FIGHT!! 30

更新が滞って申し訳ありません(^_^;)

週一のペースで更新できるのが理想なんですけどね。

そろそろ一日2話のペースに戻せるといいんですが、頭の切り替えにもたついています。

何かいい方法ないかなぁ・・・。

今日は久々の2話目のUPです。

*

「出るな」

「無理」

イラッとした表情は私に否定的な態度しかとらせない。

純に私を欲してる瞳には弱いんだけど理性をまだ保ってられる段階に救われてる。

取り出した携帯。

奪われるのを拒むように素早く背を向けた。

「もしもし」

背中から簡単に伸ばされた腕。

奪われないようにガシッと携帯を両手で包み込む。

伸びてきた腕はため息交じりにあきらめたように司の前髪をかき上げた。

少し開いたシャツから覗く鎖骨。

少し汗ばんでる肌。

デスクワークのわりには無駄な脂肪のついてない筋肉質の身体は反則気味な気がする。

こっちは出産で付いた脂肪を落とすのにどれだけ苦労をしていることか・・・。

実際あと2センチはお腹の肉を落としたい。

人のお腹をつまんで喜んでる司をいじわるだと責めるのもあと少しだと努力中。

「しょうもねェ連絡なら許さねぇ」

不満げな声は一瞬で触れたものを凍らせるような冷気を帯びている。

中断された行為に少しだけの不満を私も持っている。

「いま大丈夫ですか?」

聞こえてきた頼りなさげな声は阿賀野さん。

大丈夫じゃないって言葉は飲み込んで「少しだけなら」と前置きした。

「聞きたいことがあるんです」

「道明寺さんって・・・」

言いにくそうな声は大事なところの前で聞こえなくなった。

つづく言葉は「道明寺さんて、あの道明寺さん?」か?

ばれたか?

それって携帯で慌ててかけてくる内容か?

確かに1秒でも早く確かめたくなる内容なのかもしれない。

悪気はなかった!

騙すつもりでもありません!

ただ言えるタイミングがなかっただけです!

携帯から聞こえてくるであろう次の言葉を想定して返す言葉を探してる。

「道明寺さんって・・・弁護士さんでしたよね?」

「へっ?」

間の抜けた声が口から出た。

「弁護士さんですよね」

もう一度念を押すような声。

「そうですけど・・・」

「相談に乗っていただきたいんです」

相談って・・・

ある程度のお金持ちって顧問弁護士がいるはずで・・・

英徳に子供を通わせるほどの親なら弁護士に困るはずはない。

知り合って間もない私に相談ってなんだ?

ややこしそうな感じがする。

「お願いします」

切実そうな声に断われる事が出来そうもない自分の性格は厄介だ。

私の耳元に触れる温もり。

ピクリと背中に走る緊張。

司の頬が携帯を挟んで押し付けらていた。

「盗み聞きするなッ」

「俺にも聞く権利があるはずだ」

ちいさな声での攻防。

無碍にすると携帯を取られて壊されかねない。

邪魔はしないでと唇を小さく動かして携帯の声に意識を集中させた。

「会っていただけますか?」

「あっ・・・」

ゆるりと足をなぞる指先。

唇を付いた声に思わず携帯を顔から離した。

「触れるなっては言ってねぇよな」

ニンマリとした唇はそのまま首筋を吸い上げクチュっと音を鳴らす。

「あっ・・・空いてる日を確認して連絡します」

早口に焦りながら返事をした。

そう言った途端に私の手元から携帯は司の手の中に奪われる。

後ろに放り投げられた携帯は半円を描いてカタッと音をたてて落ちた。

拍手コメント返礼

b-moka

少しだけの不満に対して大いなる不満。

負けるのはどっちだ!

決まってるでしょうけど(笑)

相談ってなんでしょうね♪

サワコロ様

久々の連続UPでした。

サプライズと喜んでもらえてうれしいです。

ゆげ様

「携帯邪魔」

司はきっとこの状況ですこぶる不満だったと思います。(笑)

つくしは「司、邪魔」って思ってるだろうけど。

つくしちゃん事件に巻き込まれるのを期待されてるよ~~~。(他人事の私)

なおピン様

おはようございます。

やっぱりパソコンの調子が悪いのですかね。

> なんともいえない阿賀野さんというオリキャラ・・・・・道明寺さんって・・・の後の言葉につくしと一緒に 私も、うん!うん!そして、へっ?・・・・・。

つくしじゃなくても「へ?」ですよね。(笑)

どうなることやら~。