秘書西田の坊ちゃん観察日記 37(不機嫌なFACE 番外編)

1か月ぶりの西田さん日記です♪

連載中のお話の中に西田さんが登場すると書きたくなるんですよね『西田さん日記』

このお話のあとは子守をする西田さん&楓さんコンビも楽しそうで~。

気長にお待ちいただけたらお届けできると思います。

不機嫌なFACE 1 の番外編となります。

*

おや・・・。

珍しいこともあるものだ。

率直にそう思った。

私がそばにいることも気が付かない雰囲気で、床を踏み鳴らす興奮度。

ここまで不機嫌な表情を浮かべてつくし様が現れることは珍しい。

代表の我儘、横暴さに振り回されてるつくし様の愚痴は聞き慣れてる。

ご同情申し上げますと心の中で呟く日常。

今回はなぜかいままでのそれとは、どことなく違う気がした。

「なななんだ」

つくし様の威圧的な態度にたじろぐ代表。

迫力に負けて一歩後退。

他人に対して引くことのない代表が焦る姿はつくし様限定。

それに遭遇できる幸運はそう転がってない。

代表がやり込められる瞬間が好きです。

代表の両腕につくし様は無言のままで双子を渡した。

渡されたというよりは何も分からないままに押し付けられた格好。

「これ、どうすんだ!」

「これって、自分の子どもでしょッ」

代表を突然襲った突風はそのまま去って行った。

動揺の傷跡を残して・・・。

代表の足元に数枚の枯葉を舞い上げていた小さな竜巻は威力をなくして消えかかる。

代表・・・

間の抜けた顔が出来上がっています。

他の部下には見せられない。

「今度は何が原因ですか?」

「原因?」

「あれほど怒っているつくし様は初めてのような気が・・・」

原因が分かっていないことは重々承知している。

途方に暮れた代表を見る機会はあまりないので楽しみたくなる本音。

お二人のケンカの原因は『ショウモナイ』と苦笑する内容が多すぎます。

「身に覚えがない」

「気づかないだけじゃないのですか?」

私の声にムッと代表の両頬が動いた。

不機嫌さには怒りの感情が付け足されてないからまだ楽しめそうだ。

だが・・・。

このままお子様二人を代表に預けたままというのも仕事に差し障る。

代表よりお子様の方が身が持たない気がします。

つくし様もこのまま本気でお子様たちを代表に任せたままというのはあり得ないはずだ。

まずはしばらく様子を見る。

数十分程度だろうか。

つくし様は取り戻しに帰ってくる!

そう予定して行動をとる。

長年の経験で培われてきた判断力にかける。

「仕方が有りませんね」

デスクの上に置かれているつくし様の置き土産のおんぶ紐を手に取る。

「それなんだ?」

不思議そうに眺める代表。

今まで見たことも使ったこともないのは明白。

「抱っこ紐ですよ」

「こんな風にすると両手が空きますから」

代表の片手から舞様を受け取っておんぶ紐を使って胸元に抱いた。

私が使っていた時よりずいぶんと簡単になっている。

あの頃は私も苦労しました。

嫁に笑われながら教えてもらったものです。

「お父様はなにも知らないですね」

私の声に舞様はご機嫌な表情を浮かべる。

「西田はこっちだ!」

つくし様似の舞様への溺愛ぶりは重々承知しています。

つくし様と舞様。

手の中の駒が増えたことは大いに私を喜ばせている。

簡単なはずのおんぶ紐の使用法にあたふたしている代表。

不器用さは小さいころから変わらないようだ。

わざと代表を煽る様におんぶ紐をするりと使用して翼様を背中に背負う。

「前じゃないのか?」

「背中でも前でも好きな方でどうぞ」

悔しい表情が浮かぶ代表。

「代表…下手ですね」

そのまま翼様を背負って執務室を後にした。

きっと意地でもおんぶ紐を使おうとするはずだ。

少しのスケジュールの狂いも今日は笑って許せそうな気分。

久々に悪戦苦闘気味の代表が見られる。

最近は家庭でも仕事面でもそつがなくて私は一抹の寂しさを感じていたんです。

翼様を背負った私の姿にたじろいだような表情を部下たちが浮かべた。

流石に笑わないのは日々の指導の賜物。

これも査定の評価の一環。

このくらいで対応を誤ってもらったら秘書は務まらない。

「きゃーかわいい」

私をわざと見ないようにしたいのか・・・。

部下たちは私の背中に興味を示している。

後しばらくするともっと興味の惹くものが登場するはずだ。

「西田、これでどうだ!」

勢いよく開いたドア。

無事におんぶ紐を装着出来た代表の胸元にはおんぶ紐からわずかに柔らかそうな髪の毛が見える。

「ウソッ!代表が赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしている!」

「かわい~い」

私の時とは雲泥の差の歓喜な声。

「お上手です」

子供をあやすみたいに、めずらしく褒めてしまった。

拍手コメント返礼

らん**様

>私もお話に西田さんが登場するとつい西田さんサイドのお話を期待してしまいます。

うれしいですね。

きっと西田さんも草葉の陰で・・・

まだ生きてるって・・・。

司君の色気ただ漏れ舞台裏のお話も準備中です♪

haru*****様

西田さんの隠れファン多いんですよね。

別に隠れてないかな?(笑)

拍手の数も多いですしね♪

裏で司がいじけなきゃいいんだけど・・・

「俺の人気を抜くわけねえじゃん」

鼻息荒く胸を張る司。

「わかんないわよ。道明寺の人気は花沢類と西門さんと美作さんとの4分割されてるし・・・」

つくしは指を折って考え込んでる。

「その中でも俺がダントツだろうがぁ」

つくしの4つ立てた指を握りしめて一つにまとめる司。

「ダントツねェ・・・」

「なんだ、その何か言いたそうな目ッ」

まとまった指を司の鼻先に当てるつくし。

「西田さんは競争相手がいないからなぁ・・・」

「・・・」

考え込む表情の司。

「西田はおふくろに返す!」

「許されるわけないでしょう」

「西田ッ、その呆れた顔を見せるなッ!」

これからもちょいちょいと登場させます♪

b-moka

西田さんの働きなくしては~♪

司君自信も内心は西田さんに期待してるとかあるかも~。

私も西田さんは好きなのでまだまだお話は増えると思います♪

ひつじ様

そつのない西田さんが落ち着くのはなぜでしょうか?(笑)

ゆげ様

>今日もスタバで休憩してました(笑)。思いっきりニマニマ顔で読んでいたらしく、試食を持ってきてくれたスタッフさんに「超笑顔なんですけど(^_^;)、いつもの花男ですか?」と聞かれて、はじめて自分がニヤニヤしていたことに気がつきました(汗)。

私の方が恥ずかしくなるんですけど・・・

なにを書いているんだって思われたら~~~~~~。

キャーーーー―ッ。 ← いまさらねぇ・・・

司がやり込められることに愛着を感じる集団。

う~んッ、かっこいいオトナナ司が好きなはずなのになぁ~。

>「西田、これでどうだ!」 司、かわいい♪かわい過ぎる~!松潤やって~♪

頭の中では何度もリピートさせてます。

ドヤ顔で出てきた司君が周りの視線に少し躊躇する表情を作ってすぐに誤魔化す。

脚本にはそう指示を書き込んでる私です。

なおピン様

鼻炎辛そうですね。

お大事に~。

無理されずにお過ごしください。

ゆげ様

スタバの店員さんとそんなお話が出来ちゃうなんてすごく楽しそう。

そのお店が近ければ私も常連になりそうだ~。

どうもと入って行っても「花男2次やってます」とはいきなり言えないだろうなぁ~。

>脚本にはそう指示を書き込んでる私です。まさしく私もそう思いました!イメージ通りの指示です(笑)。映像化は絶対にこれでいきましょう(笑)。TBSじゃなくてもニコ生とかで、映像化出来ないかな~♪超需要あると思うんだけど…♪

見たい!

観たい!

みた~いです~~~~~。

はぴまり楽しいですよ♪

さあ一緒にはまりましょう♪

ネットでも読めるみたいですよ。