Happiness 1

あきら&葵 カップルの応援ありがとうございます。

もう終ろうかなって思っていたのですが、熱い要望にすぐに乗っかる私。

つかつくとは違った二人の雰囲気は捨てがたいものがあるのも事実で・・・(^_^;)

あぁ~連載が減らないよ~。

*

司と牧野の結婚式から2か月。

司に類と総二郎、久しぶりに顔をそろえた俺達四人。

司の隣に牧野の姿はなくって、俺の隣に寄り添う葵。

「なんで新婚の俺が一人で、まだ結婚してねぇあきらがいつも彼女と一緒なんだ」

渋めの顔は一気にグラスの中の金色のシャンパンを喉の奥に不満と一緒に流し込む。

牧野は司法修習の研修で司とは週末婚

拗ねるな。俺は葵と一緒に暮らしてるんだからそれはしょうがない。

ついでに職場も同じだから、四六時中一緒だぞ!

なんて言ったら司の奴は意地でも牧野を連れ戻す事を画策しそうだ。

「あきらの結婚式まであと3か月だっけ?」

「まあな」

総二郎の声に葵と視線が絡み合う。

ほんのりと頬を染めた葵が照れくさそうに笑う。

「司だけじゃなくあきらまでここまで表情を崩すかなぁ~」

からかう様に総二郎がグラスを胸元から視線の先に高く上げた。

「司と一緒にするな」

「司の場合は普段から想像できないくらいにニンマリなるけど、俺の場合は想定内だ」

「俺がいつニンマリした!」

司の不機嫌な声もこの場は俺たちの笑いを誘う種にしかならない。

「今はニンマリしていないだけだろう。牧野がいないからね」

のんびりとした類の声。

「明日は牧野も帰ってくるんだろう」

間髪入れず類の声に続く総二郎の声。

「あぁ」

短い返事も一瞬で機嫌のいい音色を浮かばせてる。

結婚前も後も変わらない。

司の機嫌のよさは牧野に左右される。

俺も似たようなものか。

「いつ見ても仲いいよね」

葵の腕が自然と俺と腕を組むように動く。

そばから離したくない衝動に駆られるのはいつも俺。

何気なく葵から俺に触れてくる瞬間に感じる温かさが心地よさを指先から腕に身体にと伝える。

あいつらからみたら俺たちの方がきっと仲睦まじく映るはずだ。

「腐れ縁だからなぁ」

「下手したらケンカになりそうな言い合いに聞こえるけど、どこかで誰かがしっかり修正してるんだもん」

「見ていて楽しいし、うらやましい」

楽しげな瞳はそのままあいつらに注がれる。

「あいつ等じゃなく俺だけを見てほしいけど」

覗き込んだ葵は首をかしげて俺を見つめて戸惑った笑みを浮かべた。

「あのね。冗談でもそんなこと言われると心臓が壊れそうになるんだから」

耳まで真っ赤になった初々しい反応。

ベットの中じゃ従順さに大胆さも加わって慣れたなって感じてたんだけど、俺の方がドキッとなってしまってる。

「なあ、お前らも俺たちみたいに愛を確認する無人島生活やってみるか?」

いつもの俺様の憎たらしげな表情を浮かべて司が俺の鼻先に迫ってつぶやいた。

熱くなりかけた体の熱が一瞬にして奪われる感覚。

助かったって思うにはあまりにも強烈な司の声。

「俺だけってずるくねェ?」

ずるいって言われても結婚前にそんな体験するカップルはいないだろう。

「あれは牧野の両親と司の母親がやったんだろうがぁ」

俺と葵は愛を確認する必要はないって思うしな。

結婚を止めるって土壇場で迷うような関係じゃないはずだ。

「俺はサバイバル向きじゃない」

俺としては珍しい憮然とした声が出た。

下手すると悪戯的発想!と、道明寺の力!で何を画策するかわからない。

司を止めらることができる牧野とは別居生活中。

注意を怠らない必要があるって考えるのがまともな思考。

警戒心丸出しで司に対抗してる。

「あきらだと三日が限度だと思う」

「司だからこそ1か月も無事に無人島で生き残れたと思う」

「司はすごいよな。どこでも生きていける」

総二郎と類が司の自尊心をおだてる助け舟。

確かに葵の言うとおり連係プレーは見事だ。

「当たり前だ。俺様じゃなきゃ耐えられないだろうな」

まんざらでもないような表情を司が浮かべる。

俺と葵の無人島生活計画は司の頭の中からこの瞬間抜け落ちたはずだ。

このあたりの単純さは財界TOPの道明寺代表の緊張感が抜け落ちてしまってる。

それは俺たちだけに見せる表情。

司に近づいてきた一人の中年男性。

一瞬にして司は冷淡な落ち着きのある表情を作ってしまってる。

対等に世界で飛躍できると評判の道明寺司はウソじゃない。

「緊張してきた」

俺の横でぽつりと小さく葵がつぶやく。

「このパーティーの招待客もすごいけど・・・

一番人目を惹いてるってことがいまさらながらわかった」

上目づかいで真直ぐに見つめる葵の瞳。

落ち着きがなく瞳がさまようって視点が定まらない。

「俺がいるだろう」

「それが一番落ち着かないかも」

キュウッと袖を掴む葵の指先は白く色を失ってる。

「結婚を辞めたくなったとか言うなよ」

「それはない・・・でも・・・延ばしたいかも」

捨てられた子犬が哀願するように葵の瞳が俺を見つめてた。

拍手コメント返礼

妙様

初めの書き出しではカップルが成立する設定じゃなかたんですが、続けて書いてるうちにこのカップルアリじゃん♪になってました。

おっ♪駿君たちと恋愛まで~。頑張ります。

ゆめ***様

ありがとうございます。

期待にこたえられるかどうかはこの後ですよね?(^_^;)

b-moka

この二人の安定感はなんなんでしょう?

絶対つかつくじゃ出せない雰囲気。

う~ん。

つくしとカップルになるとなんだかみんな司と同じになっていく感じがるんですけどね。

今度こそ結婚まで行けるかなぁ~。

han****様

早速続編を~。

少しはためた方がいいと思いつつ頭に残すとストレスを感じるもので(^_^;)

UPしてみました。

「はぴまり」は10巻で終わる予定みたいですよ。

見つけて読んですぐにはまってしまいました。

読んだ感想をぜひ聞かせてくださいね。

一緒にはまってもらえるとうれしいな♪

なおピン様

風邪は大丈夫ですか?

お大事に。

拍手コメント入れられなかったんですね。

記事のコメントでは管理人なのにはじかれることがあります。

記事だと投稿ができたかどうかすぐに確認できるんですけどね。

拍手コメは拍手しないと見れないですもんね。

あきらと葵の結婚の設定はつくしが司法修習してるときにしました。

司が拗ねそうじゃないですか?(笑)

リターンズDVD♪

私も見たくなりましたよ~。

あ~見たら家庭訪問のための大掃除が出来なくなる~~~~~。

明日まで我慢します。

篠原千絵さんや惣領冬実さんや前原滋子さん、前田恵津子さん、森丘栞莉さん私も好きです。

それに赤石路代さん 大海とむさん、上げだしたらきりがない♪

なぜか小学館が好きなんですよね。

suw3 様

コメントありがとうございます。

葵ちゃんと知り合って時々司しちゃうあきら君が意外と好きなんです。

冷静でいられなくなるあきらくんはらレアですからね。