思い出は虹色に輝く11

この二人ここからどうなる。

結局未来の二人が過去の二人に残したものってなんだったのだろう・・・。

なんの変りばえもしてないような気がします。

司が胸フェチになったって事かなぁ(爆)

*

「イタッ」

後頭部を押さえてる私に「すげー音」ってッ!

普通大丈夫かって心配するのが本当じゃない!

クスクスと笑いを漏らして先に立ち上がった道明寺が私に手を差し伸べた。

「いらない」

差しのべられた手を振りほどいて自分の足で立ち上がる。

いまだにズキズキと床に思い切り打ちつけた後頭部が痛む。

まだ笑いを浮かべてる道明寺に無性に腹が立つ。

優しくされたらされたで道明寺じゃないって思うけどね。

「ねぇ、何してたんだっけ?」

「へっ?なにしてたって・・・」

道明寺がハトが豆鉄砲を食らったような顔になった。

「帰らなくっちゃ」

「帰るって本気か?」

「道明寺に用事はないしね」

「なんで私ここにいるんだろう?」

ちょっとした仕返し。

道明寺についてきた意味も二人で過ごす時間も全て受け入れてはいる。

これからどうなるかなんてわかりきってるし・・・

さっきまで抱きしめられて熱くなったことはすっかり忘れてるフリをした。

「泊まるって言ってただろうがぁ」

帰るそぶりで背中を向けた私を振り向かせるように道明寺が強引に私の腕を握りしめて引き寄せた。

「私がそんなこと言うわけないでしょう」

「頭をぶつけて記憶が飛んだなんて冗談は言うなよ」

それは心臓に悪いって道明寺が背中から私を抱きしめて胸元で腕が交差する。

肩にかかる道明寺の重みが柔らかく私を包む。

私の記憶がすっぽりと抜け落ちて苦労させられたのは私の方なんだけど。

冷ややかに私を見つめていた道明寺の瞳。

その瞳はその冷たさ以上に私の心を凍らせた。

冗談でも道明寺を忘れたなんて言えるわけがない。

「ここで襲ってきた道明寺が悪い」

「そんなつもりじゃねェよ」

道明寺の吐く息が首筋をかすめる。

くすぐったくて、ビクンとなる感覚が触れた肌から生まれてる。

漏れそうになる声をキュッと抑え込んだ。

「どうだか」

甘い感覚を逃がす様につぶやいた冷静さを装う声。

そのまま体を道明寺に預けたい感情はいままではなかった感情。

道明寺と一緒に朝を迎えた時から確かに私も変わっている。

道明寺に触れられたいって思ってる。

「最近やけにベタベタ触ってくるから油断できないし」

道明寺に抱きしめられたまま抵抗も口だけって感じだ。

肌をくすぐる熱い息に肌が震えてる。

以前ならきっと手足をばたつかせて逃げようってしてるもの。

「久しぶりに会えて抱きたいって思って何が悪い」

「声を聴いただけでもすぐに会いたくなる」

道明寺の腕ががわずかに動いて逃がさないって私に教えるみたいに胸元を強く抱きしめられた。

道明寺の上腕が完全に私の胸の上に押し付けられてしまってる。

腋下に滑り込んでる道明寺の指がわずかに動いてるのがわかる。

服の上からも与えられる刺激。

直に触れらるよりもリアルに道明寺の熱を私に伝えてくる。

「それ、連絡くれなかった言い訳にしてない?」

「会えないときにお前の声を聞いたら仕事にならない」

顔を上に向けらてその先に道明寺の唇が落ちてくるのが見えた。

触れただけの柔らかい感覚。

繰り返されるたびに自然と開く唇。

それは道明寺を待ってるって自分の感情をそのままさらしてる。

「ど・・・みょう・・・じ」

呟いた口元に滑り込んできた舌がクチュっと音をならした。

それが合図になって道明寺に向き直った身体。

道明寺の唇が優しく私の唇を吸い上げる。

キスに煽られて力が抜けていく身体をささえるために道明寺の腕にしがみつくしかない。

身体の奥から上昇しはじめる体温。

口内から去った舌がチュッと音をたてて私から離れた。

「牧野・・・俺はお前が考えてる以上にお前のことが大事なんだ」

覚えとけって少し照れくさそうな顔が素早く私にキスをする。

そのまま唇は頬に触れて耳たぶをかすめるように動いて、道明寺が強く胸のなかにわたしを閉じ込める。

道明寺の熱に流されていく。

もう・・・。

どうなってもいい。

道明寺を体中で感じたいなんて思ってしまってた。

こんなつくしちゃん見たことない!

甘々のままでをご希望の読者様が多かった結果ですのでそろそろ甘~いお話をお届けしないといけないですものね。

なぜか最近司に優しい私です。

拍手コメント返礼

なおピン様

まだまだ甘~く♪

思わず口ずさみそうになりました(笑)

私も大丈夫です!

*楽しみですね。

それを見てなおピン様のテンションが復活することを祈ってます♪