SP物語 11(ソラノカナタ スピンオフ物語)

今日はどのお話♪

浮かばないのでその考えてる時間に、『12星人×武将 あなたはどの武将タイプ』占いをやってみました。

戦国武将は好きなんです。

私の結果は徳川家康。《責任感の強い現実主義者》

『人なつっこさとリーダーシップで誰をも味方に取り込んでしまう魅力あり。引き受けたことは自分を犠牲にしてもやり遂げようとする強い責任感がある』

リーダーシップはないですけど、ほかは当たってるのかな?

徳川家康より織田信長が好きなんですけどね(^_^;)

この話は「ソラノカナタ17」の番外編になります。

*

「牧野!」

手すりから身を乗り出して叫ぶ代表。

その声につられて横から手すりで身体を支えながら下を眺める。

「あぶないです」

今にも7メートル上から飛び降りそうな代表の脇を抱きかかえた。

「部下が牧野様がロビーにいらっしゃったといま連絡がありました」

それは焦ったような一平の声

「先輩、助けてください」

悲痛な声。

あいつ・・・泣いてないよな?

「分かってるよ。あそこにいるだろうがぁ」

代表がホテルの出口の方向を荒々しく指で示す。

「えっ!」

指が示した光景に今度は俺の方が手すりを追い越して落ちそうになった。

彼女の周りを囲んでるダークスーツ。

その中心は艶やかなオーラーを放つ。

長身の男性が俺たちを見上げて軽く片手を上げた。

微笑みを浮かべる余裕。

彼女はまだ俺たちの存在に気が付いていない。

こわばったままの表情の彼女。

俺たちから離れた男性の視線はそのまま優しく彼女に向けられる。

ルフレット王子だよな?

一平・・・失敗したな。

今一番彼女との接点を待たせたらダメな相手。

今回の訪米最初の嵐は彼女がエレベーターに閉じ込められたことから起こってる。

その一緒に閉じ込められた相手。

それでなくても彼女と代表はケンカ中。

一平!代表の彼女に対する嫉妬を知ってるか?

俺たちが彼女と軽くあいさつしただけできつい視線を代表に向けられるんだぞ。

明るく笑顔を向けられたものならすぐに彼女は俺たちから代表に引き離さらてしまう。

最近は代表の不満そうな顔を見るのが少しの楽しみだった。

このくらいの嫉妬なら俺たちが被る被害はないと知ってるから、子供じみた感情を無造作に見せる代表。

普段の冷血な冷ややかな感情が熱く変わる。

二十そこそこの若造だって思える瞬間が好きだ。

彼女と居る時の代表は愛しい存在に変わる。

今回はそういう余裕はなし。

暴風の渦がぐるぐる俺たちを巻き込んでいく感覚が全身を覆う。

「追いかけろ!」

逃がすなよ!

そんな気持ちで俺はマイクを通して一平に声を張り上げた。

「たくっ」

耳元に響く代表の舌打。

それは俺たちに対してのものなのか、代表自身に対するものなのだろうか・・・。

俺たちだけのミスじゃないですよね!

本音はそう言いたい。

言えねェけど。

階段を飛ぶ様に走り下りる代表を追いかける。

「牧野」

ベルボーイが代表の迫力に押されるように道を開けた。

リムジンに乗り込む小さな姿。

心なしか消え入りそうな儚さ。

俺たちを待つこともなく滑り出すリムジン。

それを見送る一平の肩をポンと叩いた。

「遅いですよ」

「これでも必死で走ったんだ。もう無理だぞ」

荒い息を整えるように息を吐く。

心拍はかるく150は超えてる。

「牧野は?」

後ろから聞こえた低い声。

思わずピクッとなった背中に緊張が走る。

代表に顔を向ける気力は低下中。

俺達を押しのけて前に出る代表。

彼女を乗せた車はすでに小さくなっている。

「牧野を連れ戻す時間はなかったのか?」

「それが・・・戻りたくないと言われて・・・」

一平のおどおどと絞り出すような声。

「無理やりでも俺の前に連れてくるのがお前らの仕事だろうがぁ」

一平の胸元を掴んで代表が引き寄せる。

「心配いりません。王子の御一行と一緒ですから行先はわかります」

一平のしめ上げられた狭まった喉の奥から必死な声が漏れている。

「それが一番心配なんだろうがぁ」

投げ捨てるように突き放された一平。

よろけながらも体勢を立てなおして直立に立つ。

「一平、大丈夫か?」

「先輩、すいません」

「お前の責任じゃないから」

この状況ではたぶん代表でも彼女を取り戻すのは不可能だって思える。

それが分かってるから代表も一平を殴らなかったって思いたい願望。

それでも・・・

仕えないやつらってレッテルは数枚貼られてるって思う。

これからどうするのか。

もうお手上げですって西田秘書に連絡するしかない。

俺たちの役割・・・。

身辺警備の域は完全に外れてる。

一平じゃないが今回は予想外の展開。

もう二度と・・・

代表と彼女の二人の警護が楽だなんて思えなくなってしまった。

拍手コメント返礼

Gods&Death様

ご心配おかけしました(^_^;)。

我が家が直接荒らされたわけじゃないのでご心配なく。

いろんな中傷はある程度覚悟の上でやってますので。

精神にゆとりがあると鼻で笑っていられるんですけどね。

「見えないことをいいことに」

本当にそうなんですよね。

日常生活では、けして、体験しないであろ罵詈雑言がなぜネットの中では氾濫するのか!

顔が見えないからこそ言葉を慎重に選ぶべきなのにっていつも思っています。

いただいたコメントは勇気100倍です!

しょうもないコメントは相手にせず頑張っていきます♪

おくら 様

西田さんからSPに届きましたか(笑)

中々の通ですね。

脇役でも西田さんとは対称的ですが愛すべきオリキャラに成長してくれてます。

今後もSP物語は続きますので応援して下さいね。

SPと言えば岡田君。

見ましたよ。

岡田君と言えば去年真央ちゃんと夫婦役を映画で共演しましたね。

大河も2人で引き継ぎましたしね。