不機嫌なFACE 11

この前の投票の結果は『ざわつく本社内、社員の驚きと噂。なかなか社内を出れない二人』

でした。

そしてこの後はの流れになるのかなぁ。

続きからどうぞ♪

「はぴまり」を知ってる方が多くてうれしいです。

150万部突破のコミックだから人気はあるんですけどね。

はぴまりカテゴリー追加です!

ブロとも申請をいただいてる さあやーーん様。

年齢の確認が取れなくて承認しておりません。

ご連絡をお待ちしてます。

*

「カタ、カタ」

「カン、カン」

無機質な冷たい二種類の靴音が響く非常階段。

「なんで、エレベーターで降りないのよ」

登りじゃない分下りは楽だけど膝にかかる負担は大きいって知らないのかッ。

軽やかに降りていく背中を見つめながら司の早い足取りに私の息は上がっている。

もう10階は降りたはずだ。

「こっちの方が誰とも会わないだろ」

最上階からの直通エレベーターに乗ってくる人材は限られていると思うけど。

その人たちにつかまりたくないということだと気が付いた。

移動する少しの時間も指示を出して歩く司の姿は日常的に見られる光景。

執務室を代表が出たって報告は司がエレベーターを降りる頃には1Fロビーに速攻で伝わっている。

待ち構える社員の中で司の視線とペンがせわしく動く。

歩く速度は数秒の遅れを生む。

それでもやっぱりエレベーターの方が時間を短縮できるって思うけどね。

「西田が気付いて追いかけてきても、エントランスできょろきょろ探してる西田の裏をかける」

西田さんが焦ってキョロキョロしている場面って想像がつかない。

秘書室で『しょうがない』って、ため息をついている西田さんの方が西田さんらしいと私は思う。

誰かに見つかり連れ戻される確率は低い。

司を説得するのも引き戻すのもあきらめた。

久しぶりに見るうれしげな笑顔。

子どもみたいな無防備な表情を見せられたら受け入れるしかない。

子供たちは・・・まあ・・・お母様が見てくれるし。

孫の面倒を見られて喜んでいると思いたい。

たぶん・・・

きっと・・・大丈夫だ!

司に双子を勢いで預けた無謀さに比べたら安心感は100倍に跳ね上がる。

「あっ、ちょっと仕事場に寄ってもいいかな?」

「いいかなって弁護士事務所か?」

「ほら、ちょうどその扉を開けたらすぐだし」

非常扉に書かれた10の数字。

持ち帰ってできる書類の整理がいくつかあったことを思い出した。

帰って仕事ができるかどうかはすごく疑問だけど。

扉を数センチ開いてそこからきょろきょろと覗き込む。

「誰もいないよ」

逃げているわけじゃないのにこの警戒心。

代表が突然現れるざわめきを最小限にとどめたい。

わたしが事務所にいると無意味に現れた司にどれだけ甲斐さんがビビっていたことか。

10階に代表!の騒ぎは、他の部署の仕事を滞らせると各部署の部長が西田さんに泣きついたという出来事は記憶に新しい。

芸能人が来た!

そんな空気でみんな仕事をほったらかして10階に集まっていたもの。

「司はここで待っていて、先に行ってもいいけど」

扉を開きながら後ろにいる司に振り返った。

「逃げる気じゃねぇよな?」

疑われてる不満より脅されてる気分になりそうな低めの声が重圧的に響く。

扉のノブを握った私の手の平を司の手のひらが包み込んできた。

扉と司に挟まれて逃げ場はない。

もともと逃げる気はないつーの。

「逃げる理由があるの?」

考えれば確かに可能。

司をここで怒らせてしまう利点はわたしには見当たらない。

「翼や舞を預けたままだからな」

「司に預けたままなら心配で引き返すけど、お母様なわけだしね」

少しムッとした表情が目の前に迫る。

思わず大きく息を吸い込んだ。

冷たい空気と一緒に唇に触れる熱。

息もするなとでも言うようなキス。

腕をつかんで引き上げられた身体。

圧倒的に雄々しいオーラはその場の温度を危険なまでに引き揚げてしまってる。

「これで逃げられないだろ」

挑発するように離れた唇は私の口の端にそっと舌を這わせる。

「もどって来るわよ」

感情を隠すように勢いよく開ける非常扉。

私が離した扉が閉まるのを拒むように司の片手が抑えてる。

身体をわずかに斜めに倒して扉を抑え込んだままじっと見つめる。

「ククッ」と楽しげにほころぶ口元。

機嫌のよさはいつも以上に人を引き付ける魅力を引き出している。

この人が俳優でもモデルでもないということを疑いたくなる。

「あれ~、つくしちゃん♪」

「つくしちゃんだっ」

遠慮のない豪快過ぎる声。

「加・・・川・・・さん?」

久しぶりに会った加川さんは今まで以上にパワーアップしてる気がした。

やばッ!

何人かの常連さんから上がっていた加川さんの名前。

登場させていただきました。

こんな時はやっぱり加川さんですよね。

どんな時だ~~~~~っ。

加川さんの活躍する話は『第12話 ないしょ?ないしょ!ないしょ!?』です。

活躍じゃなく引っ掻き回しただけだったオリキャラですけどね。

なぜか忘れられないキャラに成長しております。

拍手コメント返礼

ソフィ様

『天河』に続いて『はぴまり』まで

ありがとうございます。

はまってもらえてうれしいです。

今回どれだけの人に「はぴまり」を私は売りつけたのだろう・・・。

150万突破の中の数十冊は私の宣伝の力!(笑)

小学館から何か来ないかなぁ~。

Gods&Death様

ないしょないしょは人気があるんですよね。

なぜか加川さんも♪

強烈キャラの存在って大事ですよね。

今回も忘れた頃に登場させました(笑)

b-moka

「はぴまり」は最近の私の一押しです♪

加川さんの登場は司にとってはおいしくねェ~

トンビに油げ状態をどう脱却するか!

お楽しみに♪

匿名様

はぴまりの続きに一票ありがとうございます。

新しいジャンル追加決心してます。

どれだけこれから忙しくなるんだろう・・・(^_^;)

ゆげ様

ボスキャラ登場!!

レベル30はないと辛いぞ司!

「俺様のレベルは100だろっ!」

睨まれた気がします。

はぴまりの小説第一弾出来上がっちゃいましたよ~。

これを読んでコミックを読むか!コミックを読んでこれを読むか

さぁ~どうします。

ちなみに今月号をもとにしてますのでまだコミックにはなってませんけどね。

きっとゆげ様にも気に入っていただけるものと信じております。

なおピン様

お待ちしておりました。

メールもコメントもいただかないとなんとなくさびしくて(^_^;)

私たちはカップルかっ(笑)

強烈キャラの加川さんが登場すると何かが起こる♪

何が起こるのかなぁ~

お楽しみに♪

えーーーーッ

小林すすむさん亡くなったんですか!?

原作では存在感の薄いパパもドラマではいい味出していましたよね。

ご冥福をお祈りします。