39 th step  もう一度、あなたと歩けますか

リクエストありがとうございました♪

『はぴまり』の二次解禁!!

興味があるとコメントいただいた私はつかつくでいっぱいいっぱいのはずなのに我慢できずにカテゴリーを追加です。

千和&北斗でお楽しみいただけたらと思います。

まずは12年プチコミ6月号のお話を小説化してみました。

ネタばれ2次小説になりますのでご注意を。

本来ならパスワードをかけるところですが今回は公開としてます。

パスワードをかけてるお話もこの程度のぬるめの表現です。

ただいま私の一押しのコミック『はぴまり』がプロモーション映像で公開。

ここで私が説明するより興味のある方はPVをご覧くださいませ~。

主人公の千和は奥手の天然キャラで北斗は俺様キャラです。

ドラマになるならぜひ真央ちゃんと松潤になんて切なる願望を持っています。

無理なら小栗君でもいいよ~。

そして声優さんは天河ファンにはおなじみのカイルとユーリの声を担当した井上和彦さんと高山みなみさん。

これでまた天河の更新がはかどるといいんですけどね。

*

けして嫌になって別れたわけじゃない。

20年前の北斗のお母さんが交通事故で死んだのは事故じゃなく、間宮の次期会長の座をめぐって北斗を狙った事件。

間宮の影響を除くために北斗から切り出された離婚の言葉。

同意したのは、またきっと一緒にいられると思ったから・・・。

その翌日に北斗はいなくなった。

北斗の思いを・・・気持ちをどうしても伝えたくて間宮家の会合に乗り込んだ私。

「まったく」

「相変わらず無鉄砲つーか」

「こんなところで会えるとは思わなかった」

「思ったより元気で・・・安心した」

北斗は数か月前と変わらない優しい瞳で私の前に現れた。

「俺は彼女と普通に暮らしたいだけだ」

北斗は犯人を公にしたいわけじゃなく取引だと静かに訴える。

それは過去より私が・・・これからの北斗と私が大事なんだといわれてるみたいで・・・。

心を揺さぶられた。

「ありがとうございます」とおじい様に言った北斗の表情は穏やかすぎて・・・・・

結局何もできなかった私。

「行こう」

車に向かって歩き出した北斗について行けずに足が止まる。

「行くってどこに?」

「私たちもう夫婦じゃないのに」

「今どんな顔をして北斗に接したらいいのかわからない」

「前みたいにその手を取っていいのかもわからない」

何もできなかった自分が悔しくて。

まともに北斗の顔も見られないままに置いてきぼりにされた感情をそのままに北斗へ投げつけてしまっている。

バカ・・・私。

あんなに会いたかったのに。

素直に胸に飛び込めばいいじゃない。

「今の北斗にとって私ってなんだろう」

「前と同じでいい物なの?」

「私 何にもできなかったんだもん・・・!」

目の前に差し出された北斗の左手が心を押し込めるみたいに目の前で指先を握りしめるように動いた。

「ごめんな」

落ち着いたいつもの声はどこか寂しそうで・・・。

北斗に謝られている事がつらくなる。

自分を責めていたつもりの言葉は北斗を傷つけてしまっている。

「お前の言うとおりだ」

「恋人だなんて言えやしない」

「もう お前のそばに立つ資格はないのかもしれない」

「でも やっぱり それでも お前にまた触れたくて 俺は」

「それだけで」

苦渋に満ちた表情はそのまま私の心を締め付ける。

なんで北斗にこんなこと言わせて・・・

こんな顔をさせて・・・

こんな・・・

北斗を見たかったわけじゃない。

ごめんね。

辛そうな北斗を見たくなくってしがみつくように胸に飛び込んで両手で抱きついた。

「ご・・・・ごめ・・・っ」

「私も会いたかった・・・っ ずっと・・・っ」

「北斗に・・・・・!」

流れそうになる涙をこらえて震える声。

「おかえりなさい」

「ただいま」

ごめんと聞こえるような北斗の想いが伝わる。

抱きしめられた北斗の腕はもう離れないって強く私を抱きしめた。

最初から素直にこの大きな腕の中に飛び込めばよかったんだ。

北斗の熱が・・・思いが・・・私の体中を包んでいく。

離れていた寂しさは一気に埋め尽くされた。

「ふ・・・」

抱き寄せられて、北斗がシャツを脱ぎながらキスを繰り返す。

久しぶりに北斗の匂い。

肌に触れる指先。

北斗を感じながら熱くなる想いより離れていた数か月のことが気になって、仕方がない。

どうやって暮らしていたのか?

病気とかしなかったのか?

不自由はなかったのか?

どんなご飯を食べていたのか?

私の問いに気のない返事の北斗の指は慣れた仕草でブラのホックをぱちんと外す。

「いいから、少し口を閉じろ」

不機嫌な声が私の肌から外れてつぶやいた。

「なんだんだよ」

「ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃと」

イラッとした視線はそのまま無造作なため息に変わる。

「ごっ・・っ!?」

ごちゃごちゃってなに!?

わたしがどれだけ心配したか。

離れていた間のことが気になる気持が北斗は分かってない。

「あのな!」

不満をいいかかけた時シーツに身体を押し付けるように強引に倒された。

「何っっか月もずーとお預け食らってたのに」

「なんでこの期に及んでまたお預けされていんだ」

「早く入りたいのわかんねぇ?」

真上から私を見つめたままの北斗。

こんなことも言わないとわからないのかって不満げな北斗。

少し照れたように目元が赤らんでいる。

入りたいって・・・

一気に私の熱が上がった。

「う・・・あの」

「別にお預けしているつもりはなくって」

「おあずけって言ったら私もだし・・・・」

熱が上がり過ぎて自分でなにを喋っているのか、何が言いたいのか言葉につまる。

「えっ」

いきなり強引に脚を割って持ち上げられた膝は胸元まで押し付けられる。

北斗は私の躊躇する気持なんてお構いなしに我欲だ。

「や、やだ 待ってちょっと まだ」

「なんで濡れてるのに」

脚の合間に差し込まれた指が濡れた音を小さくたてる。

北斗に触れられて、キスされて感じないはずはない。

いつもの丹念な愛撫には程遠い強引な北斗。

「でも早いよ もう少し」

「ヤダ 、きけない」

「入れろ」

引き抜かれた北斗の指の変わりに強引に押し付けられる重量

「・・・・・つ」

嫌だって感情はそのまま押し流されていく

「あ」

「は・・・っ」

北斗が動くたびに自然に甘い声が漏れる。

千和

切なげに私の名前を呼ぶ北斗。

「千・・・・」

余裕がないよう聞こえた。

前髪が汗で額に張り付いて北斗の喉仏が何度も上下するのが見える。

「も・・もう」

「バカ!」

「ちょっとだけ・・・痛い」

北斗の動きで与えられる刺激は甘い感覚とともに鈍い痛みを私の体の奥に残す。

「久しぶり過ぎて」

「初めての時に戻っちゃったみたい」

まだ私の中でつながったままの北斗がいきなり吹き出すように笑い声をあげた。

「何がおかしいのよーーーー」

「あー 安心した やっぱお前だ」

「やっと戻ってきた」

私の胸に頬を押しつける北斗は子どもみたいな安心した顔を見せる。

「いいぞ 、好きなだけ文句を言ってくれて」

もう何を言えるの・・・。

こんなに北斗を感じて、幸せすぎて何も考えられなくなる。

「ばか」

「大好き」

キスをせがむように北斗の頬を引き寄せる。

「だから もうぜったいに離さない」

「北斗の全部 私のものだから」

今までのいろいろな思いがゆっくりと溶けていく。

離婚を言い出された時の悲しみも・・・

何も言い残さずに姿を消した薄情な北斗も・・・

全てが今につながっている。

存在を確かめるように重ねあった手のひら。

唇が閉まらず互いの舌が彷徨う。

千和

北斗の声にいっそう熱がこもり、私を抱く北斗の腕に力が入る。

今までになく激しく揺さぶられ熱っぽい吐息とともに、私の中にいる彼がピクンと震えた。

北斗の中の・・・

私の中の・・・

やっと二人だけになった。

「ん・・・?」

「やだ いつの間にか寝ちゃっ…」

目が覚めて最初に北斗の存在を確かめる。

「北斗 いるよね!?」

私の背中に乗っかったままの北斗

「よかったー  夢じゃないんだ」

私の声で目を覚ましてけだるそうに動くわずかな北斗の振動が気持ちいい。

「そろそろお父さんが帰ってくるかも、起きなく・・・・」

髪を直そうと触れた耳元に当たる違和感。

えっ・・・

目の前で確かめ薬指。

キラキラ輝いているダイヤ・・・。

「わーーーーーーーーーつつ」

天井を突き抜けるような大声が思わず飛び出した。

「なななんか 指にすごいもんがーーー!!」

キラキラしている。

こんな大きなの見たことない。

「ああ・・・ 起きそうもなかったから勝手にはめてみた」

のそっと布団の上に起き上がった北斗は何でもないような軽い言い回しだ。

大きく眠そうにあくびまでしている。

「勝手にって!!」

気が付かない私も私だけど勝手に指にはめるものか!?

「言うの遅くなったけど」

「俺、間宮家から籍ぬいた。三浦北斗に戻ったんだよ」

千和・・・」

「えっ」

「俺と結婚してくれ」

静かで落ち着いた低めの北斗の声。

一気に北斗の声以外聞こえなくなった。

「もう、俺には何もないけど」

伏し目がちな北斗を目の前にして、ただ私は見つめることしかできなくて・・・。

プロポーズしてもらえるなんて思ってなかった。

「間宮の名前も、社長でもなくなったし、目標すらもなくて」

「おまえのこと 好きってことしか のこってないんだけど」

優しく笑った北斗の瞳。

「それでもいいなら」

ゆっくりと引き寄せられながら「喜んで!!」と笑顔で私も答えた。

私たちの未来は ここからもう一度始まる。

「それにしてもこんな大きいの買っちゃって・・・・」

「大丈夫なの」

プロポーズの喜びが指輪の宝石の大きさの動揺に変わっている。

「無職でも貧乏じゃねぇよ」

私の心配をよそにイラッとしたいつもの北斗。

「指輪をもらった女の反応がそれかッ!」

ふて腐れた表情の北斗が優しく笑ってもう一度私を抱きしめた。

来月号で終わりなんてーーーーー。

こうやって二次に足を踏み入れていくのです。

7月号の最終回のお話も私の感じたままに文章化するつもりでいます。

終わったら妄想広がるかなぁ・・・。

それまでにつかつくの連載を減らして行かなくっいちゃいけません。

拍手コメント返礼

匿名様

そうなんですよね。あと一話で終わるんですよね。

たぶん結婚式かなぁ・・・。

来月号まではしっかりネタバレでお届けします。

匿名様

おほめいただきうれしいです。

ジャンルを増やした甲斐がありました。♪

>原作では描かれてなかった部分もひー様はうまく表現されていて、拝見して嬉しさのあまり転げ回りました。

連載誌も読まれてるんですね。

6月号は本当にはまってしまいました。

好きな話の回が増えたって感じでしょうか。

もう10巻が出るのがまちどうしくて♪

7月かなぁ~。

han****様

9巻の後に結構な急展開なんですよ。

本当なら9巻から後を小説化した方が良かったのですが手元に4,5月号が残ってなくて・・・。

会話の部分はほとんど原作のまま抜粋しております。

ゆげ様

もともとこの原作の漫画家 円城寺先生の 登場する男性って俺様キャラが多いんですよ。

はぴまり以外では『プライベートプリンス』

日本に留学中の俺様我儘プリンスと真面目な女子大生の恋愛のお話です。

日本版ハーレクイン的な要素があるんですよね。

ぜひ原作を読んでくださいませ~。

北斗の俺様キャラにはまこと間違いなし!

なおピン様

今回はPVで原作の情報はUPしてたのでいきなり39話でしたけどある程度知らない人でも楽しめるように書いたつもりではあります。

もう私の頭の中では千和=真央ちゃんになってます。

北斗のイメージは少し松潤とは違うんだよなぁ・・・。

小栗君?結婚したからなぁ・・・。

やっぱり松潤か!

iPhoneデビューおめでとうございます。

慣れるまで大変でしょうけど頑張ってください。

私もスマホに慣れるまで時間がかかりました。

いまだに電話がかかってくると途中で切ってしまいます。

なぜ!って思っていたら頬が画面に触れてきっていたことに最近気が付きました。

まんじゅう**様

大人買いありがとうございます。

10巻が近いと結構たいへんな出費ですよね。

1巻ずつ買うとそうでもなんですけどね。

小説の方でも楽しんでいただけるよう頑張ります。