだ言葉を理解できない駿が救いだけど・・・
土筆からどうしてピンクに思考が飛ぶんだッ!
上からゆっくりと動いた顔はそのまま私の顔に重なる。
「チッ、ペッ」
「駿~」
「キャッ♪」
駿が伸ばした手にしっかり握られた土筆が一本。
私の唇と司の唇の間にしっかり挟まれていた。
白文字反転した方いるかなぁ~
どうもすいません(^_^;)
ほんの出来心です。
これだけでは悪いので少し追加♪
「どけろよ」
司の視線は斜め下に向けられる。
「どけろって、できるわけないでしょう」
「邪魔だろ?」
「邪魔って、自分の子供でしょう!」
思わず土手に座り込んでいた駿を抱き寄せた。
「駿じゃねぇよ、つくしだ」
舌を鳴らして司が不満げな表情を浮かべる。
「・・・土筆ね」
ならいいんだけど・・・。
駿を邪魔って言ったら殴るって準備して握った指の力を抜く。
「あっ、土筆って漢字で書ける?」
絶対つくしって読めないって思う。
どふで?つちふで?
流石をナガレイシって読んだ人だからなぁ。
「ひらがなじゃないのか?」
お前の名前はひらがなだよな?って、視線で訴えてる。
漢字なら何て呼ばれていたのだろうか?
考えたくない!
「土に筆って書くの!」
「筆?」
「ふで・・・筆・・・」
「確かアレ・・・筆て言うよな?」
アレ?筆?
筆で想像できるのって、なにがあるの?
少し緩んできた表情。
さっきの脱がすの時のしょうもない反応に似てる。
「年がら年中、生で食べてるのは俺だけか」
だもんなぁ。
「また変なこと考えてない・・・」
なんとなくビビってる。
「筆おろしのことか?」
筆・・・おろしって・・・。
「嫌な顔すんな」
ヤジャ、なくて熱がでそうだ。
「心配するな。俺の筆おろしはお前だったからな」
誰もそんな心配してない!
どうしてさっきから土筆が卑猥な想像になるの!
「ニヤつくな」
にらみつけた私の視線はそのまま無視された。
「女の場合は、なんていうんだ?」
呑気な声が横から聞こえる。
首を回して見上げた顔は、そんなことを聞いているとは思えない眉目秀麗。
澄ました顔にだんだんと腹が立ってきた。
「知るわけない!」
駿を抱き上げて司を無視して家を目指して大股で歩く。
「おい!待て」
慌てたように追いかけてくる道明寺を感じながらクスって笑いがこぼれた。
見つけた方は読みましたって記念に ここをプチッとお願いします。
『 年がら年中、生で食べられる美味しいつくしを頭に描き、のどかな春の散歩から遠ざかる父、司。
駿くん、つくしは生で食べないのよ!マネしちゃダメダメよ~っ』
そんな場面はあるのかないのか・・・。
けい様このコメント最高です!
拍手コメント返礼
なおピン様
今日2回目の拍手♪ありがとうございます。
何を遊んでるのか~。
駿君より司の方が楽しんでるような気がします。
あまりにも完璧な家族が土手で土筆を眺めてなにを話してるのか・・・。
西田さんに聞かせたい♪
「駿坊ちゃん行きましょう」
と抱き上げて二人から離れる西田さんが見える気がします。
夢*様
お久しぶりです♪
春はあと花見のパターンが残ってるのですが、なかなか書ききれません。
ほのぼのバージョンも結局はバカップルになる感じがします。(笑)
joylove様
白文字探検御疲れさまです。
ちょこっとした白文字のお遊びは数が少ないんです。
携帯だと読みかたが分からないって方いらっしゃるもんで(^_^;)
読みましたって報告がうれしいんですよね。