結婚記念日

6月28日は巷では道明寺司&牧野つくしの結婚記念日だそうです。

知りませんでした(^_^;)

知ってれば『祝』のお話をUPしたのに♪

2008年6月28日が花より男子 ファイナルの公開だったからかしら?

1日遅れましたが、かなめ様のリクエストにお応えしてUpしてみました。

設定は結婚1周年。

丁度『100万回のキス」の後ってことになるのかな。

この作品は私にとっても忘れられない思い出の作品です。

結婚式の後にすぐ別居させてしまった私の設定。

そしてドS倶楽部の発足。

この話がドS倶楽部の原点?(笑)

最期に船上披露宴までを描いたお話。

みなさまからいただいたコメントからお話が変わっていく創作の流れ。

懐かしいなぁ~。

あの頃からすると私の作風も少しずつ変わってます。

面白くなってるって思ってもらえてるとうれしいのですけどね(^_^;)

それでは続きからお楽しみください。

*

「ふっ」

ソファーにドカッと腰かけてタイを緩めながら不機嫌なため息が漏れた。

「疲れてない?」

「別に」

心配そうに俺の顔を覗きこむつくしにそっけない返事。

「無理しないでね」

俺の前に膝をつくつくしは俺の態度を責める様子もなく本気で心配してる。

「昨日はバスタブの中で寝てたし、溺れないでよね」

クスッと和らいだ表情が俺を見つめてる。

「おまえさ、なんで俺がこんなに頑張ってるかわかってねェだろう」

ムッとした感情を乗せたままの声。

「司が忙しいのはいつもの事じゃん」

俺の不機嫌さも簡単にこいつには流される。

ここ数日何時もよりもっと忙しく仕事してるのは誰のためだッ。

サインしてもサインしても減らない書類にペンを動かす毎日。

飽きないのが不思議なくらいだ。

きょとんとなった表情はやっぱり何も気が付いてない表情を浮かべる。

「去年の今ごろ何があったか覚えてねぇの?」

「去年の今ごろって・・・」

「ヤダ、忘れられるわけないじゃない」

数秒の間の後にケラケラと大きな声を上げてつくしが照れくさそうに笑った。

だよな。

普通うるさいくらい記念日を大事にするのは女性の役目。

つくしの態度にほっとしてる俺。

無人島でぼろぼろになってたもん」

そこ?

そこじゃねえだろうッ!

去年の記憶がそこってありえねぇッ!

結婚してつくしの司法修習のために別居で始まった俺たちの新婚生活。

ようやく平穏な二人の生活を取り戻したのは数か月前。

「俺がお前にはめた結婚指輪を幸せそうに眺めて頬を染めてたことを、もう、忘れたのかよ」

俺の膝の上に置かれた左の薬指に光る結婚指輪。

左手首を掴んで目の前につくしを引き揚げながらソファーから俺は立ち上がった。

「えっ・・・あっ・・・」

つかまれた手首の先の薬指を見ながらつくしがやっと思い出したようにつぶやいた。

「初めての結婚記念日は二人でゆっくり過ごしたいって俺が頑張ってるのわかんねぇの?」

瞬きも忘れた表情がそのまま俺を見つめてる。

「忙しそうだから無理だって思ってたんだけど・・・」

考えないようにしてたって言葉がいじらしい。

「それにまるきり司は興味がないように思えてたから」

「俺はこれでもお前との思い出は大事にしてるつもりだけど」

俯いたまま小さくつぶやくつくしの耳元に腰を屈めて唇で触れながら囁いた。

「ヒャッ」

耳朶の柔らかさを楽しんでる俺の唇から逃れるようにわずかにつくしがうしろに身を引く。

離れるのはダメだと分からせるように腰に腕を回して抱き寄せた。

「疲れてるんじゃないの?」

真っ赤になって照れた表情。

潤んだ瞳にわずかに開いた唇は完璧に俺を誘っている。

未熟で従順なつくしが情熱的に変わる瞬間がたまらなく愛しくて俺をかきたてる。

「心地よい疲れが欲しいって言ったら」

思いがけない熱い声が喉から漏れた。

自分が思ってる以上につくしと一つになりたい本能。

抱いてもまた欲しくなる感情は衰えるどころか俺の欲求を増している。

「一緒にいられるだけで十分なんだけど」

「欲のねェやつ」

だから何かつくしの喜びそうなことやってやろうって余計に俺は思う。

まずは今の時間を楽しもう。

首筋に落とすキス。

それが合図の様に俺の首につくしが腕を回す。

どちらからともなく重ねた唇は長めの優しいキスを繰り返す。

唇を離した先で物足りないとでも言いたげな表情をつくしが見せる。

「おまえから欲しがらないとこれ以上は無理だな」

強欲的な俺はつくしから離れるそぶりを見せる。

「意地悪ッ」

拗ねたような表情で呟くつくしに煽られている。

本心は俺ももちそうもない。

「・・・・キスして」

思った以上のうれしさと満足感が俺を高揚させる。

「じゃあ、いい」なんて拒否されずに良かったなんて心の中の弱気な俺が呟いてる。

それを誤魔化す様につくしの唇を素早く塞ぐ。

クチュッと濡れた音に混じって自然と甘い声が聞こえる。

強請る様に柔らかな感触が俺の身体に押し付けられる。

もっと感じたくてつくしを抱く腕に力を込めてソファーの上に倒れこんだ。

ご要望通り甘く仕上げたつもりですがリクエスト通りに出来上がったでしょうか?

もっとこの先!

すいません今のところ用意はしてません(^_^;)

拍手コメント返礼

なおピン様

昼間でも支障のない程度のお話で♪

映画の公開日って思っちゃいますよね。

確かに結婚式があったしなぁ。

b-moka

知らないのが私だけじゃなくて良かった(笑)

世の中にいろんな記念日があるのは知ってましたが花男もまけてませね。

Gods&Death様

残念!の素直な感想をありがとうございます。

ここまでしかお届けできなくて私も残念です。(笑)

剪定お疲れ様です。

我が家もそろそろ庭のお手入れをしないといけないんですよね(^_^;)

草ぼうぼうの植木も伸び放題。

どうしようかかと思うだけでやる気が出ない私です。

はなさくら☆ 様

拍手コメントありがたいです。

ドキドキしてもらえたなんて最高の褒め言葉!

嬉しいです。

ありがとうございました。