Happiness 6
すっかりこの二人の存在を忘れてました。
大学の時代のつかつくに、子どもを持った後のつかつくの話。
SPに西田さんほかにも途中で止まってる話が2編ほど・・・。
一度自分の頭の中を整理しないと・・・
ぐちゃぐちゃです。
*「わぁ」
俺たち二人の目の前に並ぶ色とりどりのウエディングドレス。
有名ブランドの新作ドレス。
爺様たちと別れて葵を連れて行ったのは美作家ご用達の店。
美作邸ならドレスを持参して決められるが俺たちのマンションには無理。
それに実家でドレスを決めようとしたらあの母親と妹たちが騒動するに決まってる。
派手なレースのピラピラ、メルヘンチックな趣味。
葵の趣味とは程遠い(俺の趣味も遠ざかる)やつを勝手に決められるのがオチだ。
「そろそろ決めとかないとな」
目を輝かせてドレスを見つめる葵もやっぱり女だよなって思う。
「決めるって、ここで?」
「ああ」
「ここ・・・・レンタル店じゃないよね?」
一つのドレスの値段を見て「高っ」と絶句する葵。
このへんの価値観は牧野と似たり寄ったりだ。
「あのな、俺の花嫁に他人と同じドレスを着せれるわけないだろう」
「えーっ!!!一度しか着ないのに何百万って無理!!!レンタルで十分」
半端ない拒否。
「誰と結婚するって思ってるんだ」
「それはそうだけど・・・」
真直ぐに見つめる無垢な眼差しは照れるのを隠す様に俺から外れた。
こういう目をした葵に弱い。
何のフィルターもかかってない目で俺をみる人間はまれなんだ。
今まで付きあった女は地位も財産も持ってる俺とここぞとばかり贅沢なデートを楽しもうとする。
美食はもちろんブランドの小物にバック。
最初からきっとこの無垢な瞳が気に入っていたんだと思う。
初めて葵を連れて行った簡単に予約の取れないレストラン。
最後まで居心地悪そうに緊張していた葵。
宝石も素直に受け取ったのは婚約指輪だけ。
それも豪華すぎッて感想はつけられた。
なにか買ってやろうとすると「いい!」「似合わない!」「物騒!」
もらっておいて損はないだろうにとんでもないとばかりに葵は恐縮する。
その慌てっぷりがおかしくて俺は今まで何度吹き出しただろう。
「好きな相手にプレゼントできる喜びを俺から奪うな」
どうしよう、高すぎ、豪華、似合わないって慌ててた葵が俺の言葉に黙り込んだ。
「好きっていきなり・・・」
キョロとまわりを見渡して、にっこりとほほ笑む店員と目があった葵は今にも蒸気を吐き出しそうな肌色になった。
「結婚まじかのカップルを相手にしてるから店員も慣れてるよ」
葵の腰に回した腕がぎゅっと彼女を引き寄せる。
倒れ掛かる様に触れた葵の身体。
「もっと我儘を言ってもらった方が俺はうれしいんだけど」
「十分我儘で贅沢をさせてもらってると思うけど」
触れあう身体の奥から伝う温もり。
絹ごしでも分かる葵の身体のライン。
なぞる指先を咎めるような葵の視線とぶつかった。
「我儘を聞いた記憶も贅沢をさせた記憶もないけど?」
少し首をかたむけて葵を覗き込む。
「だってあきらを独り占めしたいって思う自分が一番我儘で、結婚できるのは贅沢でしょ」
邪気のない表情に無邪気に浮かぶ微笑み。
「綺麗な物は見るだけでも目の保養だね」
照れくささから逃げ出す様に俺の腕の中から葵は抜け出して興味がある素振りでドレスを眺めてる。
「ここから選んだデザインを基に葵に似合うやつを作らせるから」
「それじゃ、一番安いので」
クスッとした笑いを浮かべて葵がつぶやく。
「値段なんて見なくていい」
葵の指先から値札を隠す様に落とす。
「私を贅沢に慣れさせたら困るのはあきらなんだからね」
悪戯っぽい表情の葵。
「俺と一緒にいることが葵の贅沢なんだよな?」
「今はドレスのこと言ってるんでしょう!」
キョドと焦ったように動く瞳。
慌てっぷりは知り合ったころと未だに変わってないよな。
「もっと、俺も贅沢を味あいたい」
外界から隠れるように葵の腕を取りドレスの合間に入り込んでキスを落とした。
拍手コメント返礼
なおピン様
おはようございます。
もしも・・・浪費癖のある女性だったら・・・
話が別な方向に行くでしょうね。
この始まりから考えると、まるっきりおバカなお嬢様を改心させて素敵な女性に育てる設定のお話。
これは総ちゃんがぴったりのような気がします。
親の決めた婚約者が現れた設定なら作りやすそうだ♪
いかん!
ここでまた違うお話が生まれそうだわ。
停止!!!!!!
今週は気分も変わって、一緒にいろいろと楽しめるといいですね。
ゆげ様
確かに・・・
この二人だとコーヒーを吹き出す度合いは少ないですね。
どんだけ私はつかつくで遊んでるのか(^_^;)
結婚式は抑えて新婚旅行に使いたいって思いますよね。
予算を考えないで済む結婚式がうらやましい!
司が聞いたらつくしにも言わせたいって色々計画を練ったりして・・・
無理だって教えてやらないきゃぁ、騒動が起きそう。