ソラノカナタ 46

つくし秘書ができることはどんなこと?

印鑑押しに社員食堂のお話は書いちゃったしなぁ・・・。

結構思い浮かばないものです。

リクエストをお待ちしております。← 他力本願♪

*

「道明寺の予定って本当に分刻みなんだね」

西田から渡された予定表に目を通しながら牧野がつぶやいた。

「10分後には会議があって・・・その後は支社視察・・・」

「この視察って横浜なんだ。ここからだと1時間?」

予定表を読み上げては驚いて、そして「普通の人間には無理だわ」と勝手に納得している。

俺を誰だと思ってんだッ!

「そんな無駄が出来るか、ヘリで移動だよ」

ブスリと不機嫌なままの視線を牧野に送る。

俺の感情はスルー気味で牧野が感じたままに変わる目の前の表情。

「大変だね」と心配そうに俺を覗き込む大きな黒色の瞳。

その中に映し出される俺はまんざらでもない表情でデスクの上に肘をついている。

「そんなに、じっと見ないでよ」

俺の視線に気が付いて照れくさそうに牧野が頬を染めた。

「俺のものを見ていて何が悪い」

牧野を取り戻せたって思う実感をもっと味合っていたい。

昨日の時間に戻れるんなら俺は西田を怒鳴りちらしてでも3日の休養を取るべきだった。

今からでも遅くはないか?

10分後の会議を変更させるのは無理だよなぁ・・・。

「それならつくし様を・・・」と奥の手にでる西田を頭の中で蹴り上げた。

「人を物みたいに言うなッ」

俺の鼻先で膨れた頬。

目元は優しげに微笑む。

「キスしたい」

素直な感情が口に出た。

キョドッとなった表情は俺から10㎝後ろに引く。

「逃げんなッ」

「にッ、に逃げるに決まってんでしょッ」

強引な力で牧野の頭を片手で抱え込む。

椅子から腰を浮かせながら牧野との距離を縮めていく。

わずかな時間のずれが牧野に触れる範囲を狭めている。

抱き寄せられたはずの身体は2人の身体の合間に挟まるデスクに邪魔された。

ここにあるすべてのものが、牧野以外は不必要に思えてしょうがない。

もちろん隣室にいる西田も例外じゃない。

「ン・・ッ・・」

強引に重ねた唇。

声を逃がすようにわずかに開いた隙間から差し込む舌先。

俺の舌を排除するように押しだそうとする牧野の舌をうまくからめ取っていく。

抵抗になんねェだろう。

それを示すように牧野の膝がガックッと落ちた。

この体勢じゃ俺も支えきれずに牧野を離すしかなかった。

よろよろと座り込むように動いた身体を牧野はデスクで支えている。

デスクを回り込んで牧野の身体を助け起こす。

「いきなり何するのよ」

口調だけが強情。

身体の熱も、蕩けたように俺を見る眼差しも、俺を否定なんてしてない。

「キスしただけだろう」

それ以外はまだやってねェし。

俺を見上げる牧野の唇を親指の腹でゆるく撫でて触れた。

牧野がビクリと震えた反応を見せる。

首筋からゆっくりと赤らむ牧野が、口元を抑えて恥ずかしそうに俺に背中を向けた。

なにする!

誰か来たらどうする!

道明寺のバカッ!

今の牧野の頭の中にこれくらいの俺の悪口が充満しているに違いない。

「牧野っ!」

「なにっ!」

への字になった口元。

俺に怒っている牧野を見て安心している。

そう言ったらますます機嫌が悪くなりそうだ。

泣き顔のお前より怒っているお前の方が牧野らしい。

二度と泣かせるような誤解はさせない。

数日前のことを思い起こせば、俺の傍に牧野がいるだけでも幸せだって感じられる。

「これ以上ヘンなことしたら出て行くからね」

胸の前で両腕を交差させて自分の身体を守る牧野。

俺をにらむ顔は呆れるほど必死だ。

ここで服を脱がせるほど切羽詰まってはいない。

「今朝までヘンなこと一緒に楽しんでいたじゃねェか」

ニヤリと緩む口元。

「今朝・・・ヘンてッ」

落ち着きのない眼球の動きを見せる牧野。

動揺しまくりすぎッ。

今はただ牧野の同じ時間を同じ場所で共有したいだけの俺。

「次は会議だったよな?」

「・・・うん」

「会議に付き合って俺の隣に座っているか、ここで俺を待っているか。どっちがいい?」

「ここで待つ!」

即答で返された。

俺は少しでも長くお前をそばに置いて見つめていたい。

牧野の希望なんてサラサラ聞く気ははじめからない。

「それじゃ連れて行く」

「えっ!」

「おっ!」

牧野の手首を掴んで総務室のドアを開ける。

「そろそろお時間です」

落ち着きのある声で西田が俺たちの前で軽く頭を下げた。

拍手コメント返礼

b-moka

つくし秘書の出来ること!ぜひお願いします♪

怒っているつくしを見て安心する司はおいしいですよね。

確かにこれがいじめたくなるんだよなぁ~

今回も西田さんに頑張ってもらおう♪

Gods&Death様

おかえりなさいませ~。

司にちょっかい出す令嬢を軽くあしらうつくし・・・

確かにキャラじゃないかも・・・。

「るせ、ブス」と袖にする司のパターンはいつもの同じだなぁ・・・。

別なお話で使えそうな気がします。

ゆげ様

顔面崩壊した司は社員のウケが良かったりしたりして・・・。

あんまりはしゃぎすると西田さんは黙ってはないでしょうね(笑)

メールは確かに面白いかもしれませんね。

その流れでお話を作ってみましょう。

どうなるかな~。

たくさんのヒントありがとうございます。

3つくらいお話が出来上がりますね。

あの・・・

このお話は日曜日くらいで終わるつもりだったんですけど・・・

無理かぁ・・・。

永遠の0』楽しみですよね。

宮崎あおいちゃん 確かに雰囲気ありますね。

岡田君とだと真央ちゃんの方が似合いそうな気がします。

三浦クンだとあおいちゃんかな。

勝手な感想です。