UNREAL 特別編
けい様からのコメントからの特別編です。
こうしてUNREALな小説は作られた。
ふに***様
つくし呼び出しの経緯はこのようになりました(笑)
話は変わりますがお知らせを一つ。
以前紹介した『はぴまり』来月号のプチコミで最終回なのですが、結婚情報誌ゼクシィーとコラボするそうです。
別冊付録『結婚式打ち合わせサポートBOOK』ココでしか読めない漫画が見れるに心を動かされています。
結婚情報誌は見る必要がないのになぁ。
ゼクシィー7月号は5月23日発売です。
*「総二郎、評判の作家に依頼したって言っているけど大丈夫なのか?」
真面目に真剣な顔をあきらと向き合わせてフッとわずかに口元が緩む。
二週間前俺たち以上に真面目に悩む司を見たのは久しぶりだった。
「そんな雰囲気になってもかわされる。どうすればいいんだ?」
女を口説くテクニック。
それは教えられるものじゃない。
相手が牧野となればなおさらだ。
「そのまま押し倒せば済む」
司なら小細工ないしが一番だろう。
「好きな女に無理やりはできねぇだろうッ」
お前らもうやったんだろうがぁぁぁぁ。
やった後に相談する必要は普通はありえないと思う。
司と牧野は・・・普通じゃねェか。
「最近避けられているんだ」
「俺、なんか失敗したか?」
牧野と一夜を共にしてメロメロ、フニャフニャ。
そのうえ牧野にベタベタの司。
「なにか、あったな」
「確かに変わった」
「特に司だけど」
2人の関係が変わったのはバレバレの状況。
あきらと類と3人で、どうしようもねェと顔を見合わせた。
「・・・あれじゃ牧野に逃げられると思う」
ぽつりとつぶやいたのは類。
その予想はどうやら当たったらしい。
「いやぁ、連載たくさん抱える人気作家らしくって…引き受けてもらうのに苦労したのなんのって…」
いろんな伝手で依頼OKの返事が来たのは三日前。
「で、作品の内容ってオーダー出来るのか?」
司が喜びそうな内容をあきらと模索。
類は任せると、いつものごとくそっけない。
「『大人』とか『甘甘』とか、司が喜びそうなのが有ったから適当にチェックしておいたけど…そうそう『スペシャル』って言うのも希望しておいたから、きっと司好みに仕上がるだろう」
メールが届いたとPCが知らせている。
開いた添付ファイル。
「吸って、吐いて、吸って。ゆっくりこれを飲んで」
つくしは目の前に出されたコップの中身を一瞬見つめて一気に流し込む。
「先を見せろ」
あきらが身を乗り出すようにPCの画面食いつく。
つくしは司の首筋に顔をうずめる。
「大胆だな」
「言わないで・・・」
司は返事をする代わりに熱い口づけを返した。
つくしは息をすることもまっすぐ立っていることもできずに司の肩を掴んだ。
やがてその手は司を求めるように引き締まった筋肉をなぞり始めた。
つくしは司のシャツのボタンを外して指先を胸元に滑り込ませていく。
「・・・くっ・・・」
司の唇からこらえきれないような声が漏れる。
それと同時に司の腕はつくしをデスクの上に押し倒した。
スカートの裾から長い指を侵入させて下着の縁をゆっくりとなぞる。
「やっ・・・」
嫌だと漏れた声は形だけ。
煽るような指の動きにつくしの息は弾みはじめ、無意識のうちに腰を浮かせると下着が膝の下まで引き下げられた。
「リアルだな・・・」
「内容はなッ・・・」
「同姓同名の官能小説・・・」
「どう考えも司と牧野には転換できねェぞ」
苦笑ぎみに漏れる声。
牧野の男を煽るような行動を期待するのは無理がある。
経験がない牧野は司を受け入れるだけで精一杯だと容易に想像できる。
司も無理だろう。
脱がせるだけなら乱暴に!強引に!破くが司らしい気がする。
「「なあ」」
声が出たのはあきらと同時だった。
「これ読んで司は妄想を増長!増強!するだけじゃねェの?」
心配!不安な感情はゼロに近いあきらの表情。
どうやら根本は俺の考えと一緒らしい。
「牧野の反応を見る方が面白くないか?」
あきらの表情に乗っかってつぶやく。
「牧野が司を避ける割合が増える気がするよな」
「イチャイチャできなくなるんじゃね?」
笑いをこらえた顔で互いに見合う。
「牧野を呼び出して最初にこれを見せるか」
どうやら小説オーダーのスペシャル『S』は『エス』の間違いだったらしい。
牧野がらみの司はいじめがいがある。
「確かにスペシャルだ」
あきらの声に思わず笑い声をあげた。
拍手コメント返礼
b-moka様
司が真面目に悩めば悩むほど2人は楽しくなっていくって感じですよね(笑)
最後はしっかりフォローしてくれるだろうから大丈夫だよ~。
ゆげ様
楽しいこといっぱいあったでしょうね。
えがききれない面白いこと♪
なぜかSモードにのめり込みそうな私がいます。(笑)
>このF3の会話をつくしちゃんに聞かせてあげたい。そして、つくしちゃんが怒るのは司という構図が出来上がってます。
司君が一番の貧乏くじ♪
そのくらいの貧乏なんて砂みたいなものだろうけど・・・