思い出は虹色に輝く6

今日からゴールデンウィークですね。

我が家の予定は実家めぐりだけでございます。

楽しい休日をお過ごしくださいませ~~~~~~。

頭の中が混乱気味。

今に始まったことではないんですけどね・・・。

去年までは多くても連載してるのは3作品程度で抑えていたんです。

それがただいま7作品。

そのうちの「春光~」と「イル~」の2作品は更新が止まってるし・・・(^_^;)

終わらせてもすぐ書きたくなる気の多さ。

だっていただいてるコメントや感想から妄想が広がるんですもの~~~~。

混乱させてるのは遊びに来て下さる皆様も一緒かな?

お付き合いいただけると私もがんばれます

*

「道明寺ッ!道明寺ってばッ」

牧野の腕を引っ張る様に歩く俺を、掴んだ指の間で牧野の手首が嫌がる様に左右にきゅっきゅっと動く。

痛いんだからって訴える視線は少し涙目。

睨らむんじゃねェよ。

抱きしめたくなるじゃねェか。

怒っているのか、甘えているのかわからなくなる。

ここで抱き寄せたら頬にパンチって結果が見える。

「大体、私と道明寺じゃ足の長さが違うんだから」

大学を出て近くの喫茶に牧野と入る。

パフェのグラスの奥底にスプーンを入れて引っ張り出したバニラアイスを眺める満足そうな顔で、俺には愚痴る。

「どこからでも湧いてくるあいつらが悪い」

俺の話を聞きながらも牧野の視線はどのフルーツを次に食べるか目を輝かせて悩んでいる。

「ハエみたいに集ってくるなつーの」

「ハエって・・・」

牧野の視線がパフェからやっと俺に留まった。

指先ではイチゴをつまんでハエと動いた唇に押し込んでいる。

「あいつらは牧野がいるとどこからでも飛んでくるんだから、ハエよりゴキブリか?」

「あの3人をハエとゴキブリに並べられるのは道明寺位だわ」

呆れた表情のままの牧野は、空になった口内にバニラクリームをスプーンですくって運んで行った。

ハエやゴキブリの話でも食べ物がよくまずくならないならないもんだ。

ごみごみとしたところで生活をしているとこうなるものなのだろうか?

牧野の家で突然であらわれたゴキブリを牧野はスリッパで叩いて追いかけていたもんな。

俺の家じゃ見たことねェし。

俺はお前の食欲に感心している。

牧野が食べているとなんでもおいしそうに見えるから不思議だ。

牧野のパフェからつまむイチゴ。

「あっ!それ最後にとって置くつもりだったのに」

イチゴ一つで顔色を変えるやつは俺の周りにはいねぇぞ。

甘みの中に広がるすっぱさ。

「返すぞ」

「いらないわよ」

食べかけのイチゴを押し付ける俺に顔をそらす牧野。

牧野の手は必死に俺のイチゴを持った手と攻防中。

「嫌がるなって」

「誰が食べるかぁぁぁぁ」

しかめっ面の牧野の鼻先で俺はわざとらしく残りのイチゴを口の中に放り込んだ。

「こっちも食べてやる」

伸びてきた牧野のスプーンは俺の目の前のタルトを一刺し。

全部持っていきやがった。

まだ一口も食べてない。

「やるよ」

牧野の目の前にタルトの消えた皿をそのまま差し出す。

大口開けて嬉しそうに頬張る色気のねェ表情。

ほっぺを落とすなよっていいそうになる幸せの表情。

このくらいの食べ物で釣れるんだから安いやつだ。

「なぁ、牧野?」

「なふぁははに」

口の中のものをゴクンと飲み込んであわてた様に「なに?」て、言い直す牧野。

面白れぇやつ。

「ついてる」

牧野の口元のクリームを親指ですくってペロリと舌先でなめる。

指先で感じた肌の柔らかさと温もり。

すくい取ったクリームの味は牧野を舐めた様な甘い錯覚を舌先に感じてる。

「ありがと」

俺の見つめる先で牧野の頬が一気に染まる。

「何、照れてんの?」

「別に・・・照れてなんかない」

さっきまで動かしていた口も小さく動いたまま止まってしまった。

「照れてんじゃん。隠すな」

唇をかみしめたまま見上げる視線が少し拗ねている。

「いたぞ」

聞きなれた声にざわつきだす店内。

遠慮がちに俺に向けられていた視線はそのまま店の入り口に向けられている。

誰だか見なくても分かる。

コツコツと近づく三様の足音。

頬杖をついてそっぽを向いていた俺の横でテーブルに落ちてきた腕。

「イチャイチャしているのじゃねぇよ」

耳もとで囁くような総二郎の声。

「俺たちから分からないところに逃げればいいのに」

類の口元は小さく笑う。

「歩道から丸見えの窓側に目立つようには普通は座らないよな?」

別に逃げていたわけじゃねェ。

あきらに反論する気も失せている。

「今日のデートの相手決まったのか?」

あの人数の女性に取り囲まれてから30分程度の経過時間。

「司に心配されなくても大丈夫だ」

残念だったなと総二郎が俺の肩をポンとたたく。

肩をゆすって振り払う手のひら。

さわんじゃねェよ。

クソッ!

解放されるの早すぎじゃねェかぁぁぁぁぁ。

拍手コメント返礼

b-moka

週末の一人は久しぶりで、暇してます。(^_^;)

庭の草むしりに布団を干して掃除も終わって暇なのでワンコのシャンプーをしてもまだ2時ですよ。

それでコメント書いています。

司は詰めが甘いですよね。

どうして邪魔されないところにつくしを連れ込まなかったんだだろう・・・。

それは明日から我が家には家族の目があるからです。(笑)

ハエ&ゴキブリ扱いの総ちゃんたちの仕返しはあるのでしょうか~。

ゆげ様

一気読みもそろそろ終わりじゃないですか?

花男大学Ver見たいですよね。

そろそろあのキャストじゃ無理かぁ・・・

みんな大人になりましたものねぇ。

>つくしちゃんは、旧司法試験でよかった♪新司法試験だと法科大学院へ行かなきゃいけないから、結婚が2年延びちゃうところでした。

ギリギリですよね。

結婚を2年延ばすと言われて怒る司。

無理やり結婚してるって可能性もあるのかな?

「大学卒業したら結婚するはずだったよな?」

「大学院にに行かないと司法試験が受けられなくなったの」

「誰が変えた?」

「変えたって・・・何する気!?」

「どこに連絡取るつもりよ!」

「総理だろうが大臣だろうが更迭させてやる!」

「やめてッ」

「じゃあ、結婚するか?」

「出来るかッ」

またここで別なお話がむくむくと!

妄想を追い出さなきゃ次のUPのお話が書けなくなりそうです(笑)